知られざる工夫の雑学
【聞くトリビア 読む編】
日本一低い「自然の山」は、標高6.1メートル
徳島県の弁天山は、国土地理院発行の地形図に載る自然の山としては日本一低く、標高は6.1メートルです。
かつてはこの周辺が海であり、弁財天を祀った島だったため、「弁天島」と呼ばれました。
現在の弁天山は田園地帯の真ん中にあり、山開き、ライトアップ、登頂証明書の発行などのイベントも行われています。
標高が0メートルという山がある
標高0メートルの山があるのは秋田県大潟村。かつて日本で2番目に大きい湖だった八郎潟を干拓してできた村です。
この村にある「大潟富士」は、かつて水底だった場所に作られた人工の山です。ふもとからの高さは3.776メートルで、富士山のちょうど千分の1に当たり、その頂上が、ちょうど標高0メートルというわけです。
日本一短い川の名前は、「ぶつぶつ川」
ぶつぶつ川は、和歌山県那智勝浦町を流れる2級河川です。河川法に基づいて指定された川としては最も短く、全長13.5メートル、川幅は1メートルほど。泡を伴って水が「ふつふつ」と湧き出る様子がなまって、「ぶつぶつ」になったといわれています。
Jリーグの試合の最多得点差は、12点
サッカー、Jリーグの試合が大量得点差で終わることはたまにありますが、それでも5点差ぐらいを想像される方が多いと思います。しかし、Jリーグで記録された最多の得点差はなんと12点というものがあります。
これは2019年のJ2、柏レイソル対京都パープルサンガの試合で、当時、柏に入団していたケニア人ストライカー、オルンガがなんと1人で8点も獲得、他の選手も勢いづいたことにより、13対1で京都を下しました。ちなみに1試合最多得点もこのオルンガの8得点です。
それまでの最多得点差が8点でした。そのことを考えるとこの12点差がいかにすごいものかがわかります。果たして今後これを破る記録が出るのでしょうか。非常に楽しみです。
日本一終電が早い駅の終電は、朝6時台
日本一早い終電は、大分県佐伯市にあるJR日豊本線の重岡駅を出る延岡方面の下り列車。その出発時刻は朝6時47分です。
そもそも1日に1便しかなく、始発であり終電という不思議な電車です。しかも、列車の種別では普通でありながらながら特急と同じ車両が使われています。
ちなみに大分方面に向かう上り列車は1日に3本あります。
日本で一番高かった視聴率は、96.1パーセント
瞬間最高視聴率96.1パーセントを記録した番組は、1955年に放送された、ボクシングの白井義男とアルゼンチンのパスカル・ペレスとの対戦です。
白井義男は日本人初の世界チャンピオンでしたが、前の年の1954年にペレスとの試合に敗れ、王座から陥落していました。この試合は白井義男のリベンジマッチだったのです。
日本中がテレビの前で見守ったこの試合は、白井が5回KOでペレスに敗れ、現役を引退することになりました。
7回雷に打たれて生き残った人がいる
ギネス記録を持つロイ・サリヴァンという人物がいます。彼のその記録は雷に打たれた回数。何と1942年から1977年の間に7回も遭遇しています。
そこからついたあだ名は「人間避雷針」。幸運なのか不運なのかよくわかりませんが、何度も雷が落ちてきたにも関わらず亡くなるようなことがなかったのは、電気に対する耐性がついたのかもしれません。
ラー油の「ラー」は「辛い」、ラーメンの「ラー」は「引っ張る」という意味
ラーメンに少しだけラー油を入れて食べる人も多いことでしょう。この2つにはともに「ラー」と入っていますが、文字も意味もそれぞれ違っています。
ラーメンのほうの「ラー」は「ひっぱる」ということですが、ラー油のほうの「ラー」は「熱さを伴うほど辛い」という内容です。
ともに日本ではカタカナで書かれることが多いので気づかないかもしれませんが、稀にメニュー表などで漢字表記されていることもありますので、注意深く見てみてください。
山形と宮城の芋煮会は、お互いが相容れない
山形と宮城でそれぞれ行われている芋煮会。同じ芋煮会と思われるかもしれませんが実は全然違います。しかもそれぞれが自らの芋煮会にプライドを持っているためか一緒にされたくないようで、両県で芋煮会の話題が出ればバトルになるほどだそうです。
山形の芋煮は醤油味のシンプルなもので、具も里芋とコンニャク、牛肉、ネギと特に変わったものは入ってません。対して宮城の芋煮は味噌味で、豚肉、野菜などがたっぷり入った具だくさんのものとなっています。
一般的には芋煮といえば山形というイメージが強いことから、宮城にしてみたらそれが納得いかないということでお互いライバル意識が高まっているのかもしれません。ちなみに福島や岩手、秋田にも独自の芋煮があるそうです。もしかしたら芋煮のことを東北で語りだすのは危険なのかもしれません。
1円玉の表に描かれている植物は特定のものではなく、「若木」と呼ばれている
1円玉の表に描かれている木、これは一体何の木だろうと思った方は少なくないのではないでしょうか。ところがこの木は特にモデルというものがないそうです。
この絵のデザインは1954年に一般公募により選ばれたもので、当時京都に住んでいた人が描いたものでした。その方によると特にモデルというものはなく、イメージとして描いたものだそう。当時選定した大蔵省によるとこの木は戦後復興期にある日本の未来への希望が感じられるということでこのデザインを選んだとのこと。
ちなみに裏側の数字の「1」のデザインも別の一般人が応募したものです。1円玉は両面ともデザイナーではなく一般の人が手掛けたものだったのです。
のろまとは、人の名前に由来した言葉
動作がにぶい人を指す言葉「のろま」。実はこの言葉は人の名前が由来となっています。
江戸時代に活躍した人形遣いに野呂松勘兵衛(のろまつ・かんべえ)という人物がいました。彼は「野呂間人形(のろまにんぎょう)」と呼ばれた人形を操って芸をしていました。中でもこの人形が演じるまぬけでおかしな様の芝居が多くの人の心を掴み大人気だったようです。この人形の名前から、にぶい動きをする人に対して「のろま」という表現を使うようになりました。
ちなみにこののろま人形を使った狂言は新潟県佐渡に伝わっており、現在でも見ることができるそうです。
富士川の戦いで、平家軍が鳥の音に驚いて逃げたことで源氏が勝った
1180年に現在の静岡県で行われた源平合戦のひとつ、富士川の戦い。この戦いで源氏が勝利したことが、源氏の関東地域支配を固めるきっかけとなりましたが、この勝利には富士川に生息していた鳥たちが大きく関わっていました。
源氏軍は奇襲をかけようと夜中に平氏軍の背後から攻め立てようとしました。そのとき、いきなり軍勢がやってきたことに驚いてか富士沼の水鳥が突然飛び立ちました。その羽音に平氏軍は大人数が襲来してきたと勘違いし逃げ出しました。源氏軍は戦わずして勝利したというわけです。
普通なら鳥の羽音と敵軍の襲来なんて聞き違えることはないと思いますが、極度の緊張状態が平氏軍を狂わせたのでしょう。
縦型のお札がある
お札と聞くと皆さんは横にデザインされたものを思い浮かべるでしょう。実際日本に限らず海外でもあまり縦のものが見当たりませんが、実は縦型のお札を採用している国もあります。それがスイスです。スイスでは10、20、50、100、200、1000の6種類のスイスフラン紙幣が使われており、これらすべて縦向きにデザインされています。
また偽造防止に力を入れており、光を当てると反射するようになっています。また外側にコットン紙、内側にポリマーを使うといった3層構造になっているなど、非常に高度な技術が使われています。そしてそのデザインの美しさから、国際銀行券協会が毎年発表する「今年の紙幣」に2度も選出されるほど。
スイスに行くことがあれば、お土産としてスイスフラン紙幣を持ち帰ってみるのもいかがでしょうか?キレイだから喜ばれるかもしれません。
掲載日時 | 2022/4/15 18:00 |
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