夏の甲子園で公立が私立に勝つ確率は?~後編~
前回は過去夏の甲子園10大会で公立高校が私立高校と対戦した勝率ベスト3の年を発表した。
今回はワースト3、そして過去10年総合での勝率を紹介する。果たして良かった年と比べてどのような差があるのだろうか?
【ワースト3】
★3位
2017 99回大会(花咲徳栄優勝) 公立出場校49校中8校
勝率[22.2%]9試合2勝
埼玉勢初の甲子園優勝を花咲徳栄(埼玉)が果たした大会、公立勢は全く振るわなかった。
まず過去10大会ワーストタイの出場校8というところ。
さらにその8校のほとんどが1回戦で姿を消し残ったのは2校だけ。しかしその2校のうちの彦根東(滋賀)は初戦、同じ公立の波佐見(長崎)と対戦していて次戦で敗退。
唯一、三本松(香川)が下関国際(山口)、二松学舎大付(東東京)と私立に2勝して勝率0を免れた。
★2位
2012 94回大会(大阪桐蔭優勝) 公立出場校49校中16校
勝率[18.7%]16試合3勝
藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(西武)のバッテリーで甲子園春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭(大阪)。この年、公立の代表校は過去10大会では1位タイ。
しかしながらそのほとんどの公立校が初戦で涙を飲んだ。さらに、倉敷商(岡山)は8強入りを果たすも勝利した相手は全て公立校。準々決勝で明徳義塾に敗れ、私立に対する勝率は0%に終わった。
その中で浦添商(沖縄)が2勝、秋田商が1勝となんとか踏ん張った。
上記3位よりも勝ち数一つ多いが出場校はこちらの方が多いだけに勝率が下がってしまった。
★1位
2010 92回大会(興南優勝) 公立出場校49校中16校
勝率[7.7%]13試合1勝
断トツのワーストは興南が春夏連覇を遂げた2010年の大会だ。
上記2位と同じく公立出場校は10大会1位タイ。しかしながら公立同士の試合が10大会でも1番多い4試合。
3回戦に進んだ公立校が2校もいたものの、土岐商(岐阜)は2回戦からの登場で初戦が同じ公立の八頭(鳥取)。次戦で東海大相模に敗れてしまった。
そして唯一1勝を挙げた北大津(滋賀)は初戦で私立の常葉橘に勝利したものの次戦は公立の前橋商(群馬)、3回戦で成田に敗戦と結果は良かったが私立への勝率は上げられなかった。
いかがだっただろうか?
前編の数字では私立公立そんなに実力差は関係なく思えたが、実際ワーストの結果を見ると公立が私立に勝つ難しさがわかっていただいただろう。
そして、10年、公立が私立に勝てた勝率は【32.7%(159戦52勝)】であった。
しかしこの結果は過去の結果の数字である。この確率を覆し甲子園で制覇を遂げる公立校が出てくると高校野球はさらに盛り上がるだろう。
※ 2020年8月18日追記
三重県三重高校を公立として計上する間違いがあったため、記事を修正いたしました。
謹んでお詫び申し上げます。(QUIZ BANG編集部)
ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/8/18 16:00 |
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