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太陽系第9番目の惑星はどこに存在する?

突然ですがクイズです。太陽系第9番目の惑星は何でしょう?

「冥王星」と回答したら、それは1930年から2005年までに出題されていたら正解だった。しかし2006年にIAUが冥王星を準惑星に格下げしたため、現在は不正解となる。

 

では、第9番目の惑星は存在しないのではないか?

実は2016年に「第9番目の惑星が理論上存在する」という仮説が発表された。

発表したのはカリフォルニア工科大学のコンスタンティン・バティギン(ロシア出身のアメリカ天文学者)とマイケル・ブラウン(アメリカの天文学者)だ。

この仮説は太陽系外縁天体(30AU[太陽と海王星との平均距離]以上で太陽を公転する天体の総称)の中で、200AU以上の平均距離で公転する天体・ETNOs(Extreme trans-Neptunian objects)の軌道シミュレーションに基づいている。

※AU(天文単位)…太陽と地球との平均距離で約1億5000万km

 

バティギンらによると複数のETNOsが似たような軌道要素を持っており、そこから地球より重い惑星がはるか遠く遠方に存在することを示唆する結果が得られたと主張している。

 

彼らが主張している第9番目の惑星とはどんなものなのか?

その惑星は約200AUから約1200AUの距離を約1万年〜約2万年の周期で、公転していると推定される。

質量は地球の約10倍以上、大きさは2倍から4倍ともいわれている。

その本質は天王星や海王星のような巨大氷惑星、木星などにより外部へ弾き出された巨大惑星、元々は別の恒星を公転あるいは自由に浮遊していたが太陽の重力で捕獲された惑星などなど、様々な仮説が出てきている。

 

2016年に発表されてから2020年現在に至るまで、実はこの第9番目の惑星がまだ見つかっていない。実際に存在しているとしても太陽からはるかに離れているため、望遠鏡などによる従来の観測でその姿を見るのは不可能に近い。そして観測範囲が非常に広大なので、全容をおさめることも困難だ。

またこの仮説を支持している科学者たちがいる一方、反論している科学者たちもいる。中には惑星ではなくブラックホールではないかと主張しているのも…。

この第9番目の惑星が実際に発見されるのは何千年先か。それとも「存在しない確実な根拠」が出てくるのか。決着がつくのはまだまだ先だが、惑星に対するロマンは限りなく広がるだろう!

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横浜のフリークイズライター
マジー田中
1991年生まれ。大阪府生まれ奈良県育ち。現在は横浜在住。
2011年に大阪大学理学部に入学。大阪大学クイズ研究会(OUQS)と大阪大学天文同好会に入り、4年を過ごした。
2015年に大阪大学卒業後、大阪大学大学院理学研究科に進学。惑星物質学研究室に配属。
2017年に修了後、千葉大学大学院博士課程に進学したが、2019年夏に中退しカヤックに秋入社。2021年にカヤックを退職。
現在はクイズ・謎解き集団Raiseのクイズライターで活動中。

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