元気になる雑学
【聞くトリビア第32話 読む編】
雨の日の体調不良には、耳をマッサージすると良い
天気の悪い日に頭痛がしたり、体が重くなったりする人は多いかもしれません。気圧、温度、湿度などの変化で起きる体の不調は「気象病」と呼ばれます。
気象病研究の第一人者とされる佐藤純(じゅん)先生によると、鼓膜の奥にある内耳が敏感な人は、低気圧で自律神経のバランスを崩しやすいそうです。佐藤先生が気象病予防としてオススメするのが耳のマッサージ。内耳の血流を良くすることで自律神経が整い、天気の変化の影響を軽減してくれるそうです。
アスリートがサングラスをするのは、目が紫外線を吸収することによる疲れを防ぐため
アスリートのサングラス姿はおなじみですが、これには、単にまぶしいからという以外にも理由があります。紫外線が眼から吸収されると、脳は体に疲労を感じさせる物質である活性酸素を分泌します。つまり、サングラスには眼からの紫外線の吸収を防ぐことで疲れを感じにくくし、パフォーマンスを高めるという重要な役目があるのです。
また、脳は、身体がその日差しに対抗しようと、皮膚にメラニン色素を出すように命令を出します。このメラニン色素が肌の色を浅黒くさせることになり、目からの刺激が、肌に直接紫外線が当たったときと同じような日焼けを引き起こす原因になっているとも言われます。
アスリートのみならず、ちょっとした外出時でも日焼け対策として、サングラスはやはりつけた方が良さそうです。
イスラエルには、ヘビを体に這わせるマッサージがある
イスラエルのアダ・バラク食虫植物園というところにあるスパでは、ちょっと怖い、ヘビを全身に這わせるマッサージがあります。マッサージを受ける人は上半身裸でうつ伏せになり、背中に何匹ものヘビをのせます。その後、ヘビは顔を這い回ったり、首や手足に巻きついたり。ヘビの動きで筋肉がほぐれ、気持ちも落ち着くのだとか。
しかし、こんなことされて落ち着くって本当でしょうか・・・。
メキシコには、サボテンマッサージがある
このマッサージで有名なのが、メキシコの高級ホテル「フォーシーズンズ・リゾート・プンタ・ミタ」。
サボテンマッサージなんて痛い、と思われそうですが、ご安心を。サボテンはトゲが抜かれ、お湯で温められた後、中の柔らかい部分だけをマッサージに使います。サボテンには抗酸化作用があり、むくみを解消して肌を柔らかくする効果があるそうです。
さっきのヘビより、私はこちらを選びます。
夏バテ防止にうなぎを食べる習慣は、奈良時代からあった
夏の土用の丑の日にウナギを食べる人は多いと思いますが、ウナギが夏バテに効くという認識は奈良時代からあったようです。
『万葉集』を編纂したとされる歌人・大伴家持(おおとものやかもち)は、次のような歌を残しています。「石麻呂(いわまろ)にわれもの申す 夏痩せに よしというものぞ むなぎ(鰻)とりめせ」。当時、「うなぎ」は「むなぎ」と呼ばれていたのですね。
この歌を贈られた石麻呂は、元からとても痩せていた人物なのだそうですが、「夏痩せにはウナギを食べなさい」と家持にからかわれているわけです。
ただし、土用の丑の日とウナギが結びつけられるようになったのは、ずっと時代が下った江戸時代のことといわれており、平賀源内がこのアイデアを出したとも言われています。
昼寝のあとにシャキッと目を覚ますには、寝る前にコーヒーを飲むと良い
昼寝から目覚めた後にコーヒーでスッキリ、という習慣がある方は、これからは昼寝前に飲んでみてはいかがでしょう?
というのも、コーヒーに含まれる覚醒作用があるカフェインは、摂取してから体内に吸収されるまで30分ほどかかるためです。つまり、昼寝の前にコーヒーを飲んで、30分弱仮眠すれば、ちょうどカフェインが効き始めるタイミングでスッキリ目覚めることができるわけです。
健康になるために笑う、「笑いヨガ」というものがある
笑いヨガは、笑いと深呼吸を組み合わせたような体操で、1995年にインドの医師と、ヨガに熟練していたその奥さんによって考案されました。
笑いヨガは医学的には、痛みを抑える物質であるエンドルフィンを分泌する効果があります。また、笑うことによってリラックスを促す副交感神経が優位になることや、幸せホルモンともいわれるセロトニンの分泌も増えることがわかっています。
この笑いヨガ、現在では世界100か国以上に広まっているそうです。
テレビのお笑い番組を見たことで、病気から回復した人がいる
続いても、笑いと健康のお話。アメリカである患者が、治る見込みが少ない膠原病にかかっていると診断されました。病状はどんどん悪化し、次第にベッドから動くこともできなくなっていきます。彼は何か心が揺さぶられるものがあれば回復できるのではないかと思い、お笑いのビデオを毎日見ようと決意します。
最初は全然効果が見えなかったものの、次第に笑った後の痛みもやわらぐようになり、夜もぐっすり寝ることができるようになりました。そして徐々に回復していった結果、数か月後にはついに退院、仕事にも復帰できるようになったのです。
笑いと病気の治療効果との関係は、まだまだ研究中ではありますが、このような事実がある以上、何かしらの効果があるのは間違いないのかもしれません。
世界最高齢の女性の長寿の秘訣は、毎日オセロをすること
2018年に世界最高齢となったのが、福岡市の田中カ子(かね)さん。ライト兄弟が人類初の有人動力飛行に成功した1903年生まれで、2021年1月2日には日本人として初めて118歳の誕生日を迎えました。
カ子さんは介護施設で暮らしていますが、長寿の秘訣が、オセロゲームで遊ぶことと算数の問題を解くこと。ともに頭をクリアに保つことができるそうです。日本オセロ連盟では、そんなカ子さんを記念したオセロ大会を開催したこともあります。
また、好物はコーラやチョコレートだそうで、ちょっと意外ですね。
コーラはもともと元気を出すための薬と考えられていた
1880年頃、アメリカの薬剤師ペンバートンがワインにコカインの成分を含めた薬を発明しました。アルコールにコカインを混ぜることで気分が高まる効果が倍増されるということで人気商品となったその薬は改良を重ねていった結果、後にコカ・コーラという名前で販売されるようになります。
また同時期に同じくアメリカの薬剤師ブラッドハムが消化不良の治療薬としてある飲み物を考案しました。この中に消化酵素のペプシンを含んでいることからペプシコーラという名前で販売されたのです。現在、世界的に人気の二大コーラは元は薬だったのですね。
ちなみにコカ・コーラのコカインは当時麻薬とされてなかったために入っていたというわけで、現在は当然使われていません。
このコーラ、欧米では風邪にも効くと考えられています。コーラを飲むことで水分や糖分の補給ができ、炭酸が胃の働きを良くし、カフェインには頭痛を緩和する効果があるためだとか。さらに、喉の炎症を抑えるために、コーラを温めて飲むということも行われているそうです。
舌を見ると、体のどこが悪いかわかる
病気になるとその症状は体の様々なところに現れますが、特に舌はその傾向が強く、ひと目でどこが悪いかなどがわかるというのです。東洋医学でも「舌は全身の鏡」と言われており、治療の参考にしてきたそうです。
具体的にどのように舌に現れるかというと、健康だときれいなピンク色のままですが、状態が悪いと真っ赤に充血してしまいます。また、充血する部分でどこが悪いかが確認できます。舌先だと心臓や肺、真ん中だと胃腸全般、両側だと肝臓や胆嚢、付け根だと腎臓の状態が悪くなっているのです。
もし、普段と比べて舌が赤いなと思ったなら、病院で診てもらったほうがいいかもしれません。
トルコで「元気に人生を楽しもう」と書かれた2400年前の絵が発見された
2016年、トルコで珍しいモザイク画が発見され話題となりました。2400年ほど前に描かれたというその絵は、骸骨がクッションのようなものに寝そべって手に何か飲み物をもっており、そのかたわらに「元気に人生を楽しもう」というメッセージが書かれていました。
どうやらこの絵は当時のローマ人が描いたもので、絵と一緒に何かしらのメッセージや格言を残すことが流行ってたらしく、この一言もその影響で書いたものと思われます。
もしかしたら、当時も今と同じように人生を楽しめていない人が多く、そんな人達に対して贈ったメッセージだったのかもしれませんね。
掲載日時 | 2021/11/5 18:00 |
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