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全天88星座の最大は最小のおよそ何倍?

「星座」と聞いたらあなたは何を思い浮かべるだろうか。

「自分の誕生月の星座の今日の運勢」などでTVやネットで出される12星座。

クイズ番組やクイズ大会で出題されることがある春の大三角・夏の大三角・冬の大三角をなしている星座やその星。

1928年に国際天文学連合が定めた全天88星座。88個全て暗唱できたあなたは秀才です!

 

これらの星座ができた背景には四大文明の一つ・メソポタミア文明が関わっている。約5000年前にメソポタミア(現在のイラクの一部)にいた羊飼いたちが、夜空を見て星々を線でつなげて動物や神話の英雄たちを象っていたところから始まった。

2世紀ごろになると古代アレクサンドリア(現在のエジプト)で活躍したギリシャ天文学者のプトレマイオス(英語名はトレミー<Ptolemy>)が星座を48個に整理したが、これが1500年以上も使われていた事実は彼の偉大性を感じずにはいられない。

大航海時代(15世紀半ばから約200年の期間)に突入すると、望遠鏡の発明や航海技術の向上などで従来は暗くて観測できなかった星や南天の星空を発見するようになっていった。

それに伴い天文学者たちは南半球で目にした珍しい動物や新しい道具などを星座にしていったが、だんだん個人的な星座が作られていき「ちゃんと整理しよう」ということで現在の88星座に至っている。

 

それでは本題。

88星座の中で最大はうみへび座で、最小はみなみじゅうじ座である。

うみへび座は日本では春の夜に全国的に見つけられるが、みなみじゅうじ座は12月下旬から半年ほどの期間に、沖縄の宮古諸島や八重山諸島に行かなければ見られない。

 

星座の大きさは「平方度」というもので求められる。地球から見た恒星の位置や星同士の距離は目視で見た角度、つまり視角度でのみ算出される。そのため全天の夜空のうち特定の星座が占めている面積っぽい大きさは、二つの同じ数を乗算する意味の「平方」から平方度が使われるのだ。

以上を踏まえて最大の星座と最小の星座を平方度で表すと、小数点以下四捨五入の条件で以下のようになる。

うみへび座: 1303平方度

みなみじゅうじ座: 68平方度

つまりうみへび座はみなみじゅうじ座の約19倍(小数点以下四捨五入)の大きさがあるのだ。

 

もし夜の星空で星座を見つけたらその大きさを計算してみてはいかがだろうか?

なかなかのチャレンジだが自由研究のテーマとしては面白いかも?!

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横浜のフリークイズライター
マジー田中
1991年生まれ。大阪府生まれ奈良県育ち。現在は横浜在住。
2011年に大阪大学理学部に入学。大阪大学クイズ研究会(OUQS)と大阪大学天文同好会に入り、4年を過ごした。
2015年に大阪大学卒業後、大阪大学大学院理学研究科に進学。惑星物質学研究室に配属。
2017年に修了後、千葉大学大学院博士課程に進学したが、2019年夏に中退しカヤックに秋入社。2021年にカヤックを退職。
現在はクイズ・謎解き集団Raiseのクイズライターで活動中。

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