龍馬が、自分の身元がバレないように使った“変名”とは?
幕末の志士の中には、敵に追い回されたくないので、普段から“変名”を使う人が少なからずいました。本名を使ってるとすぐに身元がバレちゃうから、ニックネームを使ったということです。
変名を駆使した幕末の志士として有名なのは、やっぱり龍馬ですよね。なんで有名なのかというと、彼はすごく筆まめで(特に実家のお姉さんの乙女宛てに数多くの手紙を書いています)、手紙に自分の名前を書く際に本名ではなく変名を書いていて、その手紙が今もたくさん残されているからです。
彼は1つの変名だけでなく、数多くの変名を使い分けました。ということは、龍馬は自分で自分のことを「俺は常に人に狙われてる」と自覚していた証拠でもあります。すごい不安定な環境の中で生活してたってことですよね。
龍馬は手紙の文末にはよく「龍」という一文字を書いてました。でも「龍」の一文字だと、「龍馬の龍」だってことがほぼバレバレなので、彼は「才谷梅太郎」という変名を使うようになります。「才谷」とは、龍馬の祖先が才谷村(高知県南国市)に住んでいたことに由来しています。数年前に突如発見された「暗殺される5日前に龍馬が書いた手紙」にも、ちゃんと“才谷梅太郎”と書かれていて、彼がいちばん使いまくった変名はこの名前でした。他にも「西郷伊三郎」という変名も使ったりもしています。
一方で佐幕派の大物・近藤勇も、名前を大久保大和と名乗り、自分の身元を隠そうとしました。しかし彼は流山(千葉県)の地で、とうとう薩長軍に正体を見抜かれ、捕まってしまいます。名前を変えるだけでは、自分の正体を完全に隠せるはずはないですよね…。
ジャンル | 歴史 |
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掲載日時 | 2020/4/28 16:00 |
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