知られざる工夫の雑学
【聞くトリビア 読む編】
Windowsに『マインスイーパー』が付属していたのは、マウス操作に慣れてもらうため
最近のWindowsでは搭載されていませんが、かつては必ず『マインスイーパー』や『フリーセル』といったゲームが搭載されていました。中には作業中に息抜きとしてプレイされた人もいたのではないでしょうか。実はこれらのゲームはちゃんと意味があって搭載されています。
最初に『マインスイーパー』と『ソリティア』が搭載されたのは1992年に発売された「Windows3.1」でした。この頃まだマウスでの操作が普及する前で、多くの人は使い方に戸惑ったそうです。そこでゲームで遊んでもらうことでマウスに慣れてもらおうということで搭載されたというわけです。
今はさすがにマウスが当たり前になって誰でも操作できるようになったせいか、「Windows8」からは内蔵されていません。
夢オチ映画の元祖は、ドイツ映画『カリガリ博士』。
「すべてが夢だった」といういわゆる夢オチは古典的などんでん返しの一種といえるでしょう。
今見ると使い古されてやや興ざめといった感じもありますが、映画においては100年も前の作品に端を発します。
ドイツ映画史の中でも重要な位置づけにある、1920年公開の『カリガリ博士』は、夢遊病患者を使って連続殺人を繰り返す医師の狂気を描いた作品で、これが夢オチの元祖といわれています。
日本一小さいスキー場にはゴンドラもない
前橋市にある赤城山第1スキー場。ここは日本一小さいスキー場を自称しています。
ここにはリフトもゴンドラもありません。上に登るには土日祝限定のスノーエスカレーターを利用します。その全長は60m程度です。
しかし、小さいながらも利点はあります。斜面のおよそ半分がそりで遊べるゾーンになっています。子どもを見ながらも少しスキーを楽しみたいという親子連れにはうってつけのゲレンデといえるでしょう。
東海道新幹線の岐阜羽島駅の周囲には何もないが、重要な役割を持って作られた
新幹線の駅の中には都会の中になく、なんでこんなところに?と思うとこに建てられた駅が多々あります。そのひとつに東海道新幹線の岐阜羽島駅があります。お世辞にも都会とは思えない場所に建つこの駅、見る人が見たら地元の有力政治家が権力を利用して建てたのではないか、と思うかもしれません。しかしこの駅には大きな役割があります。
東海道新幹線は途中、雪が多い関ケ原を通らなければいけません。あまりにも積雪量が多いとダイヤが乱れ、車両を待機させる必要があります。また、除雪車を置いておく基地や折り返すための設備もなければなりません。そこで除雪車の基地を併設する形で岐阜羽島駅が建設されたわけです。このような場所に駅が作られたのはちゃんと意味があってのことでした。
ただ、駅が出来たことにより以前と比べて再開発も進んでいて、飲食店も増えているとのこと。機会があれば一度降りてみてはいかがでしょうか。
平城京は平安京遷都後は荒れ放題
「鳴くよウグイス」のごろ合わせでおなじみの平安京遷都は794年。その前の奈良時代の大部分は奈良の平城京が都でした。
大仏造立で知られる聖武天皇は仏教とのつながりを重視しましたが、桓武天皇はその影響力を嫌い、784年に長岡京に遷都し、その後、平安京へと都は遷りました。
以後、奈良に政治の中心が置かれることはなかったのですが、それとともに一般民衆の住まいを含めた平城京はどんどん荒廃していきます。整備された道路も農地となり、復元図が作成されるのは江戸時代の末になります。
PINOはイタリア語で「松ぼっくり」のこと
森永乳業の人気アイス、PINO。一般的なものは1パックに6個の小ぶりなチョコアイスが入っています。
その小さくかわいらしい様子から、イタリア語で「松ぼっくり」をもじった「ピノ」という商品名が付けられました。
1976年に誕生した商品ですが、それまでカップかコーンしかなかったアイスに新風を吹かせることとなりました。
トヨタは朝鮮戦争がなかったら倒産していた
日本を代表する大企業のひとつトヨタ自動車。実は戦後すぐの頃には今にもつぶれてしまいそうな状況にありました。
本格的に経営危機となった1950年、朝鮮戦争が勃発すると、米軍の軍用トラック生産や修理の注文が大量に発生し、倒産を回避します。
その後事業が拡大し、1955年にトヨタ初の本格的乗用車トヨペット・クラウンが発表され、さらに1966年発売のカローラの躍進で、自動車シェアのトップを確固たるものとしました。
ドクロ型の小惑星がある
2015年10月10にはじめて観測された小惑星「2015 TB145」。直径は600mほどで、家庭用望遠鏡からも観測されたこの惑星、ドクロのような形をしたまがまがしいものでした。
しかも、この年のハロウィンに地球からおよそ48万kmという至近距離を通過したことで話題となりました。
2018年にも再び最接近との噂がありましたが、その時は地球からの最短距離が4000万kmと、形まで観測できるレベルではありませんでした。その上、時期もハロウィンを過ぎた11月。次はタイミングを合わせてやってきて欲しいものです。
中国のウサギは、月で不老不死の薬を作っている
日本では月の模様をウサギの餅つきにたとえますが、これはお隣の韓国でも同じだそうです。
では、中国ではどうでしょうか。臼と杵については近いものがあるのですが、ここでのウサギは不老不死の薬を作っているとされます。中国ではほかにカニが右のハサミを大きくかかげている姿と見ている地域もあるようです。
ご近所の3国では皆ウサギという認識でしたが、モンゴルではイヌ、また、北アメリカでは髪の長い女性、インドや南アメリカではワニ、アラビア諸国ではライオンにたとえられています。
地域や文化の違いが様々な解釈として現れているようです。他にも様々な形にたとえられているので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。
ドラゴンボールのナメック星のような砂漠がある
漫画『ドラゴンボール』に登場した、神様の出身地ナメック星。緑や黄色が主体の独特の風景は、まさに異世界です。
しかし、地球上にもそのナメック星のような場所が存在します。それはエチオピアのダナキル砂漠。極彩色の、奇妙な形をした溶岩台地や硫黄湖が広がる景色は、まるで漫画のワンシーンです。
ここにはほかにダロル火山という、陸地にある火山としては火口の高さが最も低いという火山があります。その高さはマイナス50mほど。夜には硫黄の燃焼による青い光が輝くなど、本当に奇妙な風景が見られます。
当然ながら砂漠を歩くため、訪れるには過酷で危険を伴います。作中のようにフリーザやその一味は待ち構えていませんが、訪れるには十分な体力と入念な準備は必須。ご興味ある方は、しっかりと修行をしてトライしてみてください。
几帳面の「几帳」は仕切り用の家具
細かい点までしっかり気を抜かずに行う人のことを几帳面といいます。この「几帳」とは何のことでしょうか。
答えは家具にあります。かつて身分の高い人などが間仕切りや風よけなどで使っていたものを「几帳」といいました。そして、その柱の面を削り、両側に段を付けた面のことを指したことばが「几帳面」です。
その几帳面が細部まで丁寧に仕上げてある様子から意味が転じたものとされています。
コアラのマーチの「盲腸コアラ」は、実は盲腸じゃない
ロッテのロングセラーお菓子「コアラのマーチ」。様々なかわいいコアラが描かれていることで人気です。中でも見ると幸運になれる「ラッキーコアラ」と呼ばれているもののひとつに「盲腸コアラ」があります。右の下腹部に傷があることからこのように呼ばれていますが、これは盲腸の手術の痕ではありません。
実はこの傷、本当はコアラが転んでケガをしたときの傷で、それが見た人の勘違いから盲腸の傷であると伝わり、現在でも多くの人がその認識のまま今に至っているというわけです。
また、同じく「ラッキーコアラ」である、トランペットを吹くまゆ毛があるコアラ「まゆげコアラ」。これも見た人の勘違いからつけられた名前で、まゆ毛の正体はトランペットを吹いているときの眉間のしわだったりします。
もしこれらのコアラを見つけて誰かに自慢しようとする際には注意してください。
掲載日時 | 2022/4/15 18:00 |
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