ブームが去ったウーパールーパー、どうなった?/
朗読】気分転換にピッタリの雑学【聞くトリビア】
『サウナ大国フィンランドには、サウナ付き観覧車がある!?』
寝落ちするつもりでつい最後まで聞いてしまう、面白雑学動画!
驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。
フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともに、誰かに話したくなる雑学の数々をお楽しみください。
こちらは動画の内容の書き起こし記事です。
音声と一緒にお楽しみください。
フィンランドには、サウナ付き観覧車があるサウナの本場、フィンランドでは、われわれの想像を超える、変わったサウナもたくさんあります。そのひとつが、観覧車のゴンドラ内にサウナ。 この観覧車は首都ヘルシンキにある「スカイホイール・ヘルシンキ」というもので、高さ40mもあり、市内のさまざまな観光名所を見下ろせるということで人気となっています。また、一度乗ると4周する間ずっと乗せてくれるうえに、毎回高い位置で停まってくれるサービスもあります。 そのゴンドラのうちのひとつにサウナが設置されています。サウナのゴンドラは1度に4、5人入ることができるほどの広さがあり、ゆったりとした気持ちで楽しむことができます。また、無線で操縦室に連絡を取り、好きなところでゴンドラを停めてもらうことができます。気に入った景色があれば、そこで停まって景色とサウナ、同時に楽しめるというわけです。 利用には予約が必要で、料金は1時間あたり、240ユーロ。日本円で4万円近くとちょっと値が張りますが、なかなかできない貴重な体験を味わえます。興味がある方はいかがでしょうか。 |
インドでは、木と結婚することができる世界には日本だと考えられない変わった風習があります。結婚に関しても国によってさまざまなものが見られますが、中でもインドの「木婚」というものが非常に変わっています。どのようなものかというと、人間と樹木、木が結婚するというものです。 これは、もともとインドのカースト制度の最高位である司祭(ブラーマン)の間で行われた習慣と言われています。インドでは、弟が兄より先に結婚していはいけないとされていたそうで、兄が結婚できないと弟はたとえ相手がいても結婚できなかったそうです。それを解決するために、兄が一時的に木と結婚して、弟が結婚できるようにした、というのがこの風習です。 また、これとは別に、一部カルトの間では、木には神聖な力が込められていて、また祖先や胎児の魂が宿っていると考えられており木婚が行われていたとも言われています。 |
ワニは、生まれたときの気温で、性別が変わる人間を含め多くの動物の性別は、染色体の組み合わせなど、遺伝的要因で決まりますが、中には変わった形で性別が決まる動物も存在します。 そのひとつがワニなどの一部の爬虫類で、これらは卵の中で育っているときに受ける周囲の温度によって性別が変わります。たとえば33度という高温で卵が育つとすべてオスに、30度ほどで育つとすべてがメスになるそうです。 これは、生まれてくるワニの中にあるタンパク質が原因だそうで、これが一定の温度以上になるとオスになる作用が活発化し、以下になるとメスになる作用が活発化するそうです。 昨今、地球温暖化が話題となっています。もしかすると今後、気温が上昇していくと、卵の受ける温度も高くなり、オスしか産まれなくなってしまう可能性もあります。地球温暖化の問題の解決もですが、われわれがどのようにワニたちを守っていけばいいか、考えていく必要があります。 |
世界で収穫される果物のうち4割は、ブドウ果物にはさまざまな種類がありますが、日本ではミカンがもっとも多く生産されている果物です。では世界で一番となると何でしょう? 正解はブドウです。全果物の生産量のうちブドウが実に4割も占めています。なぜこんなにブドウが人気なのでしょうか。 実は世界で生産されているブドウのほとんどがワインに使われるからです。なんと世界で生産されているブドウのうち8割がワイン用に作られています。現在はフランスやイタリアだけでなく、ドイツやスペイン、はたまたオーストラリア、アメリカ、チリといったヨーロッパ以外の国も独自のワインを生産しています。多くの人に愛されているお酒だけあって、それだけ需要も高く、必然的に収穫されるブドウの量も多くなっているというわけです。 逆に日本では収穫されるブドウの8割は食用です。これは日本でワインの人気がないというわけではなく、ワイン用のブドウの栽培が日本の気候では難しかったからです。とはいえ、昨今ではおいしい日本ワインもたくさん作られるようになってきています。今後、そのバランスは変わっていくのかもしれません。 |
自分のことを指す言葉「俺」は、「おのれ」を略したもの「ぼく」「おれ」「わたし」など自分自身を差し示す日本語の一人称代名詞にはさまざまなものがあります。このうち「おれ」は、おもに男性が使うイメージが強いですが、かつては男女問わず自分を指す言葉として使われていました。 この「おれ」は、実はもともと「おのれ」という言葉を略したもので、昔は目下の相手をののしるときに使っていたものでした。それがいつのまにか自分のことを指す言葉となり、今は男性が使う一人称となりました。 ちなみに「わたし」は「わたくし」をくだけて言ったもので、「われわれ」といったときの「我(われ、わが)」が変化して生まれたものと考えられています。そして「ぼく」は、かつて「僕」という漢字は「やつがれ」と読み、男性の召使を指す言葉でしたが、しかし江戸時代末期、自分の立場を下げる意味合いで、「ぼく」と読み替えて一人称として使われるようになったものだそうです。 |
ドジョウもおならをする池などにいるドジョウを観察してみると、ドジョウからちょっとした泡が出てくることがあります。さらによく見てみるとこの泡はドジョウのお尻の穴から出ています。なんとドジョウはお尻から空気、すなわちおなららしきものを出しているのです。 ドジョウはふつうの魚と同じようにえらで呼吸をしていますが、水中に酸素が不足しているときは、水面に出て空気を吸うことがあります。吸い込んだ空気はドジョウの腸に入り細かい血管で酸素を吸収し、不要な分をお尻の穴から出します。これがおならのように見えるというわけです。一方、人間が出すおならは、吸い込んだ空気や食べた食物が、腸にいる細菌の働きで発酵して、できたガスが出たものです。 またドジョウは口を開けて空気を出す、すなわちげっぷのようなものを出すこともあります。おならもすればげっぷもするドジョウ、どこか親しみやすい生き物に思えてきたのではないでしょうか。 |
発泡スチロールは、ガソリンをかけると溶ける壊れやすい荷物の緩衝材、梱包材として使われる発泡スチロール。ポリスチレン樹脂に溶剤を含ませることで作られますが、合成樹脂であるため、下手な扱い方をすると大変危険です。 たとえば、ガソリンをかけたりすると、発泡スチロールは溶けてしまいます。しかし、このときに残るドロドロとしたものは火に燃えやすく非常に危険です。なんとこれは戦争で使われるナパーム弾に似た性質を持つそうで、面白半分でガソリンをかけるすることは、自分だけでなく周囲に迷惑をかけるかもしれないため、絶対にしてはいけません。 また自宅で燃やして処分するのもやってはいけません。発泡スチロールが不完全燃焼した場合、一酸化炭素が放出されるため、吸い込んでしまうと中毒を起こしてしまいます。 発泡スチロールを処分する場合は、カッターなどで適度なサイズに切って、それぞれの自治体が発表しているゴミの分別区分通りに捨てるようにしましょう。 |
100年にわたって行われている実験がある1927年、オーストラリアのクイーンズランド大学の物理学教授トーマス・パーネルがある実験をスタートさせました。その実験の名前は「ピッチドロップ実験」というもので、ピッチと呼ばれる非常に粘りがあり、まるで個体のような液体をガラスの漏斗を使って下の容器に落とす実験ですが、驚くべきことにこの実験、100年近く経った現在でも行われています。 これはピッチと呼ばれる物質が液体であるということを証明する目的で行われているのですが、非常に粘り強いため、なかなか下の容器に落ちてくれません。この100年間で下に落ちた量は、なんとわずか9適だけ。11年に1適というとんでもない遅いペースです。これだけ長い期間を使って行われていることから、世界一長い期間行われている実験としてギネス世界記録に認定されているほか、ノーベル賞のパロディであるイグ・ノーベル賞も受賞しています。 最後の9適目が落ちたのは2014年、この調子だと次は2025年ぐらいに10適目が落ちる見込みです。もし興味がある方は実験の様子がライブカメラで中継されているので、見に行ってみてはいかがでしょうか。 |
ダイナマイトの原料が、薬として使われている爆薬としてもおなじみのダイナマイト。戦争兵器として用いられるほどの危険なものですが、その原料となるニトログリセリンが狭心症の薬として用いられているのはご存知でしょうか。 狭心症は冠状動脈と呼ばれる血管が詰まったり細くなったりすることで、一時的に胸が痛くなる病気です。ニトログリセリンにはその血管と全身の動脈を広げる効果があり、服用することで胸の痛みを抑えることができます。 開発のきっかけは火薬工場に勤務していた狭心症患者の体験でした。その患者は自宅では発作が起こるのになぜか工場では起こりません。その話を聞いた医者が、火薬には血管を拡張させる作用があるのではないかと考えて研究し、結果、ニトログリセリンが薬として使われるようになりました。ちなみに、なぜニトログリセリンが血管を拡張させる効果があるかは長年わからずにいましたが、1990年代にようやく解明し、その研究に関わった3人の博士が1998年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。 こう聞くと、狭心症の薬を下手に扱うと爆発するのではないかと思われるかもしれませんが、医薬品として安全に処方されているため、その心配はありません。 |
ノーベル賞のメダルを売った化学者がいるアメリカの遺伝学者ジェームズ・ワトソン博士。彼は1962年にイギリスの生物学者フランシス・クリック、モーリス・ウィルキンズとともにDNAの二重らせん構造を解明した功績でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。そんな彼が2014年にある驚きの行動に出て話題となりました。それは受賞したノーベル賞のメダルをオークションに出品したということです。 メダルは23カラットの金でできていて、直径は66ミリ。金の価格だけで2、3万ドルにはなるだろうと言われていましたが、ふたを開けてみると475万7000ドル、当時の日本円でおよそ5億7千万円で落札されました。また同時にノーベル賞の晩餐会で行った演説用の直筆草稿や、ノーベル賞会議に参加したときの46ページからなる訂正などが記入された原稿も出品され、こちらはそれぞれ36万5000ドルと24万5000ドルで落札されています。 なぜワトソン博士はこんな行動に出たのかというと、自らが学んだシカゴ大学、インディアナ大学などにお礼の意味を込めて落札額を寄付することが目的だったそうです。 |
ガソリンは、早朝に入れたほうがお得ガソリンを使う車を運転する人にしてみれば誰でも、一円でも安く給油したい思いがあるのではないでしょうか。そんな人は朝にガソリンスタンドに行って給油するといいかもしれません。 というのも、ガソリンは温度が10℃上がると、0.012リットルほど体積が増えます。たとえば40リットル給油したとすると、0.5リットル近く差が出ることになります。朝の太陽が出る前の気温が低いときにガソリンを入れておくと、日中に温度が上がることで体積が増えるため、その分お得になるというわけです。現在はガソリンスタンド側も温度補正機能があったりするため、昔に比べたらそれほど得はしないかもしれませんが、それでも損するわけではないので、やってみても良いかもしれません。 また、車に余計な荷物を乗せないということも重要です。ゴルフに行かない日でもゴルフクラブを乗せたまま運転する人もいるかもしれませんが、その重さの分、車の燃費も悪くなり、思ったように走れないこともありえます。車には必要な荷物だけを乗せるようにするのが得策でしょう。 |
アメリカには、6000人以上の子どもをケガさせた危険なおもちゃがあった店で売られているおもちゃは厳しい審査をクリアしているため、子どもに危害を加えることはまずありません。しかし、まだそのような審査もなかったであろう頃のアメリカでは、6000人を超える子どもを病院送りにしてしまった恐ろしいおもちゃが販売されていました。 それは1950年代に発売された「POOF Jarts Lawn Darts(プーフ・ジャーツ・ローン・ダーツ)」という名前のおもちゃで、芝生に置かれた的に向かって巨大なダーツを投げ入れるというものですが、このダーツ、先端に金属製の針がついていたため、これに刺さった子どもがケガをしたり、目に当たって失明したり、中には致命傷を受けて亡くなるといった深刻な事故を次々と引き起こしてしまいました。 さすがにこれだけ危険なものを野放しにしてはまずいと思うのが普通の感覚ですが、実はこのおもちゃ、販売が禁止となったのは1970年になってから。実に10年以上、何の注意を受けることなく販売されていたというから驚きです。 |
調理師免許がなくても、レストランの料理人になることができるレストランなどの飲食店で料理人として働く場合、取っておきたい資格が調理師免許です。しかしこの資格、たとえ持っていなくても料理人になることはできます。 調理師免許は料理に対して一定以上の知識や技術があることの証明であり、飲食店を開業するときには必ず誰かが取得する必要がある資格ですが、持っていない人でも厨房に入って料理することはできます。ただしその人は自らを「調理師」と名乗ってはいけません。調理師と名乗ることができる資格が調理師免許というわけで、これを破ると法律違反となります。 また、調理師免許がないと採用しない飲食店も多くあり、たとえ採用されたとしても、店長や料理長などへの昇格ができなかったりすることもあるようです。もし料理人として一人前になりたいのではあれば、調理師免許はぜひとも取っておいたほうが良いでしょう。 |
青い車は、事故に遭いやすい青い車に乗っている人は交通事故に遭いやすい、そんな話を聞いたことはないでしょうか。車体の色が事故につながるだなんて、何かオカルトじみてると思われるかもしれませんが、実際に事故に遭いやすいということが、科学的に証明されています。 というのも、人間の目は赤い色は実際より近くに見えて、青い色は実際より遠くに見えるようにできています。実験によると赤と青では色を認識できる距離に7mの差があるそうです。すなわち、ドライバーが青い車を見て十分な車間距離を取ろうとしても、実際には思っているよりも短い距離しか取れていないことになります。そのため、青い車が近くに来ても、少々離れているように見えてしまい、気付いたときには事故を起こしているという事態が起こるというわけです。 実際に過去に事故を起こした車を色別に数えた資料がいくつかあります。それによると、やはり確率的に青色の車は事故に巻き込まれやすいという結果も報じられています。もし新しく車を買おうと思っている人は、車体の色もよく考えた方が良いのかもしれません。 |
手話も、国によって違う聴覚障害者が日常で会話するために誕生した手話。日本で使われているものは世界共通で、どこの国に行っても伝わるものだと思うかもしれませんが、実は違います。手話は国によってまったく違うものが使われています。 たとえば「ありがとう」は、日本では左手の甲の上に右手を垂直に乗せて右手だけをあげるというものですが、アメリカでは右手を口元に近づけたあとに離すというジェスチャーを取ります。これは日本のものは大相撲の力士が懸賞金をもらうときの動作を、アメリカのものは投げキッスをイメージしていると言われています。 また「食べる」という動作は日本では左の手のひらを上へ向けて、右手の人差し指と中指を口へと運びますが、アメリカのものはパンを食べるように、小さくすぼめた右手を口元に近づける動きを繰り返します。これは日本のものが箸でご飯を食べる、アメリカのものがパンを食べる動作をもとに生み出されたからだそうです。 つまり、国ごとで文化が違うため、それを表現するジェスチャーが変わってくるというわけです。そういう視点でそれぞれの国の手話を見てみると、そのものに対してどのようなイメージがあるかがわかるので、楽しいかもしれません。 |
宇宙でおならをすると、爆発する可能性がある宇宙船内でさまざまな作業を行う宇宙飛行士。地球上と違う特殊な環境で過ごす必要があり、大変過酷な仕事です。しかも状況によってはちょっとしたことで命の危険にさらされるため、何事も慎重に取り組まないといけません。生理現象であるおならやげっぷも、地球にいるときと同じ感覚でやってしまうと、大爆発を引き起こす可能性があります。 げっぷやおならには水素やメタンといった燃えやすい成分が含まれています。地球上だと窓を開けて外へ出すことができますが、宇宙船だとそうはいかず、船内に残り続けます。そんなときにちょっとした火花が散ったとすると、周辺が燃えてしまう可能性があります。船内でのおならやげっぷは命がけの行為というわけです。 このような事故などを防ぐためにNASA(アメリカ航空宇宙局)は、おならや腸内環境などに関する研究に真剣に取り組んでいるそうです。今後、安全におならを出せる方法が開発されるかもしれません。 |
モンゴルには「名前がない」という名前の人がいるみなさんがそれぞれ持っている名前は、親がさまざまな意味を込めてつけてくれたものです。それは日本だけでなく、海外も同様です。ただ、中にはなんでこんなのをつけたと思わせるような非常に変わった名前も存在します。そのひとつがモンゴル人の間で使われている「ネルグイ」という名前で、これはモンゴル語で「名前がない」という意味です。 なぜこのような名前がつけられるのかというと、昔モンゴルでは、赤ちゃんの死亡率が非常に高く、これは悪霊が子どもに取り付いたためだと考えられていました。そこで、悪霊に子どもの存在を知られないようにして病気や災いから守ってあげようという思いをこめて、「ネルグイ」という名前をつけることがあるのだそうです。 モンゴルでは他にも「人でない」という意味の「フンビシュ」、「誰でもない」という意味の「ヘンチビシュ」、さらには「馬の糞」という意味の「ホモール」という名前があります。これらも同じように、変わった名前だと悪霊がとりつかないだろうという考えのもと、つけられるそうです。でも、当の子どもたちはどう感じているのでしょうか。 |
関東のお餅が角ばっているのは、江戸っ子がせっかちだったから東日本と西日本のお雑煮を比較する時、お餅の形が違いの例としてよく挙げられます。東日本は直方体に角張った角餅、西日本は丸餅が使われていますが、もともと餅の形は丸餅がスタンダードでした。しかし、江戸で角餅が流行したことが広まり、東日本で広く角餅が使われるようになったそうです。ではなぜ、角餅が流行したのでしょうか。それは江戸っ子のせっかちな気質が大きく関わっているようです。 江戸で暮らす庶民は、餅をつく杵や臼を持つ人はほとんどいませんでした。そこで餅をつく専門の貸持屋(かしもちや)なる職業が町を回って餅をついていました。しかし、この餅屋、丸餅を作っていては手間も時間もかかり、効率的ではないということで、ついた餅を平たく伸ばし、のし餅の形にしてからそれを切って、そのまま角餅として販売していました。これが庶民の間に広がり、江戸では角餅がスタンダードとなったわけです。 また、江戸は武士の文化であるため、のし餅を切るという行為は、「敵をのす、敵を討ちのめす」という意味につながり、非常に縁起が良いと考えられたから角餅になったとも言われています。 |
神社の狛犬は、ライオンがモデルだった神社などの入口に置かれている狛犬の石像。「犬」と名前がついてるだけあって犬の仲間と思われるかもしれませんが、実はこれはライオンをモチーフにして作られたものです。 狛犬の始まりはインドの仏教寺院です。インドではライオンは守護神と考えられていて、悪いものを食べてくれるという信仰がありました。その像をお寺の入口に建てると縁起が良いのではないかということで、ライオンの像が作られました。 のちにそれが中国に伝わりましたが、中国ではライオンの信仰がそれほどなかったために、中国で独自に信仰されている、ライオンをベースにした架空の生きものである唐獅子に姿が変えられました。その唐獅子像は朝鮮を経由して飛鳥時代に日本へと伝わりましたが、そのとき日本人はこの獅子を犬と勘違いしたことから、狛犬として神社の入口に鎮座することとなったそうです。 ちなみに、神社に2体ある像は両方とも狛犬と思われているかもしれませんが、実は一方が狛犬、一方が獅子の像となっています。口が開いている方が獅子、閉じているのが狛犬です。 |
東京には、目黒や目白だけでなく、目赤、目青、目黄(めき)もある東京のJR山手線にある目黒駅と目白駅。この2つの駅名に何かしら関連性があると思う人も多いでしょう。その通り、この2つの地名には大きなつながりがあります。それどころか、他にも「目赤」「目青」「目黄」というところも存在します。 これらの名称、実は東京に存在する寺の名前で、目黒不動尊や目赤不動尊といった寺は総称して「江戸五色不動」と呼ばれます。「五色」と名乗ってはいますが、実は目黄不動尊が2か所あるため、全部で6か所存在するそうです。目黒、目白という地名はこの不動尊が由来です。 これらの不動尊は徳川3代将軍の家光が江戸の繁栄を願って江戸城を取り囲むように置いたのがはじまりとされていて、五色というのは、古代中国の五行説で万物を構成する5つの要素に習ったものと考えられています。 目黒不動尊、目白不動尊はその名の通り目黒、目白にありますが、目赤不動尊は文京区駒込、目青不動尊は世田谷区太子堂、目黄不動尊は台東区三ノ輪と江戸川区平井にあります。興味がある方は巡ってみてはいかがでしょうか。 |
野球のフォアボールは、かつてナインボールだった現在の野球のルールでは、ピッチャーが4つボール球を投げると、バッターはフォアボールとなって1塁に進むことができますが、野球が考案された当初、このルールはまったく違うものでした。 野球誕生時は、バッターがピッチャーに投げるコースを指定してその通りにピッチャーが投げて、バッターがフィールド内に打つまで打席が終わらないというルールが採用されていました。しかし、それだと試合時間がとんでもなくかかります。そこで新しく採用されたのがナインボールという、9度ボールとなると1塁に進めるというルールでした。しかしこれだとピッチャーがかなり有利であることや、投球数も増えてしまうということから、翌年にはエイトボールと1つ少なくなりました。しかしそれでもうまくいかず、翌年にはセブンボール、その翌年にはシックスボールとどんどん減らしていき、最終的にしっくりいったフォアボールが採用されることになったというわけです。 一時はもっと時間を短縮させようとスリーボールで1塁に進めるルールを採用したことがありますが、逆に多くのバッターが塁に進んでしまい、余計に時間がかかったため、再びフォアボールに落ち着いたそうです。 |
江戸時代、髪が薄くてちょんまげが結えない武士は、かつらをつけていた江戸時代、武士は必ずといっていいほど頭にちょんまげをつけていました。しかし、よくよく考えてみると、男性には髪の濃い人と薄い人がいます。薄い人はどうやってちょんまげを結っていたのでしょうか。 実はちょんまげは頭頂部の髪の毛がなくなったとしても、横の部分に髪の毛があれば十分結うことはできます。だから、多少薄い人でもそれほど問題はなかったようです。しかし、中にはそれよりも薄毛の人がいます。当時はちょんまげを結えないことは、自身が年を取って衰えていることを証明するようなものだとして、武士として恥ずかしいものだと考えられていました。そこでどうしても結えない人は「付鬢(つきびん)」というつけ毛のようなものをつけてごまかしていたそうです。 この「付鬢」、女性の抜け毛を集めて作られたもので、もみあげに近いところにつけることで、上へ髪の毛を持っていきちょんまげを結うことができます。現在のエクステの元祖とも言うべきものでしょう。ただ、油で固定するため、激しい動きをするとすぐに崩れました。 また、それ以外にも普通にかぶるタイプのかつらも存在したようです。ただ、オーダーメイドで作られる貴重なもののため、公の場に行くときぐらいしかかぶっていなかったそうです。 |
パラシュートのてっぺんには、穴が開いている高いところから降りるときに使われるパラシュート。空気の力を受けることで落ちるスピードを制御してくれます。このパラシュートのてっぺんの部分をよく見てみると、なんと穴が開いています。こんなところに穴が開いていると、スピードを抑えられず落ちてしまうのではないかと思うかもしれません。しかし、パラシュートが機能するにあたり、この穴は非常に重要な役割を果たしています。 この穴は「頂部通気孔」と呼ばれているもので、パラシュートの中に溜まった空気を外に出すために開けられています。これがなかったら、パラシュートは空気を制御できず、バランスを崩してしまいます。そうなるとしょっている人はまるで振り子のように左右に大きく振られながら落ちていくことになります。最悪の場合、体が地面に叩きつけられて命を落としてしまう事故を起こしかねません。この穴は付けている人の命を守ってくれる大事なものというわけです。 実はこれが開けられたのはつい最近のことで、第二次世界大戦中はまだ開いておらず、兵士たちは操作にかなり苦労していたそうです。彼らの犠牲があったからこそ、パラシュートの安全性が保たれるようになったのでしょう。 |
ヨーロッパでは、ゴキブリが心臓の薬に使われていた日本では忌み嫌われているゴキブリですが、実は海外ではそれほど嫌われてないらしく、一部の国では家の守護神と考えられていたり、ペットとして飼われたりしています。そして、ヨーロッパではゴキブリを原料として薬を作っていたという話まであります。 その薬とはチャバネゴキブリから作られたもので、心臓の病気に効果があったそうです。研究者によるとゴキブリには腎臓の上皮細胞を刺激して分泌機能を活性させる作用があることが判明しています。単なる民間伝承ではなく、ちゃんと科学的に認められた薬だというわけです。 他にも中国ではゴキブリを煎じたものが神経痛の薬になったり、ゴキブリとナメクジとブタの胆汁を混ぜたものが梅毒の薬として使われています。もっといえば中国では薬としてだけではなく、食用として料理に使われてもいるものもあるようです。 ゴキブリ嫌いが体にまで染み付いている日本人からしたら、考えられない話です。 |
『蛍の光』は、もともと別れの曲ではなかった卒業式でよく歌われる『蛍の光』。もともとはスコットランド民謡だった『オールド・ラング・サイン』という曲に、作詞家の稲垣千穎(いながき・ちかい)が日本語の歌詞をつけたものですが、実は原曲は、卒業をイメージさせるものではなく、明るい内容の曲だったりします。 その内容とは、久しぶりに会った幼馴染と乾杯して昔を懐かしむといったもので、卒業らしさはまったく感じられません。これは、稲垣千穎が日本語の詞をつけるとき、原曲のことを考えずに、中国の歴史書『晋書(しんじょ)』の中の故事を参考にしたことから、全然違うイメージになってしまいました。 ちなみにデパートなどのお店が閉店するときにも『蛍の光』が流されるイメージがありますが、あの曲は厳密には違う曲で、戦後になって古関裕而が『オールド・ラング・サイン』を編曲して作った『別れのワルツ』という曲です。よくよく聞いてみれば『蛍の光』は4拍子ですが、『別れのワルツ』は3拍子になっています。デパートで聞く機会があれば、拍子を数えてみてはいかがでしょうか。 |
ウミガメがいつも泣いているのは出産が苦しいから、というわけではないよくテレビなどでウミガメの出産シーンが流されます。そのとき、砂浜に上陸したウミガメは涙を流しながら卵を産みます。この涙、お産の苦しみから出ているものだと思われるかもしれませんが、実は全然違うものです。 これは実は涙ではなく、塩類腺(えんるいせん)という器官から出ている塩水で、痛い苦しいといった感情が込められたものではありません。 海の中で生活しているウミガメは海藻などをエサにしているため、これらの塩分を体に取り込んでしまいます。体内の塩分が高いと体を構成する細胞が壊れてしまうため、余分な塩分を外に出さないといけません。そのための器官が塩類腺で、陸に上がったときなどにここから海水の2倍ほどの濃さの塩水を出します。涙の正体はこの塩水で、たまたま塩類腺が目の近くにあるため、涙を流しているように見えるというわけです。 |
かつてブームとなったウーパールーパーは、人気が無くなって食用にされた1980年代にテレビのCMから火がつき、日本で大流行したウーパールーパー。かわいらしい見た目から多くの人に愛されました。しかしブームが去ったあと、彼らは悲惨な人生を歩んでいます。 当時、ある業者がペットとして売れるであろうということでウーパールーパーを大量に買い込んでいましたが、ブームが終わり、誰も見向きしなくなったために余らせてしまいます。そこでその業者はなんとそのウーパールーパーを食用として販売しました。というのも、ウーパールーパーの故郷であるメキシコでは食材として唐揚げなどにして食べられていたため、それにヒントを得てのことだそうです。しかし、ブームは去ったとはいえ、今までかわいい生き物として見ていたものをいきなり食べるのはやはり抵抗があったのか、全然売れはしなかったということです。 ちなみに食べたことがある人によると、味は蛋白で臭みはまったくないため、万人受けしそうな味だそうです。現在、日本でも一部の店で食べることができるそうなので、興味がある人は試してみてはいかがでしょうか。 |
青木ヶ原樹海は、ほぼ全域で携帯が使える富士山の北西に位置する青木ヶ原樹海。自殺の名所と呼ばれ、何か不気味な印象が強い場所でもあります。一度入ると抜け出せない、何かしらの力で方位磁石が使えないといったさまざまな都市伝説が聞かれますが、これらの話は大嘘で、現在では携帯やスマホも圏外にならず、普通に使うことができます。 というのも近くにゴルフ場があり、樹海自体もそれほど広い大きさでもないため、1時間ぐらい歩いているとどこかの道には出られるようです。一度入ると出られないといったウソの情報は、面白半分でネットなどに書き込まれた話を、それを信じた人たちによって広められただけのようです。そう考えると樹海はそれほど怖いところではありません。 ただ、現在でも自殺目的で訪れる人も多く、下手したらクマと出会う可能性もあります。興味本位で訪れるのはやめたほうが良いでしょう。 |
サメが水族館で他の魚を襲わないのは、お腹いっぱいだから海の暴れん坊、サメ。他の魚などを見境なしに襲い、海の生き物の中の頂点に君臨しているイメージが強いのですが、水族館では他の魚と一緒の水槽に飼われているものの、それらに手を出さず、大人しく暮らしています。これはなぜでしょうか。 実は水族館のサメは、与えられたエサでお腹いっぱいになるため、他の魚を襲う必要がないのです。野生のサメは生きるためにさまざまな魚をエサとして食べていますが、水族館だと毎日ちゃんとエサが出ます。わざわざエネルギーを使ってエサを取らなくても、悠々と暮らしていけるというわけです。 ただ、まったく食べないわけではなく、たまには違うものを食べたいという気持ちが出てくるのか、同じ水槽内のイワシなどの小魚を食べることがあるそうです。もしその瞬間が見られたのなら、相当ラッキーといえるでしょう。 |
太っている人は、交通事故で死にやすい太っている人はさまざまな病気のリスクがあるため、健康診断では医者からさんざん痩せろ痩せろと言われるのではないでしょうか。そんな太っている人にとってはさらに耳が痛い話かもしれませんが、病気だけではなく、実は車を運転しているときの事故に関してもリスクが高いと言われています。 これはアメリカのカリフォルニア大学バークレー校とウェストバージニア大学の研究者が調査した結果で、BMIが高ければ高いほど交通事故の死亡リスクが高くなり、BMI40以上の極端な肥満体型の人は、通常体型の人に比べてリスクが80%も増加するそうです。 この原因として、太っている人はシートベルトの締め付けを嫌ってちゃんと装着していないことや、事故にあった際、お腹の脂肪がスポンジのような役割を果たしてしまい、シートベルトがちゃんと締まるまで時間がかかることが原因として考えられています。 やはり、太っている人は、健康のことも考慮して、少しでもダイエットしたほうが良いということでしょう。 |
ダイエットには薄着のほうが効果的ダイエットには運動は不可欠。汗を流せば流すほどいいと考え、サウナスーツに身を包んで走る方も珍しくありません。 しかし、それは必ずしも効果的とは言いきれません。汗を流せば体内の水分が出ていくので当然、体重は減ります。しかし、体脂肪を落とすことには直結していません。また、発汗がそれに影響するというわけではありません。 よくボクサーなどが減量末期にサウナスーツで走って汗をかいていますが、それは最後の仕上げ。トレーニングで体脂肪を落とし、さらに、リミットに近づけるために水分を出しているだけです。水分を抜いてから体脂肪を落とすという逆の手順でトレーニングを積む人はいません。 そのため、効率を考えれば薄着で運動量を増やした方が効果が見込めるのです。発汗のカロリー消費より運動のそれのほうが大きくまさっています。無理して運動量を減らしてしまうより、無理のない格好でトレーニング量を確保したほうが効果的なのです。そして、熱中症といった危険防止にもつながります。なかなか成果が出ないという人はやり方を見直してみてください。 |
アインシュタインは、「第四次」世界大戦について予言しているロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃など、第三次世界大戦が勃発するのではないかと思わせるきな臭い出来事が起こっていますが、かの有名な物理学者アインシュタインは、第三次世界大戦どころか、第四次世界大戦について予言をしています。 これはアインシュタインがインタビューを受けているときの発言で、インタビュアーが「第二次世界大戦で原子爆弾が兵器として利用されましたが、第三次世界大戦が起こったら、どのような兵器が使われると思いますか?」という質問をしたところ、アインシュタインは「第三次世界大戦についてはわかりませんが、第四次大戦ならわかります。石とこん棒でしょう」と答えました。第三次世界大戦は全面核戦争となって、地球上の文明はすべて滅びるから、第四次世界大戦は人類は兵器を持たず、原始的な石やこん棒を使って戦うであろうということを示しているのでしょう。 この発言は後に「アインシュタインの予言」として語り継がれました。正確には予言ではなく、皮肉を交えた警告ですが、アメリカの原爆投下に対して何ひとつできず後悔したというアインシュタインが言っているからこそ、真実味が増すのかもしれません。 |
戦前の日本では、覚醒剤は普通に販売されていた覚醒剤と聞いて良いイメージを持っている人は、まぁいないでしょう。使うと気持ちは高揚するものの、中毒になって身を滅ぼす危険性があり、当然法律でも規制されています。そんな覚醒剤が戦前に市販薬として販売されていたということはご存知でしょうか。 その覚醒剤とは1941年に発売された「メタンフェタミン製剤」と「アンフェタミン製剤」で、中でも圧倒的に強い覚醒作用を持つ「メタンフェタミン製剤」は「飲めば眠らなくても仕事が出来る、勉強も出来る、何でも出来る万能薬」というキャッチコピーで販売され、たちまちヒット商品となったそうです。当時の日本軍もその作用を利用して、気持ちを高めるための薬として兵隊に配布しています。あの特攻隊も使っていたという記録があるそうです。 戦後も、「メタンフェタミン製剤」は販売され、普通に薬局でも購入することができましたが、そのうち覚醒剤の負の側面が注目され出し、1951年に覚せい剤取締法が制定されたことにより、発売中止となりました。 一時期とはいえ、人生を壊す可能性がある薬が身近なところに出回っていたと思うと、恐ろしさを感じずにいられません。 |
寝言に返事をすることは、寝言を言った人の脳にダメージを与える誰かが言った寝言に返事すると、その人が眠りから目覚めなくなる、その人の魂があの世に行ってしまう、といった迷信があります。実はこの迷信は大げさではあるものの、寝言に応えると、寝言を言った人の脳に負担を与えることが科学的に立証されています。 睡眠には、脳が活動していて眠りが浅い「レム睡眠」と脳が休んでいて眠りが深い「ノンレム睡眠」があります。寝言はどちらかというと「レム睡眠」の状態で発せられることが多く、寝言と会話することで、その人の脳が反応してしまい、眠りが浅くなるそうです。そして睡眠の質が悪くなり、脳に大きな負担がかかってしまいます。 返事することでいきなりその人が死ぬということはありませんが、快適な睡眠を邪魔していることにはなります。寝言を聞くとからかいたくなるかもしれませんが、その人のためにも何もせずに放置しておいたほうが良いでしょう。 |
女子高生の冗談で破綻しかけた信用金庫があった1973年、女子高生が冗談で言った発言がきっかけとなり、ひとつの信用金庫が取り付け騒ぎを起こす事件が起こっています。 その事件はある女子高生が愛知県の豊川信用金庫に就職が決まったことが発端でした。その同級生が電車の中で「信用金庫は危ないよ」と就職の決まった女子高生に冗談で言ったそうです。その冗談の本意としては銀行強盗に襲われるから危ないという意味だったものの、電車の中でその話を聞いてしまった別の人が、豊川信用金庫は経営が危ないと勘違いして他の人に伝えたことで、それがまたたく間に街中に広まりました。 それを聞きつけた信用金庫の利用者が預金を引き落とそうと殺到し、最終的には短期間でおよそ20億円もの預貯金が引き出されてしまう取り付け騒ぎにまで発展しました。 その後しばらくパニックは続きましたが、事態を重く見た日本銀行が手助けをしたことや、豊川信用金庫の理事長が自ら窓口で対応するなどで不安感を払拭しようとした結果、無事に信頼を取り戻し、破綻の危機は免れました。 ちょっとした噂がこのような一金融機関の運命を左右すると考えると、下手なことを吹聴しないほうが良さそうです。 |
『資本論』で知られる経済学者のマルクスは、浪費家だった著書『資本論』を残し、多くの人に影響を与えた経済学者カール・マルクス。世界中の人を自らの思想で啓蒙しようとしているだけあって、さぞかしちゃんとした私生活を送っているであろうと思いきや、実はかなりの浪費家だったと伝えられています。 弁護士の子どもとして生まれたマルクスは裕福な暮らしぶりでした。そのため金遣いは荒く、大学時代には当時のベルリン市会議員の年収と同じぐらいの額を一年で使っていたそうです。後に父が亡くなり多額の遺産を相続し、それを利用して仕事につかず図書館にこもって勉強や研究を続けていましたが、浪費癖は治らず、生活は困窮を極めていたようです。 そんなマルクスを助けたのは友人のエンゲルスでした。彼は経済援助をしだたけでなく、マルクスとともに『共産党宣言』を執筆したり、その思想をわかりやすく紹介したことで、精神的にもマルクスに多大な援助を行いました。 エンゲルスという存在がなければ、マルクスはただの浪費家として人生を終えていたのかもしれません。 |
ヒトラーは、ノーベル平和賞にノミネートされたことがあるノーベル平和賞といえば、もちろん世界の平和に貢献した人に贈られる賞ですが、それとは正反対の位置にいる、かのナチス・ドイツの独裁者ヒトラーがノミネートされたことがあります。 これは1939年にスウェーデンの国会議員エリク・ブラントの推薦によるものでしたが、その理由としてブラントはヒトラーに対しての皮肉で推薦したと説明しています。しかし一説によると、前年の1938年に行われたミュンヘン会談でヒトラーがおこなった対応が、一時的にヨーロッパの平和につながったためにノミネートされたのではないかとも言われています。ただし、1939年にヒトラーがポーランドの侵攻を開始したことから、このノミネートは取り消されました。 よくよく考えると、最近ではアメリカのドナルド・トランプも平和賞にノミネートされたという報道もありました。推薦する人の平和に対する捉え方は千差万別のようです。 |
ニューヨークのマンハッタン島は、原住民から24ドルで買い取られたニューヨーク市の中心となっているマンハッタン島。多くの企業や店などが集まり、アメリカのみならず、世界を代表する街となっています。そんなマンハッタン島はもともとオランダが先住民から買い取って開拓されていきましたが、その価格は60ギルダー、現在の24ドル、3600円相当というとんでもなく安い価格だったそうです。 というのも先住民には土地を持つという概念がなかったため、マンハッタン島にどれだけの価値があるかわかりませんでした。オランダはそれを良いことに、うまく先住民を言いくるめて島を自分たちのものとしました。すなわち先住民は島をだまし取られたというわけです。 その後、マンハッタン島は当時ヨーロッパで需要が高かった毛皮の貿易により栄え発展していきます。後にイギリスの占領下を経てアメリカが独立、この地はアメリカのものとなりました。アメリカ政府が受け入れた移民たちがこの島に住み着いたことでますます発展し、現在へとつながっていきます。 わずか24ドルだった島がここまで発展するとは誰も思わなかったでしょう。そう考えると先住民がかわいそうでなりません。 |
郵便物には、目には見えないバーコードが印刷されている現在どの商品にもつけられているバーコード。これのおかげでスーパーやコンビニの買い物もスムーズに行えるようになりました。そんなバーコード、実は家に送られてくる郵便物にも印刷されています。そんなの見たことないと思われるかもしれませんがそれも当然で、そのバーコードは透明なインクを使って印字されているからです。 郵便局では多くの郵便物が集まります。それをどこに配達するかなどをいちいち人間の目で確認して分別していたらとても対応できません。そこで郵便物がポストなどから郵便局に集められた段階で余白部分にバーコードを印字し、それを読み取った機械が自動的に振り分けるシステムが採用されました。透明なインクを使っている理由は、少しでも郵便物をきれいな状態で送りたいからだそうです。 その透明なバーコードですが、私たちにも確認する方法があります。それはブラックライトを郵便物に当てることです。そうすると印字されたバーコードが浮かび上がって見えるようになります。 ちなみに、このバーコード、郵便物を出す側が印字することも可能です。多くの郵便物を出す場合に先に印字して郵便局に出せば郵便料金を割引してくれます。詳しく知りたい人は郵便局に確認してみましょう。 |
働きアリのうち2割は、まったく働かないアリといえば働きアリがいるだけあって働き者のイメージが強いかもしれません。しかし、実際には働きアリの中でもあまり働かずにサボっているアリがいるそうです。 これは北海道大学の長谷川英祐(はせがわ・えいすけ)准教授の研究によりわかったもので、働きアリにはよく働くアリ、普通に働くアリ、そしてあまり働かないアリがいるそうで、その割合はおよそ2対6対2になるそうです。これはどのアリの集団にでも言えるそうで、なぜこのような現象が起こるかははっきりとわかっていません。 ただ、面白いことに、このアリの集団の中から働きアリだけを取り出して新しい集団を作っても、同じように2対6対2の割合で、普通に働くアリ、働かないアリが出てくるそうです。 この現象はビジネスの世界でも応用されていて、実際の企業でも同じように2対6対2の割合で働く度合いが分かれるそうです。もしかすると人間の社会もアリの社会も似たようなものかもしれません。 |
掲載日時 | 2024/3/8 18:00 |
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タグ | 大橋俊夫 聞くトリビア |
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