「みんなの太陽系」を作ったシンガーソングライターは?
太陽系の惑星が歌われている日本の歌といえば何でしょう?
このような質問がきたらあなたは何を答えるだろうか。
おそらく大半は平原綾香の「Jupiter」と答えるに違いない。
この曲の作詞は吉元由美だが、ホルストの組曲「惑星」第4楽章「木星」から曲調はきている。したがってこの「Jupiter」はクラシック曲に日本人が歌詞を加えた楽曲で、日本の歌とは言い難いと僕は主張する。
ここで本題。太陽系の惑星全てが歌われている楽曲「みんなの太陽系」を紹介しよう。
かつてフジテレビ系列夕方放送「みんなのニュース」のニュースのうたコーナーとして用いられていた。
作詞・作曲・歌はシンガーソングライターのつじあやの。
彼女の有名な曲といえば「風になる」、スタジオジブリの映画「猫の恩返し」(2002)の主題歌として用いられた。
「みんなの太陽系」は「風になる」から13年後の2015年にリリース。
「風になる」と同じような曲調で太陽系をわかりやすく紹介している。
YouTubeではイントロの30秒だけが公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=cLS2I0vJIS4
この曲のいいところは何かと問われれば、歌詞だろう。
その公転を足が速いと表現し、その上ポコポコしたクレーターがある水星。
とても明るく見える金星は灼熱の世界という現実だけでなく、情熱という幻想を付け加えることでイメージが柔らかくなる。
生き物が住める星という地球。
赤い星・火星は地球によく似ているから、旅行できる可能性が高いと示してくれる期待感が感じられる。
そのほとんどはガスでできていると紹介されるのは、太陽系最大の惑星である木星。
氷のかけらで輪っかを土星は身にまとっていると表現されるのも美的だ。
天王星は横倒しで太陽を公転している点を紹介しているところは拍手するほど素晴らしい。
海王星は冷たくて青くて美しい。見たまんまながら合っているので、いうことはない。
準惑星に格下げされた冥王星を「今もみんなのアイドル」と表現したのは、かつて惑星として覚えていた名残なのだろうか。
気になった方は聞いてもらいたい一曲である。
ジャンル | 科学 |
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掲載日時 | 2022/2/15 16:00 |
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