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ペットのヒヤリハットを探せ番外編
【それってホントに聞いてるの?】

今回のテーマはペットのヒヤリハットそのものではなく、ヒヤリハットを予防するためのしつけに関するクイズです。

よく「猫は犬と違って、しつけがほとんどできない」といわれますが、一方で一見いかにもしつけが行き届いたかのような行動をする猫の動画や写真も、SNS などでしばしば非常に人気になったりします。

この拙イラストはそうした人気の、「いかにもしつけが行き届いたような振る舞いの猫の画像」の複数のケースを元にした架空のとあるケースです。猫がソファーの上に後脚で立ち、本棚に手(前脚)をついてバランスをとって下を見下ろしています。本棚の上には飼い主さんのお気に入りのプラモデルが飾ってあるため、飼い主さんは猫が乗ってしまわないようよくしつけており、それが功を奏して猫は本棚に乗りません。

この光景が飼い主さんによってSNS にアップされると、たちまち「人間さんの言葉がわかる猫ちゃん賢い」というコメントでいっぱいになり大いに人気を博しましたが、ここでクイズです。猫は本当に、飼い主さんが本棚に乗らないよう言葉で言ったことをそれなりに理解して乗るのをやめたのでしょうか?

 

1、そんなはずはありません。「なぜかはわからないが、とにかく本棚に乗ると不快なことが起こる」と学習したことによります。

2、猫はとても賢い生き物なので、飼い主の言葉を正確にとはいかないまでもある程度理解したはずです。

 

・・・正解は1の、「実際には『なぜかはわからないが、とにかく本棚に乗ると不快なことが起こる』と学習したから」です。これは「天罰」といって、れっきとしたペットのしつけ方の一つです。

要するに猫が飼い主にとって好ましくない行為をしてしまった場合、あたかもそのことと因果関係があると猫が思い込むようなタイミングで猫にとって不快なことを起こすことです。猫が「とにかく○○をすると嫌なことが起こる」と学習してやらなくなるまで根気よく続けることが大切ですが、その「不快な刺激」を飼い主が与えているということを決して悟られないよう(飼い主がやっていると悟られてしまうと、隠れてその「人間にとって好ましくない行為」を行ったり、飼い主を避けたりするようになってしまいます)猫の視界外でやることと、「不快な刺激」は強過ぎると虐待になるので、ほどほどの刺激(背後から霧吹きで水を噴射したり、猫が驚くような声や音を一瞬出すなど)にするよう注意することが重要です。

 

 

<参考サイト>

猫のほめ方・叱り方

https://www.kao.co.jp/nyantomo/cat/life/category01/04/

 

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準デジタル・アーキビスト資格所持者
ペットセーバーベーシック・アドバンス資格所持者
せっぱつまりこ

法政大学大学院国際日本学インスティテュート修士課程修了(学術修士の学位有り)

10代前半から美術史に、1617歳頃から葬儀・埋葬史に強い関心を持ち、紆余曲折を経て現在では特定分野に特化したクイズ原案作者を名乗る。

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