チームのために自腹で専用球場を建てたオーナーとは?
プロ野球 名オーナー列伝①
プロ野球球団を保有するオーナー、多くは親会社の社長が務めますが今では考えられない豪気な方、チームを心から愛した方など数多くいました。
そんな「昭和の古き良き時代のオーナー」を取りあげます。
タイトルにある通り、かつて自チームのために自前で専用球場を建てたオーナーがいます。
さて、その人物とは誰でしょうか?
【正解】永田雅一(大毎オリオンズ)
大手映画会社の大映を経営していた永田雅一は大きな夢を語ることから「ラッパ」の愛称で知られていました。
1948年オフにプロ野球チームの金星を買収し、大映スターズを結成、オーナーとしてプロ野球界に参入します。
その後、毎日オリオンズと合併した大映は実質的な経営権を握り「大毎オリオンズ」 とチーム名を変え、引き続き永田がオーナーとして経営を続けました。
そして「ラッパ」の愛称が高らかに吹き荒れたのは1961年のことでした。
東京都荒川区にあった千住製絨所(せんじゅ・せいじゅうしょ)が前年限りで閉鎖されるとその跡地を買収、そこに私財を投じて3万5千人収容の東京スタジアムを建設しました。
翌62年5月に開業した同球場は、大リーグサンフランシスコ・ジャイアンツの当時の本拠地、キャンドルスティックパークをモデルにしており、観客席をスロープ化したり、屋内ブルペンを設置するなど当時としては画期的な造りで、さらにナイター照明が明るかったことから「光の球場」と呼ばれていました。
しかし、この時期から映画産業が斜陽化し球団経営が悪化、1969年にはロッテと業務提携を行い「ロッテオリオンズ」に改称します。
1971年、親会社の大映の倒産を受けチームも正式にロッテに譲渡、ロッテは東京スタジアムの買収を拒否したことなどから、1972年限りにわずか11年で球場としての役目を終えました。
現在、跡地には荒川総合スポーツセンターが建てられており、軟式野球用のグラウンドも併設されています。
ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/3/18 16:00 |
タグ | プロ野球 名オーナー列伝 |
担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
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