あやかし、もののけ、ホントにいるの?
<人魚編 その1>
地球・あやかし紀行
人間がまだ知らない未知の存在は地球上にどれだけ存在するのでしょう?
幽霊、妖怪、宇宙人、UMA…。厳密には全て違うジャンルですが、ここでは、これら不思議な存在をまとめて“あやかしさん”と呼ぶことにしましょう。
「あやかし」とは、本来は船上で人を惑わし事故を起こす、海の化け物の事。今では不思議な現象で人を惑わす妖怪や妖魔など空想上の存在の総称のように使われています。
いつの時代も人間は、そんな不思議な“あやかしさん”が大好き♡
“あやかしさん”の噂は流行と同様に、時を経て、忘れた頃に何度でも浮上します。
“あやかしさん”とは、いったいなんでしょう?!
日本の“あやかしさん”の歴史も古く、古事記や日本書紀の中にも怨霊や妖怪が登場します。世界各地にも神話の時代から多くの「あやかし伝説」があり、この世は“あやかしさん”だらけ。類似したあやかしさんも多く、これは偶然なのでしょうか?
さぁ、世界の“あやかしさん”を探してしてみましょう。
まずは、元祖“あやかしさん”「人魚」にスポットを当ててみます。
「リトルマーメイド」の原型でもある、アンデルセン童話「人魚姫」は世界的に有名。
王子にウツツを抜かして、わざわざ声を失うというリスクを負ってまで、人間になってみたものの、右往左往しているうちに他の女に取られて、海の泡になりました。(夢のない表現ですね…)人魚は海外の童話のイメージが強いですが、日本にも人魚の物語や、人魚に纏わる伝説があります。
まずは、世界の人魚を紹介しましょう。
★セイレーン(ギリシャ)
上半身ヒト、下半身サカナという定番の姿に天使が背負っているような大きな羽があります。美しい容姿と歌声で、船人を惑わし船を転覆させ溺れた人を食べちゃう!なかなかのワルです。
★メロウ(アイルランド)
魚売り場にあるメロウって魚、ではありません。上半身ヒト、下半身サカナで相当な美女揃い。人間の男をメッロメロウ~♡にして、水掻きがある子どもまで産んじゃうとか。男メロウは、とても同じ種族と思えない不細工で、男メロウが出現すると災害が起こると言われています。男女共に面倒な悪魔です。
★ハルフゥ(ノルウェイ)
ハルフゥにも男女がいます、男ハルフゥは人に親切。けれど、女ハルフゥは不吉の象徴です。予言の力もあり、稀に災難を回避させてくれるとも言います。
他にもドイツの「ローレライ」、フランスには「メリュジーヌ」、朝鮮半島には「シンジキ」、中国には「海人魚」「せきじゅ」「氏人」、パプアニューギニアやニュージーランドにも人魚伝説はあります。西洋では美形人魚が大半ですが、中国や朝鮮などでは多くが珍獣風人魚で描かれてます。
日本の人魚伝説では、西洋風の美しい人魚も描かれますが…残念なことに、ほぼ、人面魚風。顔だけ人、それ以外は魚。しかも喋る…かなり奇妙。
上半身魚で下半身がヒト、という逆人魚でなかったことが、せめてもの救いです。
では「人魚~その2~」では、そんな日本の人魚の伝説を紹介しましょう。
ちなみに、人魚の数え方ですが…通常は1匹、2匹。人魚姫のように、人間との色恋沙汰や感情のやり取りがあるストーリーの場合、1人、2人と数えるようです。
ジャンル | エンタメ・カルチャー |
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掲載日時 | 2020/7/24 16:00 |
本業はTV番組・イベントなどキャスティングP
音楽業界、芸能界、TV・ラジオ・イベント業界などを経て、現在に至る。
仕事の中で知り合った多くの人から不思議な話をたくさん聞き、不思議な事に
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得意ジャンルは神話、伝承、歴史、天文、色彩、スピリチュアル、どうでもいい雑学。
趣味はイラストレーション、読書。
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