ペットのヒヤリハットを探せvol.2
【オンライン飲み会編】
今では、いわゆるオンライン飲み会も随分盛んになってきました。
そうしたオンライン飲み会でのエピソードから生まれた人気のペットさんほのぼの動画・静画もまた少なくありませんが、そうしたオンライン飲み会にペットさんが乱入した(あるいは飼い主さんが故意に乱入させたり、画面の向こうの飲み会参加者さんが乱入を期待した)ことによる「ほのぼの動画・静画」には、矢張り何らかの弾みで事故につながりかねない「ヒヤリハット事例」というべきケースも多くみられるということも、忘れてはいけません。
こちらのイラストは筆者によるものですが、そうしたSNSで「ほのぼのエピソード」として話題の「オンライン飲み会(あるいはオンライン会議など、その他様々なオンラインでの業務や行事)にペットさんが乱入した話」複数を元にした、とある架空のオンライン飲み会でのひとコマです。
飼い主さんが一時的に席を立った際にペットの猫がパソコンの前に陣取り、パソコン内臓カメラで大写しになって飲み会参加者さん方から大いにもてはやされ、SNS でもとても人気になったシーンですが、このシーンにヒヤリハット事例は幾つみられるでしょう?
1,ヒヤリハット事例はありません。
2,ほとんど全てヒヤリハット事例です。
3,ヒヤリハット事例が1件だけあります。
・・・正解は2の「ほとんど全てヒヤリハット事例である」です。以下、具体的にどこがどのようにヒヤリハットなのか見ていこうと思います。
まずこれはvol.1のおさらいになりますが、「猫にとって有害な成分を持つ可能性のある観葉植物が普通に置いてある」点です。猫には時々植物の葉を食べる習性があるので、猫にとって有害な成分を持つ可能性のある観葉植物は置かないよう十分注意しましょう。
次に、「猫が自由に動ける範囲に、包装していないチョコチップクッキーや開けられている(イラストではそこまでは不明ですが、中身が残っている可能性があります)缶チューハイが放置されている」点です。チョコレートやアルコール飲料は猫が誤食(誤飲)すると中毒事故の原因になるので、特にアルコール飲料を宅飲みなさる際には猫を別の部屋に移してこちらに入ってこないよう“室内戸締り”をきちんとするか、もしワンルームなら片付けが終わるまではケージに入ってもらうのも、猫への献身の一つです。
更にこれは余り知られていないことですが、「パソコンに猫が乗ってしまっていること」自体、実はヒヤリハット事例としての側面もあります。
猫が電源の入ったパソコンのキーボードに乗ってしまうと、そこで猫が動くことでキーボードのキーが想定外の操作をされてしまうことがあり、個人情報の流出やコンピュータウイルスに感染するなどのリスクもないとはいえません。また、これはすぐすぐのヒヤリハットではないですが、猫の細かい抜け毛などがパソコン内部にホコリとして蓄積されてしまい、パソコンの寿命を縮めるリスクもあります。
「パソコンから伸びるコード」も、猫の足などに絡まってしまうトラブルの原因になります。また、コードの種類によっては猫がじゃれついて引き抜いてしまうとパソコンの誤作動の原因になる場合もあります。
それから背後には、どうやら『真珠の耳飾りの少女』の複製画がアンティーク調の額縁に入れられて飾られており、更にはこれまたアンティーク風のステンドグラスの傘の照明器具があるなど趣味の良いアンティーク好きな飼い主さんの趣味嗜好をうかがわせる部屋ですが、こうしたものは万一落下したり倒れたりした際その場に猫がいると、最悪の場合には猫が死亡する事故の原因になってしまいます。破損した場合も、猫を負傷させる危険があります。
アンティークやフィギュアなどを集める趣味をお持ちの方が猫を飼う予定の場合、より突き詰めて考えるなら、猫の飼育を諦めるか収集したお宝をすぐに取り出せない安全な場所にしまい込み新しくお求めになるのを諦めるかということまでお考えになって決めるべきでしょう。「猫との暮らしは癒される」と多くの猫とお暮らしの方がおっしゃいますが、一方でそのために自己犠牲を余儀なくされることも実は決して少なくないということも、時には思いを至らせる必要があります。
<参考記事>
猫と暮らす部屋のパソコンの管理に注意!
ジャンル | 生活 |
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掲載日時 | 2021/6/6 16:00 |
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