日本以外に四国がある天体は?
Q.高知、愛媛、徳島、香川の4つの県がある日本の島は何でしょう?
A.四国
Q.四国の県名の旧国名(7世紀後半〜明治の廃藩置県まで続いた地方の呼び名)を全て回答しなさい。
A.土佐、伊予、阿波、讃岐
四国をテーマにしたベースな教養クイズと正解は上の通りだ。
地球上で「四国」を検索しても、出てくるのは日本の四国だろう。
しかし宇宙に目を向けると、太陽系にもう一つ四国があることをご存知だろうか。
今日はこのことについて解説しよう。
その四国があるのは太陽から約14億km離れており、地表は約-180℃前後と極寒の世界だ。
さらにその四国は島ではなく、アルベド地形と呼ばれる地名だ。
※アルベド地形・・・天体表面における外部からの光に対する明暗の比を指しているもので、明るければ高アルベド、暗ければ低アルベドとされる
2004年に初めて発見された当時は、形に似ていたグレートブリテン(イングランド・スコットランド・ウェールズの3つの地域に分かれている島で、世界に9番目に大きい)と仮の名前で名付けられた。翌年の2005年に正式名称を決める際に、日本の四国の方がより形状が近いことから「四国」となった。
発見したのは土星探査機・カッシーニで、土星の第六衛星であるタイタンを撮影した際に写ったのだ。
タイタンにある「四国」という名の高アルベド地形は「シャングリラ」と名付けられた低アルベド地形の中にあり、その大きさは200km×160kmほどである。
ちなみに四国とシャングリラとの境界は複雑に入り乱れており、川のように見える線状のものも確認されている。
2006年に撮影された画像を解析すると、直径およそ35kmもあるクレーターとされる地形が見つかった。浸食作用が激しい天体のタイタンはクレーターを見つけるのが困難であるため、見つかったのは奇跡的だったといえよう。
タイタンを可視光で見ると、主成分が窒素で残りはメタンやエタンでなっている大気により黄色っぽい。また大気による影響でその輪郭はかすんでいる。具体的な地表が見えるようになったのはカッシーニに積載されたレーダーのおかげだ。カッシーニよ、もう一つの四国を見つけてくれてありがとう!
ジャンル | 科学 |
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掲載日時 | 2021/11/24 16:00 |
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