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タルト・タタンは何から生まれたお菓子?

「失敗は成功のもとである」という言葉がありますが、世の中には失敗から生み出されたものが数多く存在しています。そこで、今回は失敗から生み出されたお菓子を紹介していきます。

 

まずは、りんごをたっぷり使ったフランスの伝統菓子、タルト・タタン(Tarte Tatin)です。「タルト」はお菓子として非常に有名ですが、「タタン」とは一体何を指すのでしょうか。

 

この「タタン」は19世紀後半のフランスのラモット・ブーヴロンにあったホテルタタンに由来します。このホテルは、姉ステファニーと妹カロリーヌのタタン姉妹が経営していました。ある日、調理を主に担当していたステファニーがりんごのタルトを作り始めたところ、りんごを炒めすぎてしまったために、タルト生地で蓋をしてオーブンへ入れて失敗をごまかしました。そして、焼きあがったタルトを出してひっくり返してみると意外にもおいしいお菓子になっていたということから誕生しました。しかしながらこの話には諸説あり、りんごタルトを焼くときに、肝心のタルト生地を入れ忘れてしまったものを仕方なく上からかぶせて焼いたという説もあります。何れの説でも、タタン姉妹の機転によって生まれたお菓子になりますね。

なお、タルト・タタンが生まれる舞台となったホテルタタンは、今もそのままの状態でフランスに残っており、タタン姉妹の写真や、実際に使っていたかまどを見ることができるそうです。

 

2つ目に紹介するのは日本でも大人気のお菓子、ポテトチップスです。

このお菓子は1853年のアメリカ、ニューヨーク州サラトガスプリングのレストラン「ムーン・レイク・ロッジ」で生まれました。こちらのレストランには、メニューにフライドポテトがあったのですが、客からのフライドポテトが厚すぎるというクレームから何度も作り直しを要求されました。そこでコックをしていたジョージ・クラムはこの注文に腹を立て、客を困らせるために、薄くスライスしたじゃがいもをフォークで刺せないほどパリパリに揚げたものを提供しました。それがなんと客に非常に喜ばれ、次第にアメリカ全土から世界へと広がっていきました。

 

失敗から生まれたお菓子を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。お菓子作りには工程や材料がたくさんあるため、失敗が多くなってしまいがちですね。失敗したお菓子でもタタン姉妹のように発想を変えたり、ジョージ・クラムのように改良を重ねると新しいお菓子を生み出せるかもしれません。

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