よみもの|聞くトリビア(読む編)

ヨーグルトは4つ、プリンは3つで1パック、なんで?
【朗読】門外不出の雑学【聞くトリビア】

こんなこと、聞いたこともない!!

驚愕の雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

「東京ドーム何個分」などのたとえは、錯覚狙い

巨大なスペースであれば「東京ドーム○個分」、ビタミンCの含有量をアピールしたければ「レモン○個分」といった売り文句がよく見られます。

とはいっても、いちいち東京ドームの面積を把握している人はほとんどいないでしょう。聞いても「相当でかいんだな」くらいにしか思わないかもしれません。

しかし、それはある意味正解。これは錯覚狙いなのです。「シャルパンティエ効果」という言葉をご存じでしょうか。フランスの医師オーグスチン・シャルパンティエが行った実験からついた名称ですが、「同じ重量の物体を比較した際に、視覚的に大きく見える物の方をより軽く、視覚的に小さく見える方をより重いと錯覚してしまう現象」のことです。

たとえば、同じ10kgの鉄と羊毛があった場合、同じといっているにも関わらず、重量感のある鉄のほうが重いと思い込んでしまうようなものです。これの応用がドームやレモンの例。具体的な数値は知らなくても巨大であったりビタミンCが豊富なイメージがあるものを引き合いに出して、それが複数個分とすれば、どうやら凄いらしいと錯覚してしまうということです。

お釈迦様の息子の名前がひどい

仏教の開祖である釈迦は王族の出ということをご存じの方は多いでしょう。なので、王として国を継承するため、妻を娶り子をもうけたというのも当然といえます。

しかし、釈迦はその頃既に世の中を憂い、城を出て修行に入りたいと考えていました。妻のヤショーダラーから男児誕生の報を受けた彼は「ラーフラが生まれた」とつぶやいたそうです。

「羅睺羅(ラゴラ)」とも呼ばれるこの名前、「障壁」や「束縛者」といった意味です。かわいい我が子につける名前ではありません。それは、出家しようとしていた中、愛着からその自分の心を揺るがしてしまうとして出てきた言葉なのです。

結局、父は出家してしまいましたが、後に悟りを開いて城へ戻ってきます。そのときラーフラは9歳となっていました。そして、父の元へ赴き、髪を剃って同様に出家します。彼は仏教教団初の20歳未満の仏弟子「沙弥(しゃみ)」となりました。

かつての喪服は、白

葬儀の際に着ていく喪服は黒。これは一般常識です。白いスーツなどで行ってしまえば場違い感が大変なことになりますが、実はかつての喪服の正解はそちらでした。

『日本書紀』などを見ると、古代の喪服は白であったということがわかります。しかし、平安時代になると黒に変化しています。そのきっかけとなったのは718年に出された「養老喪葬令」。葬儀に関する取り決めを定めた法律です。ここには「天皇は直系二親等以上の喪には『錫紵(しゃくじょ)』を着る」と記されています。これは中国の制度をまねたものです。

しかし、その「錫紵」の解釈から間違いが生まれます。当時の注釈書にこれは「墨染めの色」とされているのですが、中国では「灰汁処理した目の細かい麻布」、つまり「白い布」のことです。日本人は「金属のスズの色」と勘違いして黒くしてしまったのです。

その後、室町時代にはまた喪服が白となります。そうなった理由は不明確ではありますが、染めるコストなど、複数の要因が考えられています。江戸時代には水色が出てきた時期もあるそうですが、明治維新の頃に西洋の風習が入ってくると、再び黒となりました。そして、現在に至るというわけです。

ヒット商品のビールの名前、実はスペルミス

ビール好きの方、「マルエフ」は試されましたか。「スーパードライ」の元となった「アサヒ生ビール」。1986年に発売され、一時は樽生のみとなっていましたが、缶バージョンが復刻されています。

人気の高いこのビール、通称は「マルエフ」といい、元は社内における開発記号でした。その由来は「幸運の不死鳥」を意味する「FORTUNE PHOENIX」。その「F」から「マルエフ」とされたといいます。

しかし、その「F」なのですが、実は間違いだそうです。本当は「フェニックス」のほうの頭文字をとったつもりだったようですが、ご存じの通りそちらは「F」ではなくて「P」です。一般的な単語でもないので間違いは致し方ないのですが、さすがに少しみっともない。そんなわけで後付けで「フォーチュン」の「F」からとったとしたようです。たまたま修正が効く並びだったので良かったですが、これがまったく別の単語だったら笑い話として広まってしまったことでしょう。

吉野ケ里遺跡は子どもに人気のスポット

あなたが幼稚園児や小学生だったと思ってください。「遺跡に行く」といわれて心がときめきますか。おそらく一部の歴史マニア以外はちょっとがっかりな提案だと思います。

しかし、佐賀県民にとってはそうともいいきれません。教科書でもおなじみの環濠集落跡・吉野ケ里遺跡。ここは地元の人にとっては子どもを連れていくことも多いスポットです。

確かにお勉強寄りのパートもあるのですが、「古代の原ゾーン」と呼ばれる西側の部分には遊具や芝生広場などが集まっています。広大な緑が広がるとともに、子どもが喜ぶ大型遊具もたくさん設置されています。物見櫓風の展望台からつながるローラーすべり台などは遺跡らしさもあり、ならでは感も抜群です。暑い日には水遊びも楽しめます。

遊具以外にも広大な芝生ではディスクゴルフや運動会の大球転がしのようなビッグボールも楽しめますし、野外炊事コーナーではバーベキューまでできます。しかも、中学生以下の入園料は無料。先入観から敬遠するのではなく、一度行ってみれば一日を満喫できることでしょう。

坂本龍馬の姉はデカい

幕末の志士としてトップクラスの人気を誇る坂本龍馬。現代でも多くの人がひきつけられています。写真も残っているので、なかなかの男前というのはイメージできると思いますが、さらにかなりの高身長だったといいます。

当時の日本人男性の平均身長は155cmほど。そんな中、彼は173cmほどもある大男。現代でいうとごく平均的な男性の身長ですが、この頃はスラっとしたイケメンといえるでしょう。一方でその盟友ともいわれる中岡慎太郎はちょうど当時の平均くらい。隣り合うと、かなりデコボコな感じになります。それに配慮したためか、京都・円山公園にあるふたりの像は、中岡が膝立ちになることでバランスをとっているといいます。

身長は身内で同じ傾向が見られるものですが、龍馬の姉はどうだったのか。こちらはもっと大きく、175cm。さらに体重は110kgほどもあったといいます。おまけに彼女は、薙刀や弓などの武術にも精通しており、琴や舞といった文化的素養もあったのだとか。幼少期の竜馬を助けた姉は体も心も大物だったようです。

理不尽すぎて物理学者の研究対象となった、フリーキックがある

サッカーの左サイドバックで歴代最高選手を考えてみると、ブラジルのロベルト・カルロスは候補のひとりになるはずです。

とてつもないスピードと高く安定したパフォーマンスで、代表のみならずレアルマドリードでも大活躍したレジェンドです。そして、彼の代名詞ともいえるのがフリーキック。ある時は弾丸のような力強さ、ある時はあり得ないレベルの変化で直接ゴールを決めています。

中でももはや理不尽といわれるのが、1997年のブラジル対フランス戦のもの。ゴールまで35mほどとかなり遠かったのですが、長い助走から直接ゴールに叩き込んでいます。このボールの軌道は一見すると左に大きく外れてしまいそうだったのですが、ものすごい回転とともに大きく右に戻り、ネットを揺らします。キーパーは一歩も動けなかったのですが、おそらく外れるものと予想していたのでしょう。

この動きはあまりにも不自然すぎて、物理学者が研究対象としたそうです。YouTubeにも動画が残っているので、ぜひ一度その無茶苦茶さを確認してみてください。

冬眠だけでなく夏眠する生きものもいる

クマやカエルなど、冬眠する生きものは誰しもひとつくらいはご存じのことでしょう。食料が少なくなる冬場、代謝などを大幅に低下させてエネルギーを節約して過ごします。

では、それに対し、夏眠という言葉はピンときますか。その名の通り夏、つまり高温や乾燥が激しい時期をやり過ごす対策です。熱帯地域で多く見られ、一部のカエルやカタツムリなどは、水分蒸発を防ぐため湿度の高い地中にもぐって過ごします。昆虫にも見られますが、これは捕食されないためともいわれます。

近年ではペットとして人気が高くなっているハリネズミも夏眠をします。こちらは冬も冬眠をするので、暑すぎても寒すぎてもダメということです。飼育中の方は気を付けてあげてください。

なお、ハリネズミの普段の心拍数は1分間に300回ほどもありますが、冬眠中は18回程度にまで落ち込みます。この期間のエネルギー節約がかなり大きいということが分かります。

カメレオンは目隠しをされても、色を変えられる

周囲の環境に合わせて体の色を変える不思議な生きものカメレオン。エサを捕る、敵から逃れるといったことにも役立つこの能力。周囲が見えなかったらどうなるのでしょうか。

仮に、カメレオンに目隠しを付けたとしましょう。それでも、その状況に適した色に変化するとされます。それは、目ではなく皮膚で周囲の色などを感じているため。彼らは体の皮膚の細胞に赤、白、黄色など複数の粒をもっています。それらは外からの光や熱を浴びると大きさが変わり、その組み合わせで見た目の色が変わってくるそうです。

このメカニズムは体温維持にも役立ちます。カメレオンは爬虫類で、変温動物なのですが、暑い日には青白くなって体温を下げ、寒い時は黒などの色で日光を吸収し、コンディションを保ちます。

また、感情によっても変化します。強さをアピールするときは明るく派手な色、怒っているときは暗めの血のような色となります。なお、死んでしまったときは灰色になるそうです。

宇宙ゴミの量は小さめのもので、50万個

スペースデブリ、日本語では宇宙ゴミなどといわれますが、役目を終えた人工衛星やその部品などのことです。宇宙を漂っているということを聞いたことがある方もいるでしょうが、それが地球に降ってこないか不安に思うことはありませんか。

確かに、運用を終えた人工衛星などは大気圏に再突入します。そこで燃え尽きてしまうのが大半ではあるのですが、燃えにくい素材を用いているパーツもありますし、巨大なものの場合は少し残ってしまうということもあるようです。

そうした場合は地上に残骸が落ちてくることもあります。2010年のデータで、宇宙ゴミは10cm以上のものがおよそ2万個、10cm未満1cm以上だと50万個程度もあるということでした。その時点で運用終了している人工衛星も2000以上。実際にそれによる事故なども起きているので不安を感じるのもわかります。しかし、近年はその対策として宇宙ゴミ回収衛星を打ち上げる企業も出てきています。

かつてはミイラは、薬として考えられていた

ミイラといえば不気味なもので、怖くて近寄りがたいというイメージが強い人も多いと思います。しかしかつてそのミイラを盗み出す盗賊がいたというのはご存知でしょうか。というのもミイラはその昔、万能薬として使われていたからです。盗賊たちは副葬品とともにミイラ自体を盗んでヨーロッパへと持ち出していました。13世紀頃には盗賊だけならず、農民たちがアルバイトとしてミイラを掘り出しているという記録まで残っています。

ミイラが薬になる、というのは何かオカルト的な理由から言われたことと思われがちですが、実はミイラを作るときに使われている瀝青(れきせい)という混合物が様々な病気に効果があると噂されたことから端を発したもので、しかも産出量も少なく貴重品だったということから、盗んででも手に入れようとした人が多かったというわけです。

ただ、後にわかったことですが、本当はミイラにはこの瀝青がまったく含まれていなかったのです。盗賊たちは噂に振り回されてミイラを盗んでいたということになります。

昔のゴルフボールは、つるつる

ゴルフボールというと特徴的なのは、表面にみられるくぼみ、ディンプルです。ボール1個に300から400ほどもあるそうです。

奇妙な形ですが、これは昔からそうだったわけではありません。1900年頃はつるつるの丸いボールが使われていました。しかし、あるとき、新品より使い古した傷だらけのボールのほうが飛距離がでることに気づいた人がいて、やがて、わざと綺麗なものにも傷をつけだすようになりました。これがじょじょに発展してできていったのが現在のゴルフボールです。

これはジンクスなどではなく明確な理由があります。まず、ボールを打つと空気を割いて飛んでいきます。その際、傷やこのディンプルがあると空気抵抗が小さくなり、飛距離が伸びるというわけ。

このディンプルの形状ですが、浅いほどボールは高く上がるといいます。また、浅く広くというスタイルにして数を減らしても悪影響は見られないようで、近年のディンプルは数少なめ、穴浅めがはやりだそうです。

サイの角は、骨ではない

サイの特徴といえば、前面についた立派な角。見るからに攻撃力が高そうな部位です。

しかし、この角、おそらく多くの人が誤解しています。骨のように固く尖ったものと想像しているでしょうが、まったく違う性質です。まず、これを形成しているのはたんぱく質の一種であるケラチン。あまり聞いたことがない要素でしょうが、人体にもあります。髪、爪、皮膚などの主な成分となっています。つまり、それが集まった角は、ヒトでたとえればヒゲのようなものなのです。

少しヒゲに似ているポイントとして、サイが自分で整えるということが挙げられます。角は先のような成分でできているため、一生伸び続けます。そして、長くなりすぎると、彼らはそれを岩などにこすりつけて調整するといいます。また、争いなどで折れてしまった場合にも、爪のように再生してきます。

また、サイの角は古くから「犀角(さいかく)」という漢方のベースになり、はしかなどの病気に効果があるとされてきました。ところが、主成分を考えてみると人体の髪の毛などと同じ。薬効はあまり期待できません。密猟なども問題となっていますが、成分をきちんと理解して控えてもらいたいものです。

ヘビはアゴで音を聞く

ヘビの耳は退化してしまっており、音をほとんど聞くことはできません。目も同様で、少しの光を感じられる程度です。なので、舌を出すことでわずかなにおいを察知し、獲物を捕獲するというのはよく知られた話です。

しかし、耳以外を使って音を察知することがあります。その部位は意外にもアゴ。ヘビの進行方向で音を出すと、彼らは動きを止めます。とはいいますが、先の話の通り、耳で空気中の音を聞くことはほとんどありません。

では、何か理由があるのか。それは地面の振動を感じているため。音は確かに空気中を伝わっていくのですが、一方で地面からも広がっていきます。その地面を伝わる音の振動を、アゴの骨を使って感じています。この能力のおかげで獲物がいた場合、その足音はしっかりと把握されており、狩ることができるというわけです。

スマートフォンより小さいパソコンがある

時代が進むとともに何でも小型化・高性能化が見られます。いい例としてはパソコン。ノートPCもどんどん性能は良くなっていますし、タブレットももはや一般的です。

では、今はそれよりも小型のものが出ているのはご存じでしょうか。それは「スティックPC」と呼ばれる、名前の通りUSBメモリのようなパソコン。当然、タブレットより軽量です。

しかし、スティック状と考えるとディスプレイなどはどうなのか。これは残念ながら別枠です。本体にHDMI端子を備えているため、テレビなどに差して使用します。キーボードやマウスも同様、ワイヤレスのもののレシーバーをつけて使うこととなります。

何かと準備が必要で面倒だと思いがちですが、サイズを考えれば持ち運びはポケットに入れて行えます。自室で使いつつ、たまにリビングでテレビに差すという使い方もでき、ノート型より移動は手軽です。処理速度などはデスクトップには敵わないものの、価格などは相当に手頃。安いのは1万円台からあります。移動が多い方などは検討してみてはいかがでしょうか。

シャーロック・ホームズの名を出すとかなり面倒臭いことになる

ミステリーマニア以外でもシャーロック・ホームズの名を知らない人はいないでしょう。

その作者はコナン・ドイル。彼の没後はコナン・ドイル財団が一部著作権を管理しています。ここの判定基準はやや厳しく、ホームズの描写などについて訴訟を起こすこともあります。2020年にネットフリックスで公開された『エノーラ・ホームズの事件簿』について、このホームズの性格描写が、コナン・ドイル後期の作品の著作権を侵害しているとしたのが最近の事例です。

アメリカでは1922年までの作品についてはパブリックドメインであるという判決が出ていますが、財団は1923年から27年までの作品の著作権を主張しています。そのため、先の例のほかにも映像作品に対し、複数の訴訟を起こしています。

その対策として使われるのが「エルロック・ショルメ」。これはルブランの小説『ルパンVSホームズ』で、配慮から使われたホームズにあたる人物の名で、彼をイメージしたキャラクターに使われるお決まりの別名です。カプコンのゲーム『大逆転裁判1&2』にはシャーロック・ホームズが登場しますが、海外版ではエルロック・ショルメになっています。これは訴訟対策のためなのです。

大物ソウルシンガーがサザンをカバーしている

サザンオールスターズといえば、日本を代表するバンドです。その楽曲で、海外の超大物がカバーしているものがあるのをご存じでしょうか。

ソウルミュージックの第一人者であったレイ・チャールズ。何と彼はサザンの『いとしのエリー』をカバーしています。

これには背景があります。彼が自分でこの曲を見つけて気に入ったというわけではなく、日本でCMを作成するにあたり、依頼されたということです。そのCMとはサントリーのウイスキー「サントリーホワイト」。おもちゃのレイ・チャールズの人形がピアノを弾くのに合わせ、英語版の曲が流れるというもので、1989年、実際に放映されていました。

原曲とは違った雰囲気にはなっていますが、まるでオリジナル曲のようなしっくり感もあります。CDも発売されていますし、YouTubeでも聞くことができます。ファン以外も一度聴く価値のある名曲に仕上がっています。

かつてのバスケの1チームのメンバーは、めちゃめちゃ多い

バスケットボールの1チームは5人。スポーツファンでなくとも常識レベルの話です。この競技が生まれたのは1891年のアメリカ。東部のマサチューセッツ州にあった国際YMCAトレーニングスクールでした。発祥地ということで、この地域のバスケ人気は今でも高くなっています。

当然、100年以上も経つのでルールの変更はしばしばあったのですが、その中でも1チームの人数について驚くべきルールがありました。なんと、最初は「同数ならば何人対何人でもいい」という話でした。考案者が最初に行ったゲームでは18人を9人9人にわけたため、暗黙の了解で9人1チームという形ではあったようですが、体育の授業で導入された際には50人対50人などというとんでもないスタイルの試合もあったようです。その後、体育館のサイズに応じて9人か5人かを決めることとし、最終的に現在のような場所に関わらず5人というルールになりました。

また、得点についても当初は1ゴール1点でした。それがゲーム性向上のため3ポイントシュートが導入されるなど時代に合わせて変化していきました。

大型書店・ジュンク堂の名前の由来は、創業者の父親の名前

全国展開している大手書店チェーン・ジュンク堂。この名前の由来は実は人名だったということはご存知でしょうか?

ジュンク堂はもともと社長の工藤恭孝さんが、父の経営する書店取次店「キクヤ図書販売」の書店部門・大同書店を受け継ぐ形で独立したものですが、当時その社名が気に入らなかった恭孝さんは社名を変更しようと父に何度も提案したそうです。しかし何度お願いしても答えはノー、このままだと古臭い名前のまま引き継がないといけなくなる。そこで彼は考えに考えた末、社長の父の名前・工藤淳をひっくり返した「ジュンク堂」を提案してみました。すると答えはOK、この瞬間、ジュンク堂が誕生したわけです。

お父さんは新社名が自分の名前由来ということで気に入ったのかもしれませんね。

レーシックのルーツは、19世紀

視力に悩む方の中にはレーシックを検討しているケースもあると思います。世界的に広まったこの手術の実施例は、30年間で数千万件に達しているといわれます。

近年急速に広まったように思える手術ですが、ルーツは19世紀までさかのぼります。この頃既にメガネなどの矯正具を使わず視力を回復させる研究が行われていました。そして、1869年にオランダの学者が発案したのが、今のレーシックの元となっている「屈折矯正手術」です。白内障の術後の処置として、角膜を切開して平らにし、光の屈折を変えて視力回復を図ったものでした。1885年には実際にその手術が行われています。

純粋な近視治療としては1972年頃に旧ソ連で広がりだしました。そして、1975年にはアメリカで現在のレーシック手術で一般的に使用される「エキシマレーザー」が開発されます。しかし、これには術後の痛みや視力の安定までに時間がかかるという問題がありました。その後、今のレーシックにあたるギリシャのパリカリス博士考案の方式が開発されたのが1990年のことです。その後、1995年にアメリカのFDA(食品医薬品局)から認可され、一般的に普及していきました。

ライオンがなぜか商標登録している、ナンバーがある

ライオンといっても今回のお話はライオン株式会社。ハミガキや洗剤など、日用品を幅広く扱っているため、家を探せば必ず商品がみつかるはずです。

ロゴとしても用いられている「LION」という、「ライオン」と同じスペルの商標登録がなされているのは当然のことといえるでしょう。

ところが、この会社は謎のナンバーも同時に登録しています。それは「NO17」。何が17番目なんでしょうか。これには数列などは関係ありません。そのまま見てもわからないので6を9にするようにひっくり返してみましょう。すると、先の「LION」のスペルによく似た形となるのです。

歯磨き粉などは横に陳列されて上下逆さまになってしまうことも多々あります。そのため、類似品としてこの「NO17」という商品を別のメーカーが販売してしまうこともあり得ます。タチの悪い話ですが、ヒット商品や有名メーカーに便乗したいというのは珍しい話ではありません。その予防でライオンは謎の番号を押さえていたのでした。

「A-SHOCK」が販売されることもありうる

カシオのG-SHOCKといえばもはや説明は不要でしょう。落としても壊れない頑丈な時計の開発を目指し、1983年に発売された腕時計です。

今となっては世界的にファンも多いこのブランドは、入念に類似品対策がなされています。この手の商品の模造品としてよくあるのが、アルファベットの部分を何か別にしたもの。たとえば、よく似た「C-SHOCK」などが出てきて誤認を狙うケースも考えられます。

しかし、カシオは用意周到。「A-SHOCK」から「Z-SHOCK」までの26個をすべて商標登録しています。そのようなタチの悪い商売に対しては十分な対策が練られています。

なお、カシオといえば近年は「チープカシオ」のヒットで話題となりました。確かに安くて手頃、それなのに機能性も十分という商品ですが、正式には「カシオスタンダード」というラインです。

「ハイジャック」の「ハイ」は高所に関連するわけではない

物騒な話ですが、航空機の乗っ取りのことを「ハイジャック」といいます。そして、それがバスなら「バスジャック」、テレビ番組などなら「電波ジャック」などといわれます。

そのため、「飛行機は高いところを飛んでいる」。そのため高所で起こるから「ハイジャック」というのかと思いがちですが、これは大きな間違い。

この言葉の由来は禁酒法時代のアメリカにさかのぼります。知っての通り、この頃の米国では飲料用アルコールの製造や輸送が禁止されていました。強盗や追いはぎといった犯罪が多かった時期でもあります。この頃、強盗犯がトラックを襲う際に銃を突きつけつつ「ハイ、ジャック」と声をかけたそうです。日本語的にいえば「よう、あんちゃん」のような感じでしょうか。そのイメージが拡大していき、乗り物を乗っ取る際に銃を突きつける=「ハイジャック」となっていったようです。

ちなみに、「ジャック」は当時のアメリカの一般的な男性名。名前がわからない男性に話しかけるときに「やあ、ジャック」のような感じで不特定多数に使われる代名詞的な名前だったようです。

狙えそうなギネス記録を紹介してくれるサービスがある

本当にすごい記録から、バカバカしく笑える記録まで、「ギネス世界記録」には実に様々なチャレンジが紹介されています。中には「これくらい自分でもできるのでは」などというちょっとした記録も存在します。しかし、それを実際に達成できるか、難易度はどの程度なのか、どうやって申請してみるのかなど、意外とわからないことも多いはずです。

世界記録の認定を行っているギネスワールドレコーズでは、そんな人に向けたコンサルティングサービスを提供しています。ネットが広まりだした2006年頃から、世界中でギネスに関する問い合わせや申請が大幅に増加したそうです。それに対応する形で始まったものなのですが、ここでは挑戦内容や場づくりなどについてアドバイスもしてくれます。

「このようなチャレンジは認定されるのか」のような具体的なものから、「この人数で達成できる何かないか」のようなざっくり系の相談でも、これまでのデータベースから調査し、レコードになるような内容を提案したりしてくれるそうです。興味ある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

日本でゾウに官位が与えられたことがある

いつの時代も動物園の人気者、ゾウ。そのゾウが初めて日本にやってきたのは江戸時代、享保の改革で知られる徳川吉宗が将軍であった18世紀です。当時の貿易の窓口であった長崎に上陸し、将軍のいる江戸まで歩いて移動することとなりました。

その途中、京都で天皇にお披露目するという話になったのですが、ここでひとつ問題が。宮中にあがれるのはごく一部の限られた人のみ。考えた結果、ゾウに「広南従四位白象(こうなんじゅしいはくぞう)」という官位を与えて謁見できるようにしたのです。

この「四位」とは大名の中でもかなりの大物のみに与えられるもので、異例中の異例の待遇だったということがわかります。なお、この日が1729年4月28日。そのため、現在もこの日は「象の日」とされています。なお、その後のゾウは江戸までの道をすべて歩ききり、将軍に献上されました。

北海道で羊肉は、元々不人気

北海道の名物といえば何を思い浮かべますか。海鮮であったり、地元産の食材を使った料理だったり様々と思われますが、ジンギスカンという方も多いのではないでしょうか。

確かに北海道の名物のひとつといえますし、「ジンギスカンキャラメル」などというキワモノまであるため、かなり人気のメニューという印象です。

しかし、元々羊肉を使った料理、これは道産子には不人気だったといいます。道内におけるヒツジの育成は、明治時代に毛織物が流行し、その需要を満たすために広まりました。涼しい気候も牧羊に適していて、良質な羊毛が手に入ったのですが、ヒツジを食用にするという動きはありませんでした。なぜなら、この地域は先の通り海産物なども豊富で、わざわざ羊肉を食べる必要もなかったためです。むしろ、臭みがあるとして敬遠されていました。

ところが、その肉を余らせておくのももったいないということで、何か有効活用できないかと思案し、結局、食べて消費するという方向になったそうです。その後、今のようにレストランや家庭などにも広まっていきました。

筋肉が凄すぎてメスを入れられなかった、力士がいる

病気をすれば手術をする場合もあります。それは一般人であろうがスポーツ選手であろうが変わりません。今回は力士の手術での驚きエピソードを紹介します。

「昭和最後の大横綱」などと称される千代の富士。彼は力士でありながらでっぷりした体型ではなく、むしろ筋肉質でゴツゴツした体つきでした。彼は北海道の漁師の家の子で、幼少期から海に潜ったり、イカ釣りの手伝いをしていました。揺れる船の上に立つことや重い道具を持つことで得られたのは強靭な肉体。中学1年生の頃に盲腸の手術を受けるのですが、そのとき、お腹に筋肉がついて硬すぎたせいか、メスがなかなか入らずに時間が掛かってしまい、麻酔が切れ始めたなかで手術を受けるというとんでもない状態になったそうです。

その後の千代の富士。心身両面での強さに驚いた医師が、当時縁のあった元横綱・千代の山に紹介し、15歳で角界の門を叩き横綱まで登り詰め、通算1045勝、幕内優勝31回と輝かしい戦績を残しました。

プリンが3つ、ヨーグルトが4つパックが多いのは、お父さんのせい

スーパーの乳製品やデザートコーナーにいくと、プリンなどのスイーツは3つパック、ヨーグルトは4つという傾向が見て取れます。たいしてサイズにも違いがないこれら、全部お得なように4つにすればいいと思うところですが、これには価格などより生活スタイルに関係があります。

まず、ヨーグルトを見てみると、朝食の一角に見られることが多いのではないでしょうか。健康食品としてのイメージが強いと思われます。確かに発売当初から朝ごはんの一品として考えられていたようです。そして、当時は4人家族が多かったことから、一家全員がそろって朝に食べるという想定で4個1セットとされたようです。

しかし、プリンなどを見てみると、こちらは健康食品というより嗜好品。こちらは朝ではなく、学校から帰ってきておやつとして食べることが想定されていました。この時間にお父さんはいません。なので、3つで十分ということになり、それが1セットとされたといいます。

バンドウイルカ、ハンドウイルカ、どっちでも通じる

水族館の定番といえばイルカショー。ところでイルカといっても色々な種類がいますが、メジャーどころとしてはバンドウイルカが挙げられるのではないでしょうか。

しかし、こちら「ハンドウイルカ」という表記も見たことはありませんか。「バンドウ」と「ハンドウ」、わずかな違いですが、どちらが正しいか気になりませんか。

実のところ、これはどちらも正解。濁っても濁らなくても通じます。一般的には「バンドウ」のほうが多いのですが、「ハンドウ」の由来はもともと和歌山あたりの漁師がオキゴンドウといったゴンドウ類とサイズを比べてみて、半分くらいという意味で「ハンドウ」と呼んでいたという説があります。

水族館では研究者の提唱により「バンドウ」の呼び名が一般的ということです。そのため、水族館の飼育個体を使って研究している人は「バンドウイルカ」、小笠原諸島などで野生種を使っている人は「ハンドウイルカ」のほうを使いますが、どちらも間違いというわけではありません。

エベレストは下山の際に、8kgのゴミを持って下りなければならない

世界最高峰エベレスト。登るのは当然命がけ。生半可な覚悟では挑むことはできません。しかも、その下山の際にはゴミを8kgも持ち帰るという義務があるのはご存じでしょうか。

酸素ボンベや食料。登山には当然ながら準備が必要です。しかし、それを捨ててきてしまえば当然、環境問題となってきます。仮にいずれ分解されるという触れ込みの商品であっても、過酷な環境下ではその通りになるとは限りません。

かつての登山者はそうした道具を自力で持ってエベレストに挑んでいましたが、近年は補助役であるシェルパに任せて体一つで行って帰ってくるのが限界という人も多い模様。結果、山に多くのゴミが残されている状況となっています。ゆえに、ネパール政府は下山時に8kg以上のゴミを持ち帰るよう義務付けています。

しかし、このシステムは厳密に稼働していません。無事に戻ってくることのほうが重要であるためです。元々はエベレスト登山には許可証が必要で、ゴミを持って帰るレベルの力量がない人はチャレンジするべきではないのですが、資金のために基準を緩くしているといった批判もあります。環境問題は我々の目が届く範囲だけの話ではないようです。

東京から静岡間くらいの距離の渋滞が起きたことがある

運転中の渋滞はどんなに穏やかな人でもイライラしがち。おまけに疲れもひどくなるので、できることなら起こって欲しくないものです。

道路情報で「どこそこから何km」などとアナウンスされていると、あと少しと希望を持つことができますが、それがとてつもない長さであった場合は精神的にも滅入ってしまいます。

では、日本最長の渋滞はいったいどれほどだったのか。その厄介な記録ができたのは1995年の12月27日。年末で車の量が多かったのもあるでしょうが、メインの原因は愛知県で降った大雪。それにより通行止めが発生し、滋賀県にあった名神高速道路の秦荘(はたしょう)PAから、愛知県豊川市の東名高速道路の赤塚PAまで、何と154kmという大渋滞となってしまったのです。この距離はおよそ東京から静岡市に相当します。こんな長い区間、ノロノロ運転を強いられたドライバーはたまったものではなかったことでしょう。

「今年の漢字」が選ばれるのは、日本だけではない

清水寺で「今年の漢字」が発表されると、いよいよ年の瀬だなと思うところです。これを日本のみの風物詩と思っている方、実はそれ、間違いです。

漢字を使うのは日本のみではないのはご存じの通り。その母国ともいえるお隣中国でも「今年の漢字」は発表されています。

中国国家語言資源モニタリング・研究センターと商務印書館、光明網(こうみょうもう)が12月に発表セレモニーを行っており、2022年は中国の「今年の漢字」として「穏」、世界の「今年の漢字」には「戦」が選ばれています。

漢字文化圏は中国だけではありません。マレーシアとシンガポールでも同じく発表されており、2022年は「漲(みなぎる)」という文字でした。

非常口の色が緑なのにはちゃんと理由がある

建物の中を歩いていると、緑と白の非常口マークが目に入ってくると思います。緑というと自然な感じがしてそこまで目立つものではない印象かもしれませんが、ちゃんと意味があってこのチョイスがなされています。

これが役に立つのは災害時、火災が起こった場合です。このとき、炎の赤に対し、緑はもっとも見えやすい色とされます。緑といっても黄緑やエメラルドグリーンというわけにはいかず、消防法の「誘導灯及び誘導標識の基準」で規定された基準のカラーがあります。

また、案内板には走って逃げるような人が描かれていますが、これは日本人のグラフィックデザイナー・太田幸夫によるもの。しかも、ISO(国際標準化機構)にも採用されています。

そして、表示板には「夜光塗料」が塗られているため、停電などが起こって暗くなってしまっても見えるようになっています。この塗料には元々、微量の放射性物質が含まれるのが当たり前だったのですが、日本でそれを除外したものの開発に成功。世界的なシェアを持っているそうです。

ショートを「遊撃手」というのは、臨機応変に動き回るから

野球の各ポジションには日本語表記があります。ピッチャーは投手、キャッチャーは捕手。役割を考えれば伝わる字面です。一塁手や右翼手なども位置から見れば当然です。しかし、ショートだけ「遊撃手」と少し異彩を放っています。この由来は何なのでしょうか。

ベースボールをはじめて「野球」と訳した明治期の教育者・中馬庚(ちゅうまん・かなえ)という人物がいます。彼はショートの動きを見て「戦列で様子を見つつ待機し、動き回ってあちこちを固める遊軍のようだ」と説明しました。これが「遊撃」の由来になっているとされます。

守備範囲が広く、他のポジションをカバーした上で、力強い送球が必要な遊撃手。誰が見ても守備の要であることは明確です。それを明治時代の人もすぐに見抜いたわけです。

「フトモモ」という植物がある

太ももといえば人間の足の部分。「もも」とだけいってもイントネーションが違うので果物のモモとは区別がつきますが、ひらがなやカタカナでは見分けがつきません。

そんな紛らわしい部位ではありますが、「フトモモ」という尚更わかりにくい植物が実在します。東南アジア原産の熱帯果樹で、春先に花をつけ、6月から10月頃にかけて実がとれます。新葉は赤みを帯び、つやもあるため美しく、比較的丈夫ということで、観葉植物としても育てらているようです。

その果実はバラのような香りがあるため、英語では「ローズアップル」とも呼ばれます。ここでも「アップル」の名称が紛らわしくしています。

果汁は少なく淡泊な味わいということで、あまり他の果物のようにそのまま食べたりせず、ジャムなどに加工されるのが一般的です。

三苫薫と松重豊は、元ご近所さん

カタールワールドカップで実力が知れ渡った三苫薫。プレミアリーグでの活躍もあり、世界でもっとも注目される日本人サッカー選手といえるでしょう。

一方、近年は実写版『孤独のグルメ』で井之頭五郎役がすっかり定着した俳優・松重豊。アジア圏でも番組放送があり、人気のようです。

一見、まったく接点がなさそうなこの二人。実はかつてのお隣さん。ただのご近所さんというだけでなく、三苫が母親の帰りを松重家でゲームをしながら待っていたというような、交流もしっかりあったそうです。

2022年11月の大会開幕前、サッカー日本代表の公式Twitterには松重豊の応援メッセージが投稿されました。先のような幼少期のエピソードを紹介しつつ、日本代表としてワールドカップに出場するとは思いもしなかったという驚きとともに、温かいエールを送っています。この縁でドラマ出演などとなったらまた話題になりそうです。

パンダの赤ちゃんは、ピンク色

パンダの色といえば白と黒。しばしばクイズになるのは尻尾の色ですが、これは白です。

では、生まれたての赤ちゃんパンダの色は、というとピンとこない方も多いのではないでしょうか。動物園で見ることはまずないので、なかなかイメージしにくいかとは思いますが、答えはピンク色です。生まれたてのときは毛が生えていません。そのため地肌の色です。

大きさは100gから200gと人のてのひらにのるレベル。ピンク色の小物体のかわいらしさもなかなかのものです。ここから段々と大きくなっていき、体重は2年でおよそ60kg、3年で90kg近くに成長し、メスは4歳から5歳で100kg、オスは6歳から7歳で120kgほどの巨体となり、大人とされます。

マイルは、相続可能

人が亡くなると相続が発生します。預金であったり不動産であったり。何かと手続きが必要になってくるわけですが、大半の人はよくわからないので、税理士や弁護士にとりあえず投げてしまうことでしょう。お金や土地といったものは相続可能というのはわかると思いますが、その他細々としたものについてもルールがあります。

たとえば、故人様が旅行好きでマイルを大量に貯めていたとしましょう。これについては相続が可能です。ANAおよびJALのマイレージサービスの規約を見てみると「法定相続人はマイルの譲渡を受けることができる」とされています。ただ、他のケースと同様に申込期限があったり死亡証明書が必要であったりするので、よく飛行機に乗っていたなという思い出がある方は必ず確認してみてください。

他を見てみると、クレジットカードのポイントなどもありますが、こちらは引き継ぐことができません。規約を確認すると、会員資格を失った場合はポイントも喪失するとされているケースが大半です。念のため、クレジットカードを止めるときに確認したほうがいいですが、基本的には無理だと思っていたほうが余計な期待をせずに済みます。

虫眼鏡とルーペは、同じ

理科の時間にしばしば登場するルーペ。これを使って太陽光で紙を焼いたこともあるはずです。一方で同様の道具を虫眼鏡ということもあります。これら2つの違いは何なのでしょうか。

一般的なイメージからすると「虫眼鏡」は柄が付いている大きいレンズ、「ルーペ」は実験などで使う専門的な高倍率の拡大ができるもの、のように区別している方もいるようですが、実は両者に違いはありません。言い方が違うだけです。

虫眼鏡のほうは「江戸時代に凸レンズを円筒につけて、筒の中に虫などを入れて観察したことに由来する」などともいわれますが諸説あります。しかし、こちらをルーペといっても間違いではありません。いずれにしろ凸レンズを使った拡大鏡ということに変わりはありませんので、形状などでわざわざ区別しなくても大丈夫です。

こんにゃくは、元々高級食品

こんにゃくと聞いてどういうイメージを持つでしょう。ヘルシーやお手軽と頭に浮かんでも、高級と考える人はまずいないと思われます。

ところが、かつては気軽に食べられるものではありませんでした。鎌倉時代の記録を見ると、仏様のお供物として使われたり、室町時代には「糟鶏(そけい)」といい、高級食品として間食に食べられたといわれます。今でいえばちょっとお高いスイーツといったところでしょうか。他にもお寺から武士や公家へのお歳暮として送られるようなこともあり、スーパーで何となく買うような現代のイメージとはかけ離れています。

庶民の食べ物として広まったのは江戸時代頃のようで、この頃には健康にいい食品としてもよく知られるようになっていきます。医師でもあった学者・貝原益軒の『養生訓』では、体に良いものとして紹介されています。

また、有名な話では東京文京区の源覚寺の閻魔様のエピソード。眼病に悩む老婆がこのお寺の閻魔様に祈ったところそれが治り、御礼に好物のこんにゃくを供えたといいます。病気を治す話にも登場するあたり、健康食と認識されていたことが伺えます。

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