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「青春」時代が過ぎたら〇〇時代?

「陰陽五行説」という言葉を聞いたことがありますか?

「陰陽師」という言葉から昔のものと考えられがちですが、身近にまだ考え方は残っています。

 

たとえば「青春」という言葉。

白髪には黒ゴマを食べるといいよ、というおばあちゃんの知恵袋。

もとをたどると、昔から受け継がれてきた「陰陽五行説」という考え方にたどり着きます。

 

陰陽五行説とは「陰陽説」と「五行説」、もともとは別の考え方だったものが1つにくっついたものです。

 

★陰陽説

 

物事には陰と陽の二面性があるという考え方です。

光と闇、夏と冬、男と女…。世界は二つのモノがバランスよく存在していく必要がある。

陰・陽に優劣はなく、どちらかばかりに偏ってはいけないと考えます。

 

闇がなければ光もないし、男女もどちらかだけでは人類は滅びてしまいます。

 

★五行説

「木火土金水」という5つの要素がうまく関係しながら世界のバランスを取っているという考え方です。

 

五行の相生関係

 

木を燃やせば火になり、

火が燃えると土になり、

土の中に金脈はあり、

金の表面に水が生じ、

水があれば木は育つ

 

隣り合った要素は親子関係になっていると考えます。

 

さらに相克関係というものもあります。

 

木は生長のために土から養分をもらい、

土は水の流れを変え、

水は火を消し、

火は金をやわらかくし、

金は木を剪定することができる。

 

生み出すだけではなく、抑制する力でもバランスを取ります。

 

 

この五行の考え方をいろんな観点に当てはめて考えるようになります。

 

 

この表をじっと見ていると、「春」と「青」が同じ列に出てきましたね。

ここから人生の春にあたる時期を「青春」というようになりました。

 

青春だけがよく使われることばですが、

他にも「朱夏」「白秋」「玄冬」という言葉もあります。

 

近代文学の作家「北原白秋」のペンネームもここから来ているみたいですね。

 

季節と色も対応しているので、人間の冬=加齢の対策(ex:白髪)のために、黒い食物を補うといい、ということです。

 

春には青(緑)の山菜を取る、とか、

秋には乾燥対策に白い梨を食べるのも良いみたいですね。

 

先人の知恵で体系化されてきた陰陽五行説。

人間も自然の一部であることを忘れずに生きていきたいですね。

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一介の予備校国語講師
ことのは

大阪府出身・在住。
同志社大学文学部国文学科卒業。
現在は予備校で(比較的)新人講師として勤務。
担当ジャンルは【古典文学】

授業では、本編よりも脱線話の方がウケて悲しい反面、過去の自分もそうだったので生徒を責められません。小ネタを収集する日々です。

基本どんなジャンルでも興味あり!
でも、結局言葉(=ことのは)のもつ魅力から逃れられずここまで来てしまいました。
尊敬する人は中2のときからロザンの宇治原さん。好きなことは、得意ジャンルが全く違う同居人とクイズ番組を見ながらやいやい言うこと。

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