実質個人で球団経営を行ったプロ野球オーナーは誰?
プロ野球 名オーナー列伝②
「昭和の古き良き時代のオーナー」を取りあげる企画、2人目はこの方です。
タイトルの通り、実質個人で球団を経営していたオーナーとは誰でしょう?
【正解】高橋龍太郎(高橋ユニオンズ)
1953年オフ、当時7球団だったパ・リーグは、奇数では運営に支障をきたすということから8球団に増枠を画策、その際に声をかけたのは戦前に「イーグルス」(現在の楽天とは無関係)を保有した経験を持つ「日本のビール王」と呼ばれた実業家・高橋龍太郎でした。
乗り気ではなかったものの他のオーナーたちの熱意と「選手提供に協力する」という約束からチーム設立を決意、そして自身の名字とかつて自身が経営していた大日本麦酒の主力商品「ユニオンビール」にちなみ「高橋ユニオンズ」と名づけプロ野球チームを立ち上げました。
しかし、パ・リーグの他球団から提供された選手はチーム内で手を焼くベテランや、実質戦力外の選手ばかりで早くも先行きが不安視されました。
1954年に川崎球場を本拠地として発足した高橋球団は、戦力不足の予想を裏切り8球団中6位と健闘するも、個人のチームのため早くも資金難に見舞われます。
翌55年はトンボ鉛筆と業務提携し「トンボユニオンズ」と名乗るも1年で提携は解消、再び「高橋ユニオンズ」となった翌56年シーズンを最後に大映スターズに吸収合併され、わずか3年で消滅しました。
しかしながらユニオンズは大投手ヴィクトル・スタルヒンが現役最後に在籍し、プロ野球史上初となる通算300勝を達成したことや、最終年の1956年に入団した佐々木信也が今なお日本記録として残る「新人として最多のシーズン180安打」を達成するなどで、現在もその名を残しています。
ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/3/24 16:00 |
タグ | プロ野球 名オーナー列伝 |
担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
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