よみもの|聞くトリビア(読む編)

クリスマスの雑学
【聞くトリビア 読む編】

クリスマスの飾りに見られる赤色は、キリストの血を表している

クリスマスシーズンになると街中には赤や緑、白といった色の装飾でいっぱいになりますが、これらの色にはそれぞれ意味があるのはご存知でしょうか?

白は雪をイメージしたもので潔癖さの象徴とされています。緑はクリスマスツリーでおなじみのもみの木の緑をイメージしており、冬でも枯れないということから生命力の象徴とされています。

そして赤ですが、これはキリストが流した血の色をイメージしたものなのです。こう聞くと何かホラーのように聞こえるかもしれませんが、単なる血ではなく、キリストがすべての人の罪をかぶって流した血のことで、愛と寛大さの象徴とされているのです。

 

サンタクロースが赤い服を着ていることを定着させたのは、コカ・コーラ社

サンタクロースといえば赤い服がトレードマークです。このイメージを最初に定着させたのはコカ・コーラ社だったというのはご存知でしょうか?

1931年、コカ・コーラ社はクリスマスキャンペーンの広告で現在おなじみの赤い服を着たサンタを初めて発表しました。それからしばらくの間、毎年クリスマスの時期に赤い服のサンタのイラストが描かれた広告を展開したのですが、その間にコカ・コーラ社が世界進出に成功しており、多くの人がこの広告を目にする機会があったことから、サンタは赤い服を着ているものだと印象づけることとなりました。

サンタの服の赤は、実はコカ・コーラの赤だったというわけです。

 

クリスマスに飾られる花・ポインセチアは、実は寒さに弱い

クリスマスを彩る花、ポインセチア。花のように見える赤い部分は「苞(ほう)」といって、葉が変形したもので、実際の花は中心の小さな黄色い粒が集まった部分になります。

赤と緑が鮮やかでクリスマスにぴったりの植物ですが、寒い場所に一晩置いていると、葉っぱが落ちて枯れてしまうほど寒さに弱い花でもあります。

栽培するには日中は太陽の当たる場所に、夜間は暖房で10度以上に保ちながら温風が直接当たらない場所に置かなければいけません。

管理は非常に難しいのですが、クリスマスを盛り上げてくれるポインセチア、一度育ててみてはいかがでしょうか?

 

クリスマスケーキの風習を広めたのは、不二家

日本のクリスマスに欠かせないクリスマスケーキ。初めて登場したのは1910年、明治時代のことで、発売したのは今でもおなじみの洋菓子店・不二家でした。

創業者・藤井林右衛門は横浜で外国人のシェフにケーキの作り方を教えてもらい、それをもとに日本初となるクリスマスケーキを販売したのですが、最初は全然売れませんでした。

定番商品として売れるようになったのは昭和に入って、横浜伊勢佐木町に不二家の2号店がオープンしてからだそうです。当時はまだ冷蔵庫が普及してなかったので、現在のような生クリームをふんだんに使ったものではなく、フルーツをメインに砂糖の衣をかけたというものでした。

後に生クリームも使われるようになり、現在見られる形のケーキとなったのは1950~60年あたりだそうです。その基礎を築いたのは実は不二家だったというわけです。

 

クリスマスでおなじみのイルミネーションを始めたのは、思想家のルター

クリスマスの季節、街はイルミネーションで彩られ、多くの人が写真を撮って楽しんでいます。

このイルミネーションの起源は16世紀頃にまでさかのぼります。宗教改革の指導者として知られるドイツの思想家マルチン・ルターが、夜の森の中できらめいていた星を見たことに感動して、それを再現しようと木の枝にロウソクを飾ったものが世界最初のイルミネーションだったと言われています。

その後、発明王エジソンが、自身が開発した白熱電球を研究所の周りに飾り付けています。これが現在に伝わる電気を使った初めてのイルミネーションとされています。

我々が何気なく楽しんでいるこれらのイルミネーションには、意外な偉人が2人も関わっていたのでした。

 

山口市は毎年12月、クリスマス市に名前が変わる

山口県山口市は毎年12月から一ヶ月間、名前を「クリスマス市」と変えて様々なイベントを開催しています。

というのも、山口市は1551年に日本初となる常設の教会が置かれ、ここで行われたミサで日本で初めてクリスマスが祝われたということから、日本のクリスマス発祥の地としてアピールしているのです。ちなみにザビエルの故郷であるスペイン・ナバラ州の政府からはクリスマス発祥の地であることを公認する書状も贈られています。

12月1日の「クリスマス市セレモニー」から、市内はクリスマス一色となり、様々な場所でイルミネーションが点灯されます。またクリスマスにちなんだ展覧会やコンサート、バザーなども行われクリスマスを盛り上げようという空気を感じることができます。

 

『マッチ売りの少女』は、クリスマスの日を描いたものではない

アンデルセン童話『マッチ売りの少女』はクリスマスの夜を描いた話と思っている人も多いでしょうが、実は違います。舞台となっているのは12月31日の大晦日の夜なのです。ちゃんと冒頭にも「今年最後の日の夜」の話であると書かれています。

なぜクリスマスだと誤解されているのかというと、少女がマッチをすって見た幻想がクリスマスの時のものだからです。大きなクリスマスツリーの下で少女が座っていることや、温かい部屋で豪華な晩餐を食べようとするシーンも確かに書かれています。

そして、祖母の幻を最後に見た少女の亡き骸が見つかったのは新しい年の朝のことでした。

 

エジプトではクリスマスを結構しっかり祝う

エジプトと聞いて何をイメージするでしょうか。ピラミッドや古代王国が定番で、少なくともキリスト教をイメージすることはほぼないかと思われます。

ところが、意外とエジプトではしっかりとしたクリスマスの風習があります。人口のおよそ1割弱程度はコプト派というキリスト教の一派であり、ユリウス暦を用いる東方正教会に属しているため、それと同じように1月7日にクリスマスを祝います。総本山は首都のカイロにある大聖堂です。

 

クリスマス前には断食が必要

断食というとイスラム教のラマダーンが有名ですが、実はクリスマスと無縁の行為ではありません。

クリスマス準備は4つ前の日曜日から準備が始まります。その準備期間のことは「アドベンド」といい、実は当日以上に重要視されています。

しかも、6世紀頃にはこの期間に週3回の断食が命じられていたほどで、今でも敬虔なキリスト教徒の中には、クリスマスまで肉や酒を絶つというような人もいるそうです。

何かと浮足立ってしまう日本の様子からは想像もつかないストイックさですね。

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