元気になる雑学
【聞くトリビア第32話 読む編】
お酒を睡眠薬代わりにしても効果は期待できない
寝付けないときにお酒をちょっと一杯、よくあるシーンではないでしょうか。しかし、これは効果的どころか睡眠にとってあまり良いことではありません。
確かに飲酒で眠くなるのは事実です。ところが、短期的に眠気を強くする一方で、アルコールが体内で分解されるときに発生するアセトアルデヒドは睡眠を妨害します。浅いノンレム睡眠状態が長く続き、睡眠の質が下がります。
夜中や早朝に目覚めてしまうことも多く、眠りの効果を低減してしまうので、お酒を飲んで無理に寝るというのは避けた方がよさそうです。
座る時間を長くしすぎないほうが健康的
デスクワーク主体で座っている時間が長い方も多いと思われます。動き回っているより楽かと思いきや、少し怖いデータもあります。
京都府立医科大学などの研究チームが発表した、座っている時間と死亡率に関する調査によると、日中に座っている時間が2時間増えるごとに死亡率が15%増加するという結果が報告されています。
座っている状態は筋肉を動かしていないことや、座っている面の血管を圧迫していることが体にとってあまり良くないようで、リスクにつながっているのではと考えられています。
あまり同じ姿勢でいないよう、適度に休憩やストレッチを入れるのも大切なことかもしれません。
耳垢のとりすぎは良くない
耳がかゆくなってついつい耳掃除をしたくなることは誰にでもあることでしょう。ですがこの耳掃除、ほどほどにしたほうが良さそうです。
というのも耳垢は皮膚の保護や細菌の侵入防止といった役割も持っており、取りすぎは良くありません。それに加え、耳は耳垢を自動で排出する機能を持っているので、掃除は不要ということもいわれています。
耳かきは耳に走る「迷走神経」という神経を刺激するので、それが気持ちいいという面はありますが、やりすぎで皮膚の保護機能が壊れ、細菌が入り込んでしまい、体調を崩すこともあります。いくら快適でも気を付けたほうがいいでしょう。
デトックスに大事なのは腎臓
近年はハーブなど、デトックスをうたう商品も多く見られます。それらの効果はピンからキリまででしょうが、デトックスにおいて重要なポイントは腎臓です。
そもそもデトックス、体内の老廃物を排出することは、腎臓の役割です。我々の体の中には老廃物のほか、有害な物質も発生しています。腎臓はそうした不要な物質のみを尿に捨てて体外に出す仕事をします。そのため、排尿ができなくなると尿毒症になり、体に毒物が回ってしまいます。
デトックスの中には腸などに関する効果を打ち出すものもありますが、それは定かではありません。腎臓のケアをすることが、毒抜きには重要です。
寝だめはあまり良くない
休みだから平日の分までしっかり寝る。ありがちな光景ではありますが、これはあまり良いことではありません。
確かに仕事の都合などで段々と睡眠時間が不足していき、週末にそれを埋めるような形になる、よくあるパターンではありますが、こうした行動で睡眠サイクルがずれ、日常生活の中に時差ボケのようなものが生じてしまうという問題があります。
これは季節的な要因で発生することもありえるそうです。たとえば、冬場は日の出が遅くなる都合上、日光を浴びて体内時計をリセットするのが後ろ倒しになったりするためです。毎日の規則正しい生活は非常に重要なようです。
風呂掃除は意外と健康に良い
毎日の風呂掃除。汚い湯船に入るのも嫌ですが、正直、少し面倒だなと思う方も多いことでしょう。
しかし、これは衛生面だけでなく、健康面でもなかなか侮りがたい効果を持つものです。メッツという活動強度の単位があるのですが、横になっている状態を1メッツとした場合、風呂掃除は3.5メッツとされます。これは分速75m程度、普通に歩く速さで60分の歩行と同じです。
18歳から64歳の人が生活習慣病のリスクを下げるには週23メッツ程度の活動が必要とされます。毎日風呂掃除をしたら、かなりの割合を満たせることとなります。面倒がらずに毎日掃除すれば、綺麗な風呂に入れるだけではなく、健康面の改善も期待できます。
掲載日時 | 2021/11/5 18:00 |
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