シェフのトレードマーク 長い帽子の名前って何?
皆さんに質問です!『シェフ』と聞いてどんなものを想像しますか?
真っ白い姿でしょうか?スマートな手さばきでしょうか?はたまた、アニメのキャラクターでしょうか?
一緒に考えてくださった人の数だけ答えがあると思います。
では、続けて質問です。その想像した人またはキャラクターたちは帽子をかぶっていませんでしたか?
さあ、どうでしょうか。多くの人の想像のなかで、このような(※1)長い帽子をかぶっていたのではないでしょうか。
ここで問題です‼ この帽子の名前は何でしょう?
正解は コック帽
ではなく、『トック・ブランシュ』といいます。
コック帽と言われがちですが、間違えなかった人はさすが博識ですね!(日本語では不織布調理帽)
トック・ブランシュ(Les Toques Blanches)とは、フランス語で白い帽子(トック=帽子 ブランシュ=白い)という意味があり、今や料理人の正装には欠かせないものです。
この名前はトック・ブランシュ国際倶楽部といった、フランス料理のプロ世界のネットワークとして発足し、日本では1981年に日本支部が設立され、フランスなどで修業した若手シェフと在日フランス人が中心となって始めた活動の名前にもなっています。
18世紀にフランス料理は欠かせない革命的フランス調理人 アントナン・カレームさんによって導入されたのが始まりとされています。
この帽子、初めて見る人にとっては世にも奇妙で料理人の間でも中々定着しなかったそうです。
がしかし、これが流行るきっかけにとなった人物がいました。それは、同じフランス人料理人の『オーギュスト・エスコフィエ(Georges Auguste Escoffier)』さんです。この方は、セザール・リッツさんが1898年に築いたリッツホテルチェーンの総料理長を担い、フランス料理のバイブルである「料理の手引き」著し、のちに『近代フランス料理の父』と称されるお方です。
このエスコフィエさん、なんと身長が157cmと男性にしては低身長でした。そこで自らを権威づけるためにトック・ブランシュをかぶったところ他のシェフにも受けがよく、そこから広まったとされています。
頭がぶつかってしまいそうな長い帽子には秘密があり、シェフの地位が関係しているそうです。
例)帝国ホテルの場合
料理人見習い→18cm
11年以上→23cm
料理長またはそれ以上→35cm
とされているところもあるそうです。
これだけ長さが違うと見ただけで地位の高さがわかりますね。
実はこの制度、日本独自のもので海外では長さに意味はなく、歴史ある帽子という認識くらいしかないそうです。
ほかにも、通気性がとてもよい点などで使用されています。
これは、私が実際に使っている物です。
単行本と並べてみるとどうでしょう?(B6判または四六判 高さ18cm弱)
先ほどの例を基にすると、確かに見習い数値と一致しますね(笑)
料理も記事も見習いな私ですが、どうか温かい目で末永くよろしくお願いいたします。
お粗末。
ジャンル | 生活 |
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掲載日時 | 2020/9/23 16:00 |
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