プロ野球の「シルバーコレクター」野村克也が持つ史上1位の記録とは?
2020年2月に死去した元プロ野球選手・監督の野村克也氏の現役時代の通算記録は、その多くが史上2位のプロ野球界最高の「シルバーコレクター」といえます。
主なものを挙げてみると
・通算本塁打 657本(1位は王貞治の868本)
・通算安打数 2901安打(1位は張本勲の3085安打)
・通算打点数 1988打点(1位は王貞治の2170打点)
・通算塁打数 5315塁打(1位は王貞治の5862塁打)
・出場試合数 3017試合(1位は谷繁元信の3021試合)
などです。
では、そんな野村克也氏の「歴代1位の記録」は何があるでしょうか?
主なものを挙げると以下の4つです。
- 通算打席数 11970
- 通算打数 10472
- 通算併殺打数 378
- 通算犠飛数 113
まず、①通算打席数、および②通算打数については野村氏が高卒3年目の20歳のシーズンでレギュラーを獲った後、42歳まで22年間にわたり正捕手を務め、その後も45歳まで現役を続けた、実働期間の長さが大きな要因です。
特に通算打数は史上唯一1万打数を超えており、おそらく塗り替えられることのない記録と思われます。
次いで③の通算併殺打数ですが、これは野村氏が右打者で足が遅かったことが大きな要因です。ちなみに通算併殺打数の上位10人はすべて右打者です。
そして、筆者が個人的にもっとも価値があると思われるのが「通算犠飛数113」です。
野村氏は生前「外野までフライを打つ技術」には自信を持っており、ボールを単純に外野まで飛ばすのみならず、3人の外野手を比較し「一番肩の弱いポジション」に打つことを考えていたといいます。
そんな野村氏が引退を決意したのも皮肉なことに犠牲フライがらみでした。
西武時代の1980年9月28日、1点ビハインドの8回裏1死満塁の場面で打席が回り、確実に犠牲フライを打てると思って打席に向かったところ、監督から「野村、代わろう」と代打を告げられます。
そのとき、野村氏が「この代打失敗しろ」「併殺打になれ」と思い、その通り併殺打で一瞬に潰えます。その際に野村氏が思ったことは「ざまあみやがれ」でしたが、試合後、帰りの車の中で味方の失敗を喜ぶ自分が心底嫌になり「もう辞めよう」と決意したといわれます。
ジャンル | スポーツ |
---|---|
掲載日時 | 2020/4/25 16:00 |
担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik