2021年に新しく提唱された惑星の分類は?
突然ですが、クイズです。
- 太陽系の惑星7つを2つのグループに分けなさい。
想定していた正解は以下の通り。
①水星・金星・地球・火星(地球型惑星)
②木星・土星・天王星・海王星(木星型惑星)
地球以下のサイズの惑星を①、より大きいサイズの惑星を②としている。
では太陽系を離れて系外ではどのような惑星があるのか。
大きさで例を出すと、ホットジュピターやホットネプチューンなどが存在する。
ホットジュピターは木星以上のサイズながら、恒星の周辺を非常に近い距離で公転している巨大ガス惑星を指している。そのため惑星表面は超高温で灼熱巨大惑星の別名がある。典型的な例はペガスス座51番星だ。
一方で、恒星を非常に近い距離を公転しつつもその質量は地球の4倍程度(天王星や海王星ほど)である惑星を「ホットネプチューン」、地球の2~3倍程度のものは「ホットスーパーアース」と呼ばれている。
また生命が誕生するのに適している環境とされる天文学的領域であるハピタブル・ゾーンにおいて、地球程度の大きさを持ちながら生命の進化も考えられる惑星をゴルディロックス惑星と名付けられている。ゴルディロックスはイギリスの有名な童話「3匹のくま」に登場する人間の女の子の名前に由来している。
それでは本題へ。
2021年の8月にイギリス・ケンブリッジ大学天文学研究所の研究チームが、系外惑星の新しい分類として「ハイセアン惑星」を提唱したことを発表した。
それまでの系外惑星の生命探査はゴルディロックス惑星のようなものに絞って行われていたが、2020年に「最大で地球の2.6倍ほどでの大きさで、水素を豊富に含む大気とともに惑星規模の海が存在すれば、生命が存在する可能性はある」ことを研究チームは発表している。
その気温は200℃ぐらいにも達するが、海の中では地球とほぼ変わらないだろうと推察されている。
ちなみに「ハイセアン(hycean)」は水素を意味する「ハイドロゲン(hydrogen)」と海洋を意味する「オーシャン(ocean)」を組み合わせた造語で、中国語では「海斯星球」と表記する。
研究チーム曰く「すでに相当数の候補を確定している」とのことなので、今後の展開を楽しみに待とう。
ジャンル | 科学 |
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掲載日時 | 2023/3/1 16:00 |
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