日本で初めて切手にデザインされた漫画キャラクターは?
1871年、日本で初めての切手が発売されて以降、通常切手、記念切手含め、多くのデザインの切手が発売されてきた。
かつて、郵便局は国営であったということからなのか、特定のキャラクターがデザインに使われることはあまりなく、どちらかというとお硬いイメージのデザインが多かったが、民営化された現在、様々なデザインの切手も増えてきており、アニメや漫画がデザインされた切手も多く発売されている。
では、そのきっかけとなったとされる、初めて切手にデザインされた漫画のキャラクターとは何だろうか。
実は初めて漫画のキャラクターが切手にデザインされたのは民営化される前の1997年のことである。
1996年から97年にかけて「戦後50年メモリアルシリーズ」という記念切手が発売された。戦後の印象的な出来事や人物などをデザインした記念切手シリーズで、1997年1月に発売されたその第5集のデザインに漫画家・手塚治虫と彼が描いた漫画のキャラクターが採用されている。
手塚治虫が描かれている切手は2種類ある。ひとつは手塚治虫の写真と鉄腕アトム、ブラック・ジャック、『リボンの騎士』のサファイア姫、『ジャングル大帝』のレオが描かれている。もうひとつは手塚治虫が描いた自画像と鉄腕アトムが肩を組んでピースサインをしているものである。この2種類の切手が日本で最初の漫画が描かれた記念切手である。
これらの切手は今までになかった、漫画のキャラクターがデザインされた切手ということでヒット商品となった。
そして同年の5月にはドラえもんが描かれた切手が発売されている。この切手は通常の切手とは違い、シールとなっているためそのまま郵便物に貼ることができる切手で、ドラえもんというキャラクターの愛らしさと、簡単に貼ることができる手軽さからこちらもヒット商品となった。
この後、漫画やアニメキャラクターが描かれた切手が徐々に増えてきた。そのきっかけとなったのは、この手塚治虫の切手とドラえもんの切手であると思われる。
ジャンル | エンタメ・カルチャー |
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掲載日時 | 2020/4/23 16:00 |
京都在住。学生時代にクイズ研究会に所属したことで本格的にクイズを始める。2007年、クイズ作家となり、テレビやネットなど様々な媒体でクイズを提供。
幼少期に読んだ『コロコロコミック』の創刊号をきっかけに漫画にハマり、40年以上経った現在でも漫画を月に100冊近く読むほどの漫画好き。その縁から漫画やアニメ・ゲームといったジャンルの問題を多く作成しており、その数は2万を超えている。
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