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幕末の志士たちが活躍できたのは、大スポンサーのおかげ??

「先立つものは金」

今も昔もこの法則に変わりはありませんよね。幕末の志士たちが自由に活動できたのは、彼らには活動資金があったからです。でも武士はモノを作ってそれを売ったりして儲けるわけではありません。彼らは商人ではないので、そんなことはやりません。

ではどうやって金を工面したのか…

わかりやすく言うと、大金持ちの大スポンサーを見つけて、彼らから金をふんだくったんです。

今日は下関の白石正一郎という人を紹介します。彼は「豪商」という肩書で語られることが多いのですが、要するに金持ちの商売人です。下関といいう土地は、海を渡って多くの物資が行き交う街でもあります。このモノの流通(船でモノを運ぶ際のエージェント業)で稼いでいたのが白石家でした。モノが動くことでモノの売買にも絡むし、モノが通過するだけでなく、下関は「人」も行き来します。

例えば西郷隆盛。西郷さんと白石正一郎は顔見知りです。しかも薩摩藩の荷物を運ぶ仕事もGETしちゃいます。普段から薩摩藩の連中と話す機会が増えたことで、思想的にも彼らの影響を受けたんでしょうね。白石正一郎自身も尊王攘夷思想に傾倒していきます。

京都に月照(げっしょう)という尊王攘夷思想を持ったお坊さんがいました。彼は西郷とつるんでた活動家ですが、あの「安政の大獄」で京都にいられなくなり、西郷と一緒に薩摩に逃げることに。その逃避行を手助けするため、白石正一郎は月照を自宅に匿ったりもしました。

で、高杉晋作です。白石正一郎は高杉晋作に心酔しちゃいます。高杉晋作は自らの活動資金を白石正一郎から引っ張ります。高杉晋作といえば奇兵隊ですが、その奇兵隊の本部は白石正一郎の自宅に置かれました。金だけじゃなくて自宅まで差し出しちゃうんだから、その心酔ぶりはすごいですよね。しかも彼は商人のくせに、戦いにも参加したりしました。そんなこんなで、結局彼はお金がなくなっちゃったそうです。完全に高杉に振り回された人生ですよね…笑

あの坂本龍馬も、白石正一郎が資金援助してた時期があったんですよ。西郷、高杉、龍馬と、幕末オールスターを助けた白石正一郎は、間違いなく幕末史の主人公のひとりです。

 

 

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幕末ジャーナリスト
K・Y
担当ジャンル:幕末
仕事で「龍馬 幕末歴史検定」や「新選組検定」などに携わってるうちに、なぜか幕末史にどっぷりハマってしまう。現在は中小零細企業の社長をやってます。新選組検定事務副長。

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