日食と月食、起きる回数が多いのは?
Q1. 日食と月食、2020年の日本で一番多く見られたのは?
Q2. 日食と月食、2020年の地球で一番多く見られたのは?
2020年で起きた日食は以下の通り。<国立天文台(NAOJ)より引用>
6月21日 金環日食 (アフリカからアジアにかけて一部地域、日本は部分日食)
12月15日 皆既日食 (チリ・アルゼンチンなど、日本では見られず)
2020年の月食について説明する前に、月食には2つ種類があることをご存知だろうか。
ここでいう2つの月食は部分月食と皆既月食ではない。
月食は太陽-地球-月が一直線に並んだ時に生じており、月は満月でなければならない。
また太陽が地球を照らして月の方にもたらす影として、本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)と半影(本影を取り囲む薄い影)の2つがある。
すなわち月の一部または全部が本影に入ったものを本影月食、半影に入ったものを半影月食という。
一般的な月食は本影月食を指しているが、それは半影月食を肉眼で見ても気づかないほど少ししか変わらないからだ。
では2020年の月食について振り返ろう。
実は2020年の日本で見られる本影月食は一度もないが、半影月食は3回ほど起きている。
1月11日、6月6日、11月30日の3回だ。
日本以外では7月5日にも半影月食が確認されている。
したがってQ1とQ2の正解は以下の通りになる。
A1. 日食、ただし半影を含めると月食(日食1回、本影月食0回、半影月食3回)
A2. 日食、ただし半影を含めると月食(日食2回、本影月食0回、半影月食4回)
では視野を広げて、21世紀中での日食と月食は地球で何回起きるのだろうか。
国立天文台のデータによると日食は224回、月食は230回。
日食をさらに詳しく分けていくと、皆既日食は68回、金環日食は72回、金環皆既日食は7回、部分日食は77回起きる。
一方で月食は皆既月食が85回、部分月食が58回、半影月食が87回見られる。
つまり肉眼で確認できるものは日食が多いが、厳密には月食が多いということになる。
もし誰かと日食や月食を見るときは、こんな雑学をポロっと話すのもいいかも。
ただし、語りすぎない程度にネ。
ジャンル | 科学 |
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掲載日時 | 2022/2/1 16:00 |
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