テレビが見たくなる雑学【TVに関する雑学集】
ドラマ『相棒』に登場する杉下右京の相棒の名前はすべて、「か」で始まり「る」で終わる
ドラマ『相棒』シリーズで、水谷豊演じる杉下右京の相棒の名前にはある共通点があります。 初代、そして現在の相棒である寺脇康文演じる「亀山薫(かめやま・かおる)」、2代目相棒の及川光博演じる「神戸尊(かんべ・たける)」、3代目相棒の成宮寛貴演じる「甲斐享(かい・とおる)」、そして4代目相棒の反町隆史演じる「冠城亘(かぶらぎ・わたる)」とすべて「か」ではじまり「る」で終わります。 これはドラマの中でも、山西惇演じる角田六郎(かくた・ろくろう)や六角精児演じる米沢守(よねざわ・まもる)がこの法則について触れています。ただ、我々が知っている4人の相棒以外にも、亀山薫以前に6人相棒がいたという話があります。その6人の相棒は名前が出ていないため、この法則が当てはまるかはわかっていません。 ちなみに初代と2代目の相棒を決めたときにはこの法則は意識していなかったそうで、プロデューサーが脚本家に指摘されて初めて気がついたらしく、3代目以降はわざとこの法則を取り入れたそうです。 |
かつて優勝商品がマンションの一室だったクイズ番組があった
現在はほとんど見られない視聴者参加のクイズ番組。1980年代頃まで多く存在し、様々な素人出演者が賞金獲得を目指して番組内で戦っていました。テレビ局側も多くの出演者を募集しようと高額賞金や様々な商品を用意していたのですが、中には優勝者に東京の3LDKのマンションをプレゼントするという番組もありました。 そのクイズ番組は1970年に放送された『クイズ・キングにまかせろ!』という番組で、その商品から別名「マンションクイズ」と呼ばれていました。金額にすると1000万円相当だそうで、当時の大卒の初任給が4万円だったことを考えたら、視聴者に大きなインパクトを与え、応募者が殺到したそうです。 また、その前年には賞金3000万円がプレゼントされる『3000万円クイズ』という番組も放送されていました。こちらもそのとんでもない額で注目を引き、多くの参加希望のハガキが届いたそうです。 しかし、あまりにも高額すぎる賞金はまずいのではないかということで、公正取引委員会から待ったがかかり番組は終了。その後しばらくはクイズ番組の賞金は100万までというルールが決まってしまいました。 |
JR宇都宮駅前の餃子像は、テレビ番組の企画から生まれた
宇都宮市といえば餃子の街。毎年、静岡市、宮崎市とともに消費量トップを争うことでおなじみです。そんな宇都宮にはシンボルとして餃子の像というものがあります。餃子の皮に包まれたビーナスをデザインしたもので、地元特産の大谷石を使って作られています。そんな餃子像、実はテレビ番組の企画から誕生したものであるというのはご存知でしょうか。 1994年、テレビ東京系列の番組『おまかせ!山田商会』の中で「宇都宮餃子大作戦」と称する町おこし企画が何度か放送されました。その一環として何か宇都宮市にシンボルとなるもが置けないかということで誕生したのがこの餃子の像だそうです。そしてこの企画のおかげで宇都宮は餃子の街として全国に浸透しました。 この番組の司会を務めていたのは、2022年の『M-1グランプリ』の審査員に選ばれ話題となった山田邦子です。彼女はこの業績から「宇都宮餃子会永世伝道師」に任命され、なんと死ぬまで宇都宮市内の店の餃子を無料で食べることができる権利を得ています。 |
テロップを最初に使用した番組は、『探偵!ナイトスクープ』
現在テレビ番組になくてはならない存在である画面下のテロップ。たとえ早口でまくし立てられてもテロップを見れば何をしゃべられてもわかる便利な仕組みとなっています。このシステムをはじめて導入したのは、実は関西の老舗番組『探偵!ナイトスクープ』でした。 1988年に始まったこの番組、関西では知らない人はいない人気番組で、金曜深夜の時間帯でありながら最高視聴率30%超えというおばけ番組です。この番組が初めてテロップを使ったのは、開始当初の1988年でした。この番組では探偵が依頼者の依頼に応えるVTRを中心に放送されているのですが、その中でインタビューを撮ったときに、話し手のおじいさんが泣きながら話したため何を話したか聞き取りにくい部分がありました。そこでテロップを出せば何を話したかはっきりわかるのではないか、ということで初めて導入されました。これがわかりやすいと好評であったため、これから番組でどんどんテロップを使っていこうということで頻繁に使われるようになりました。 現在はあざといぐらいにテレビで見かけるテロップは、最初はまったくの偶然から誕生したものだったというわけです。 |
『紅白歌合戦』は、かつて『紅白音楽試合』という名前だった
年末の風物詩『NHK紅白歌合戦』。第1回が開催されたのは1951年のことですが、実はもともと1945年に始まる予定でした。テレビが無かった終戦直後の当時、暗い年の瀬を明るくするラジオ番組は作れないかということで、当時人気の流行歌手を集めて男女の歌の対抗戦を放送しようじゃないかということで『紅白歌合戦』の企画が誕生しました。しかし、当時アメリカの占領下にあった日本。「合戦」という言葉は戦争をイメージさせるということでGHQから許可がおりず、改名を余儀なくされました。そこで苦肉の策として『紅白音楽試合』というタイトルが誕生したのです。 この『紅白音楽試合』は非常に好評で大きな反響がありました。そして6年後の1951年、「合戦」という言葉も使えるようになり『紅白音楽試合』は『紅白歌合戦』というタイトルで復活したというわけです。 ちなみに第1回から数年間『紅白歌合戦』は年末ではなくお正月の特別番組として放送されていました。大晦日の恒例番組となったのは1953年の第4回からのことです。 |
アメリカのクイズ番組で、人間と人工知能が戦ったことがある
2011年、アメリカのクイズ番組『ジェパディ』で面白い試みが行われました。それはIBMが開発した高性能コンピュータと人間のクイズチャンピオンとの対決です。 IBMが用意したコンピュータの名前は「ワトソン」というもので、対決するまで様々な本や映画の脚本、百科事典など合計100万冊のデータを読み込ませ対決に臨みました。ちなみに対決中は公平を喫するためにインターネットには接続しませんでした。 3日間かけて行われたこの戦い、結果はワトソンが人間のクイズ王を破って勝利しました。コンピュータのほうが膨大なデータがあるのだから当然ではないかと思われるかもしれませんが、問題文として聞いた文章の内容を理解してそれに基づき検索するというのは、当時かなり難しい作業だったそうです。実際にアメリカの都市を問う問題でカナダの都市を答えるミスもあったそうです。 10年経った現在、当時よりコンピュータの性能ははるかに高くなっています。もし今このような対決を行っても人間はコンピュータに太刀打ちできないでしょう。 |
『ミュージックステーション』の司会は最初タモリではなかった
テレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』。その司会といえば皆さんはタモリの姿を思い浮かべるのではないでしょうか。実は番組開始当初、司会はタモリではありませんでした。 1986年10月にスタートした『ミュージックステーション』。その時の司会は、現在『サンデーモーニング』でMCを務めている関口宏、当時女優・歌手として活躍していた中原理恵、そして当時の人気アイドル・早見優の3人でした。関口宏は同じテレビ朝日系で放送されていた別の音楽番組の司会も務めていたことから、その経歴を買われての抜擢でした。しかし半年後の1987年3月に関口が降板、その後に司会に指名されたのが、関口同様に別の音楽番組で司会を務めていたタモリでした。そしてその後、アシスタントなどが交代しながら35年経った現在でも出演しているというわけです。 ちなみに当時は現在のように若者向けの音楽ばかりではなく、五木ひろしや細川たかしといった演歌歌手も出演して、様々な曲が歌われていたそうです。 |
テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』は、本放送より再放送のほうが視聴率が高い
NHKの番組『チコちゃんに叱られる!』。毎週金曜の19時57分に本放送が、翌日の土曜日朝8時15分から再放送されていますが、実はこの再放送のほうが視聴率が高いという逆転現象が起こっています。放送当初は金曜の本放送は10%前後であるのに対し、再放送は12%ほどとなっています。現在は少し数字は下がっていますが、この状況は変わっていません。 なぜ、このような現象が起こるかというと、再放送が「連続テレビ小説」の土曜ダイジェスト放送の直後の時間帯であるということが考えられています。ドラマを見てそのままチャンネルを変えず『チコちゃんに叱られる!』を見る視聴者が一定数いることから、それが視聴率に影響を与えているということです。また土曜日ということで学校や、会社が休みの人が多いというのも理由のひとつとして考えられています。 また、一度本放送を見た人がリピーターとして再放送も見ているという話もあります。『チコちゃんに叱られる!』がそれだけの魅力のある番組ということなのかもしれません。 |
『笑点』の大喜利コーナーで使われている座布団の1枚の価格は、6万円
演芸番組『笑点』の大喜利コーナーの代名詞ともなっている座布団。普通座布団といえばそ1枚高くても数千円といったイメージがあるかもしれませんが、実は『笑点』で使われている座布団はかなりいいもので、なんと1つ6万円もする高級品です。 すべて職人さんによる特注品で、ちりめんを原料にしていることから材質もかなり良いそうです。また普通の座布団だと薄っぺらいため10枚重ねて座ると倒れてしまいますが、笑点の座布団は1枚1枚がどっしりしているため安定して座ることができます。ちなみに1つの重さはおよそ2kgあるとのこと。あまりにも重いので座布団運びの山田隆夫さんはこれまで何度もギックリ腰を経験しているとか。 番組では6人のメンバーが最高枚数の10枚を獲得したときに備えて、最大数の60枚をストックしているそう。6万円が60枚なので全部で360万円もの金額が座布団に使われているということになります。さすがの長寿番組だけあって、様々なところにこだわりが感じられるエピソードです。 |
『おかあさんといっしょ』のうたのおにいさんは、車の運転が禁止されている
NHKの子ども番組『おかあさんといっしょ』で子どもたちと一緒に楽しく歌ってくれるうたのお兄さん。子どもだけでなくその親にもファンが多く、注目の的となっています。しかしその裏ではうたのお兄さんにはイメージを守るためにかなり厳しいルールが存在しているそうです。 まずは自動車の運転の禁止、これは歌のお兄さんには代わりがいないため、万が一事故などが起こって怪我をしてしまうと番組が収録できなくなってしまいます。また過失などがあるとイメージダウンにも。そのため禁止が義務付けられているそうです。 また、海外旅行も禁止されているそうです。これも交通事故同様、歌のお兄さんに代わりはおらず、飛行機のトラブルなどで収録に間に合わなくなったときのことを考えてのルールとのこと。 他にはイメージを悪くしないために立ち食い禁止、夜遊び禁止、SNSでの情報発信禁止、そして恋愛禁止というルールも設けられています。これらは名言化されているわけではなく暗黙の了解らしいのですが、プロデューサーなどからは厳しい視線で見られているとのこと。うたのお兄さんという大きな看板を背負ってるだけあって、厳しい生活が強いられているようです。 |
『古畑任三郎』の今泉役の西村まさ彦は、第3シーズンで犯人役を演じる計画があった
人気ミステリドラマ『古畑任三郎』。田村正和演じる古畑任三郎と犯人とのやり取りが見どころとなっています。このドラマに欠かせないのが西村まさ彦演じる古畑の部下・今泉慎太郎。いつも古畑にいじられるユニークな役柄で人気ですが、そんな西村まさ彦が犯人役の候補にあがってたのはご存知でしょうか? 第3シーズンが始まる直前、脚本家の三谷幸喜の中に西村をクールな犯人役として一度出演させてみようかということで構想を練っていたそうで、その際に三谷が西村に「今泉と犯人役のどっちをやりたい?」とリサーチしてみたところ、西村が「どっちもやりたい」と曖昧な回答を返したために三谷はこの話を白紙にしたそうです。 しかも、その西村の返事にカチンと来たのか三谷は第3シーズンの今泉の出演シーンを減らしたとのこと。曖昧な返事を返したからとはいえ、ちょっと理不尽さを感じてしまうエピソードですね。 |
ドラマ『ドクターX』のセリフ「私、失敗しないので」は、もともと柔道選手・松本薫の言葉
ドラマ『ドクターX』シリーズで米倉涼子演じる大門未知子の決め台詞「私、失敗しないので」。実はこれは2012年のロンドンオリンピックの女子柔道金メダリスト・松本薫の言葉を拝借して使ったものだそうです。 同ドラマの脚本家・中園ミホは第1話の執筆時、大門未知子のキャラクターを固めるのに非常に苦労していました。その頃ちょうどロンドンオリンピックが開催されており、女子柔道の松本薫が金メダルを獲得し、そのインタビューがテレビで中継されていました。そのとき彼女の言った「私、ミスしないので」という言葉に中園が感銘を受けて、これを少し変更して大門未知子のセリフに変えて脚本に取り込んだところ、みるみるうちに大門未知子のキャラクターが出来上がり、脚本が書き上がったそうです。 もし松本薫が金メダルを取っていなかったら『ドクターX』はまったく別方向のドラマになっていたかもしれません。 |
マツコ・デラックスと木村拓哉は同じ高校の同級生
芸能界では意外なところで誰かとつながっているもので、誰と誰とが同じ高校で同級生だったという話はバラエティ番組でよく取り上げられています。中でも人気タレント、マツコ・デラックスは高校である意外な人物と同級生だということで話題となりました。 その人物とは木村拓哉です。千葉のある公立高校に2人は同級生として通っていました。当時すでにジャニーズとして活動していた木村を見てマツコ・デラックスは、噂には聞いていたものの最初に見たときはこの程度のレベルだったのかとあまり好印象は抱いてなかったそう。しかしどんどんジャニーズとして活動して成長していく木村の姿を見てだんだんとかっこよく見えてきたとのこと。 しかし木村は仕事が忙しくなってきたため、1年で千葉の高校を辞めて東京の定時制高校に転校してしまいました。2人とも特に仲がよかったというわけではないので、しばらく出会うことはありませんでした。後に2人が再開したのはマツコ司会の番組『夜の巷を徘徊する』でのこと。当時の話などで盛り上がったそうです。 |
掲載日時 | 2023/3/10 18:00 |
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タグ | 大橋俊夫 |
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