太陽系以外で8つの惑星が初めて確認された惑星系は?
2017年12月15日(日本時間では12月14日)。NASAとGoogleがあることを発表した。
地球からおよそ2545光年も離れているりゅう座に位置する恒星・ケプラー90を周回している8番目の惑星が新発見された。
NASAが2009年に打ち上げたケプラー宇宙望遠鏡(2018年運用終了)による惑星からの信号によるデータをGoogleの機械学習システムに読み取り、解析して得られたとのこと。
ケプラー90は太陽と比べて質量・大きさが約1.2倍で、その年齢は約20億年と推定される。太陽の推定年齢(約46億年)と比べると非常に若い。
ケプラー90は暗すぎて裸眼で見えないためご注意を。
新たな8番目の惑星以前に見つかっている7つの惑星には、内側からケプラー90-b, c, d, e, f, g, hと名付けられていた。
新たに発見された惑星はケプラー90-iと名付けられ、その位置はcとdの間だ。
そのため配置はb→c→i→d→e→f→g→hとなった。
ここでケプラー90系の惑星について軽く紹介しよう。
内側の6つの惑星(b~f, i)はいずれも地球より大きく海王星より小さい大きさを持っている岩石型惑星で、外側のgとhは木星と土星と同じようなガス巨大惑星と推察される。
一番外側を周っているケプラー90-hは約331日の公転周期で、地球太陽間とほぼ等しい距離でケプラー90を周っている。
最近発見されたケプラー90-iはケプラー90を約14.4日で周っており、その表面推定温度は約435℃前後だ。
2020年現在8つの惑星を持っている惑星系は、僕たち地球人がいる太陽系とこのケプラー90系だ。1つ少ない7つの惑星を持つ惑星系は、地球から約40光年離れているみずがめ座に位置するTRAPPIST-1(トラピスト1)と、地球からみずへび座の方向に約127光年離れているHD 10180の2つ。
ただしHD 10180については2つの未確定の惑星が含まれているため、9つの惑星を持っている可能性がある。そうすると太陽系よりも多い惑星を保有している初めての惑星系になるだろう。今後どうなるのか、研究成果に期待したい。
ジャンル | 科学 |
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掲載日時 | 2020/8/21 16:00 |
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