現在、最も長く続いている連載漫画は何?
2016年、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が40年の歴史に幕を閉じた時には多くのメディアがニュースとして取り上げた。
また、2014年には水島新司の漫画『あぶさん』が41年の連載を終了させたときもニュースとなった。
長期連載漫画が終了するときは、何かしらの時代が終わった感じがして、一抹の寂しさを感じるものである。
さて、現在、多くの漫画作品が様々な媒体で連載されているが、このうち、最も長く連載されている作品はどれだろうか?
まず候補として挙げられるのは、聖悠紀の『超人ロック』。1967年に初めて発表され、50年以上続いている作品である。
しかし、初めて発表されたのは商業誌ではなく同人誌であり、商業誌連載は1979年からなので、長期連載ではあるものの、厳密には最長ではないと思われる。
続いて、愛知県碧南市の広報誌『広報へきなん』に連載されていた漫画『碧南一家』が挙げられる。
1967年連載開始で、現在も連載は続いているが、途中で当初の作者の加藤まさみが2017年に逝去しており、その後、休載を経て2代目の作者・村瀬範行が引き続いて描いている。
同一の作者という条件でなければ、商業誌掲載漫画として最長である。
最後に挙げられるのは、雑誌『週刊文春』に1968年から連載されている東海林さだおの漫画『タンマ君』である。
一人の作者が商業誌に描き続けている漫画としてはこれが最長である。
私自身としては、同じ作者で商業誌で長年連載を続けている『タンマ君』が現役最長の連載漫画であると思う。
ただ、これはあくまで上記の条件でということであるので、『超人ロック』『碧南一家』が最長であるという意見があってもおかしくはない。
ちなみにこれに続く作品には、おなじみ、さいとう・たかをの『ゴルゴ13』、上記の『タンマ君』と同じ東海林さだおの作品である『サラリーマン専科』がある。
上記の作品が最終回を迎えれば、これらの作品が記録を抜くことも考えられる。
果たしてそのような日が来るのか、今後が楽しみである。
ジャンル | エンタメ・カルチャー |
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掲載日時 | 2020/3/16 16:00 |
京都在住。学生時代にクイズ研究会に所属したことで本格的にクイズを始める。2007年、クイズ作家となり、テレビやネットなど様々な媒体でクイズを提供。
幼少期に読んだ『コロコロコミック』の創刊号をきっかけに漫画にハマり、40年以上経った現在でも漫画を月に100冊近く読むほどの漫画好き。その縁から漫画やアニメ・ゲームといったジャンルの問題を多く作成しており、その数は2万を超えている。
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