グランドピアノの鍵盤の数は何本?
正解は、88本です。【普通は】。
クイズが好きな人であれば、知っているかもしれませんね。ピアノはありふれた楽器なので、その気になれば数えることだって難しくありません。
ピアノの最低音と最高音を聞いてみるとわかりますが、楽器の音と言って良いのかどうかギリギリの音です。再低音は「べよーん」という感じで音程感がありませんし、最高音は「キン」という音で、これ以上高いとただの耳障りなノイズになってしまいそうです。
作曲家も演奏家も88本もあれば必要十分と感じているので、この数になったのでしょう。
しかし、世の中には想像を超えるピアノが存在するのです。
ドイツの有名ピアノメーカーであるベーゼンドルファー社は、鍵盤が97本のグランドピアノを製造しています。通常の最低音(ラの音)より更に下に鍵盤が9つ、ドの音までついているものです。
このピアノの追加鍵盤には、大きな特徴があります。何と、「白鍵も黒い」のです。黒鍵も白鍵も同じ色で、外装と一体化しているように見えます。演奏者が間違えて弾いてしまわないようにそうなっているのだと思います。
間違えて弾いてはいけない鍵盤なのに、なんでわざわざ追加したんだ!…と疑問に思った方も多いと思います。
ピアノの弦は、直接演奏されなくても楽器内で他の弦が鳴ったときに共鳴します。それがピアノの豊かな音の重要な要素なのですが、実はこの低い鍵盤は「共鳴専用」なのです。低音域から中音域にかけての響きを更に豊かにするために存在しているのですね。
あまり知られていませんが、オーストラリアのスチュアート・アンド・サンズ社に至っては、さらに高音部に1オクターブ追加された109本の鍵盤を持つピアノを製造しているそうです。筆者も見たことがありません。いつの日か、無駄に超高音や超低音を鳴らしてみたいものです。
ジャンル | エンタメ・カルチャー |
---|---|
掲載日時 | 2020/3/20 16:00 |
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik