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スティックニー・クレーターがあるのはどこ?

早速だが、3問の4択クイズを出題。

Q1. 2021年現在確認されている中で地球最大のクレーターがある国はどこ?

① オーストラリア

② カナダ

③ 南アフリカ

④ ロシア

 

Q2. 月にある中では最大とされており、裏側の南極付近に位置しているクレーターは?

① 嵐の大洋

② エイトケン盆地

③ 虹の入江

④ モスクワの海

 

Q3. アンジェリン・スティックニーと関係のある太陽系衛星は?

① フォボス

② ガニメデ

③ タイタン

④ トリトン

 

 

 

 

 

Q1の正解: ③

<解説>

南アフリカ共和国のフレデフォート・ドームが地球最大のクレーターといわれており、できたばかりの直径はおよそ300kmという一説もある。2005年にはユネスコの世界遺産に認定。

 

Q2の正解: ②

<解説>

英語名は「South Pole-Aitken basin」なので、日本語に訳すと「南極エイトケン盆地」が正式名称といえよう。エイトケンは二重星(肉眼で見ると1つに見えるが、望遠鏡などで細かく観測すると実際は2つの星)をメインに研究していたアメリカの天文学者、ロバート・グラント・エイトケンに由来。

 

Q3の正解: ①

この点に関して少し詳しく説明しよう。

過去にフォボスとダイモスを発見した人物に関する記事を執筆した。

※「アサフ・ホール3世が発見した2つの衛星は?」参照

アンジェリン・スティックニーはアサフ・ホール3世の妻で、婦人参政を唱えていた数学者でもあった。またアサフ・ホール3世がフォボスとダイモスを発見できたのは、彼女の支えあってといっても過言ではない。

ただスティックニーが夫のホールに対して補助費として男性と同等の給与を求めたところ、ホールが拒んだので彼の仕事を手伝うことをやめたエピソードもある。

当時の男性と女性の待遇が異なっていることが伺えよう。

 

1973年にIAU(国際天文学連合)は彼女が夫を支えてくれた功績を讃えて、フォボスで見つかった最大のクレーターに彼女の名前をつけたのだった。

クレーターの幅は9kmを越えており、フォボスの地表の大部分を占めている。

またスティックニー・クレーターの内部にはのちの天体衝突でできたとされる小さなクレーターがあり、ガリバー旅行記の登場人物にちなんで2006年にリムトック(Limtoc)と名付けられている。

もし火星からフォボスを観測することができれば、肉眼でスティックニー・クレーターを見られることができるとか。

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横浜のフリークイズライター
マジー田中
1991年生まれ。大阪府生まれ奈良県育ち。現在は横浜在住。
2011年に大阪大学理学部に入学。大阪大学クイズ研究会(OUQS)と大阪大学天文同好会に入り、4年を過ごした。
2015年に大阪大学卒業後、大阪大学大学院理学研究科に進学。惑星物質学研究室に配属。
2017年に修了後、千葉大学大学院博士課程に進学したが、2019年夏に中退しカヤックに秋入社。2021年にカヤックを退職。
現在はクイズ・謎解き集団Raiseのクイズライターで活動中。

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