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ウィークエンド・シトロン”とは何のお菓子のこと?

新年もあっという間に過ぎ去り、大切な人にお菓子をプレゼントする季節になりましたね。

今回は、これからの季節にぴったりな意味を持つお菓子を紹介したいと思います。

皆さんは、ウィークエンド・シトロン(Week-end citron)というお菓子をご存知でしょうか。このお菓子は、別名ガトー・ウィークエンド(Gâteau week-end)や、ケーク・オ・シトロン(Cake au citron)と呼ばれ、パウンド型で焼いたレモンケーキのことを指しています。フランス語でweek-endは「週末」、citronは「レモン」を意味しています。ちなみに、ここでのウィークエンドは、英語のweekendではなく、フランス語のweek-end(間に-が入ります)です。

このケーキが特別にウィークエンドと呼ばれるのは、かつてパティシエたちが週末にこのケーキを作っていたことから、家族や友人などの大切な人たちと過ごす週末に食べるお菓子になったと言われています。素敵なエピソードですね。

 

ウィークエンド・シトロンには、一般的なパウンドケーキと比べて特徴が2つあります。

まず、膨らんだ山型の上面は切り落として平らにしたのち、その面を下にして仕上げを行います。

次に、グラス・ア・ロー(Glace a l’eau)、またはグラス・オ・シトロン(Glace au citron)という、ケーキのコーティングに使われる砂糖衣を仕上げにかけます。フランス語でglaceは「氷」を指し、英語の砂糖衣を意味するアイシングに含まれる「アイス(ice)」と同様の意味になります。これは、このコーティングが氷の膜のように見えるためです。また、a l’eauは「水で」という意味で、グラス・ア・ローがフォンダンまたは粉糖を、水か湯で溶いて作るという製法を示します。なお、これにレモン果汁が加わったものを、グラス・オ・シトロンと呼びます。

 

最近では、レモンだけでなく様々な柑橘を使ったウィークエンド・シトロンも多く発売されています。ぜひ今年のバレンタインデーやホワイトデーは、普段とは趣向を変えて、チョコレートではなくウィークエンド・シトロンで大切な人と過ごしてみてはいかがでしょうか。

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大学生
Chomo

管理栄養士養成課程在籍中の現役大学生。

中学生時代に繊細な作業を必要とするお菓子作りに魅了され、その作成過程における化学反応や、お菓子の歴史についても興味を持った。

高校在学時に東京ベルエポック製菓調理専門学校主催「高校生パティシエコンテスト」本選出場。

現在はヒマラヤ山麓原産のモリンガを添加したクッキーの開発・研究を行う。

ナナマルサンバツを読んで育ち、大学からクイズサークルに所属。

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