ヤクルト名物「傘振り応援」が始まった経緯とは?
プロ野球・東京ヤクルトスワローズの名物応援といえば、得点が入ったときや7回の攻撃前に行われる『東京音頭』を歌いながら傘を振る応援です。
この応援、今は亡きスワローズ応援団長・岡田正泰さんが考案しファンに傘をもって球場に来るように伝えて始まったものですが、この応援が始まるきっかけはどのようなものでしょうか?
正解:少しでも多くファンがいるように見せるため
1950年代、前身の国鉄スワローズ時代から応援していた岡田正泰さんは、1960年ごろに同じ東京をフランチャイズに置くチームでありながら巨人とスワローズのファンの人数の違いから、少しでも多くファンがいるように見せるため、傘を振って応援することを思いつき、ファンに「次の試合で家にある傘を持ってくるように」と提案、最初は数人程度でしたが、試合を重ねるごとに人数が増えていき、80年代にはスワローズを代表する応援として定着しました。
なお、岡田さんは元々「どこの家にもあるので、わざわざ購入しなくてよいから」という思いから傘を持参するように提唱しましたが、応援が定着するうちに球団が応援専用の傘を販売するようになり、オフィシャルグッズショップでは数多くの色、デザイン、柄の者が販売されていますが、その大きさは隣の席同士でぶつからない通常よりも短いミニ傘が主流となっています。
ちなみにこのミニ傘、本来の傘としての用途はもはやなさないのですが、2018年ごろから1歳から2歳ごろの子どもが傘を持ちたがるため、スワローズファンの母親がこのミニ傘を持たせてSNSにアップしたところ瞬く間に話題となり、現在では多くの保育園児が愛用しており、将来のスワローズファン開拓の一助となっているかもしれません。
そして、スワローズは2019年は主催ゲームで年間190万人(1試合平均2万7000人)を超える観客を動員し、神宮球場ではカードによってはレフトスタンドまでスワローズファンの傘が降られるようになりました。
この姿を誰よりも喜んでいるのは天国の岡田さんだと思います。
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ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/6/23 16:00 |
タグ | 東京ヤクルトスワローズ 神宮球場 |
担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
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