お菓子の雑学
【聞くトリビア第18話 読む編】
毎月5日が「チーズケーキの日」なのは、日本のかつての乳製品「醍醐」にちなんで。
毎月5日は「チーズケーキ」と定められています。これは古代日本で牛乳から作られていた乳製品「醍醐」から、月の第5の日ということが由来となっています。
この「醍醐」とはチーズににた食品で、非常に濃厚で美味しいものだったことから「醍醐味」という言葉の由来ともなっています。
英語で「シュークリーム」と言ったら、靴磨きクリームと勘違いされる。
英語圏の国では「シュークリーム」とは、我々が想像しているスイーツではなく、靴を磨くためのクリームのことを指します。
では、英語ではどのように言うのでしょうか。正解は「クリームパフ」です。「パフ」とは「膨らみ」という意味があり、丸く膨らんだ生地からこのように呼ばれているのです。
海外でシュークリームが食べたくなったら、この話を思い出して靴磨きクリームを買わないように注意してください。
ポテトチップスの袋の膨らみの正体は、窒素。
ポテトチップスの袋はパンパンに膨らんでいます。これは中に窒素が入っているからなのです。
なぜ空気ではなく窒素が入っているのかというと、空気だとポテトチップスが酸化してしまい味や匂いが変わってしまいます。これが窒素だと酸化することはありません。
さらに窒素を袋にパンパンに入れることで簡単に割れてしまうポテトチップスを守ってくれているのです。窒素はポテトチップスの美味しさを守るための縁の下の力持ちとして役立っているのです。
「エクレア」の由来は、フランス語の「稲妻」。
細長いシュークリームの上にチョコレートをかけたエクレア。この名前の由来はフランス語で「稲妻」という意味の「エクレール」という言葉です。
では、なぜ「稲妻」という意味なのか。これには諸説あります。食べると中からクリームが飛び出して汚れる可能性があるため、まるで稲妻のように早く食べないといけないということから名付けられた説や、焼いた生地の表面の裂け目がまるで稲妻のようであることから名付けられたという説も。
どちらが正しいかは定かではありませんが、有力なのは稲妻のように早く食べる方だそうです。
フォーチュン・クッキーを生み出したのは、中国人ではなく日本人。
中におみくじが入ったフォーチュンクッキー。アメリカの中華料理店でよく出されることから、中国人が作ったものだと思われるかもしれませんが、実は考案者は日本人です。
山梨県で生まれアメリカに移住した庭師・萩原眞さんが、1894年にサンフランシスコで開催された国際見本市の会場内の日本庭園で、訪れたお客さんにお茶請けとして中に言葉が書かれた紙を入れた煎餅を出しました。ヒントとなったのは、日本で江戸時代の後期から作られていた占いの紙が入った辻占煎餅だとされています。
これが後に現地の中華料理店で取り入れられ、フォーチュンクッキーという名前で売り出されるようになりました。中国でおなじみの風習と思いきや、実は全然関係ないのです。
M&M’Sの「お口でとろけて、手にとけない」は、アメリカ軍のために作られた。
「お口でとろけて、手にとけない」でおなじみのM&M’Sのチョコレート。これはアメリカ軍の、熱帯などの高い温度の場所でも溶けないようなチョコレートが食べたいという願望から誕生したのです。
1940年頃、アメリカ軍は南太平洋に基地を置いており、補給物資で送られてきたチョコレートが溶けてしまっていたため、甘いものを楽しみにしていた兵士たちのモチベーションが下がっていました。そんな彼らのためにM&M’Sが試行錯誤を行い、コーティングされたチョコレートを開発したというわけです。
「平家パイ」は、大河ドラマがきっかけで生まれた。
静岡の三立製菓が販売する「源氏パイ」の姉妹商品「平家パイ」。この商品の誕生のきっかけに、NHKの大河ドラマが深く関わっているのです。
もともとから「源氏パイ」を販売していた三立製菓に、「平家パイ」は発売しないのか?というお客さんの要望は多かったそうです。そんななか、翌年放送の大河ドラマのタイトルが『平清盛』に決定したというニュースが発表されました。そこで、このタイミングで発売するしかない、ということで「平家パイ」が誕生したのです。
実は「源氏パイ」という名前も、開発当時に発表された大河ドラマのタイトル『源義経』から命名されたそうです。
金太郎飴に金太郎が使われるのは、当時の流行だったから。
切っても切っても顔が出てくる金太郎飴。よくよく考えたらどんな人物でもいいはずなのになぜ金太郎が取り上げられたのでしょうか。
金太郎飴が誕生したのは江戸時代中期のことでした。実は似たような飴はすでに大坂ではおかめや福助などの絵で作られていました。その技術を学び江戸に持ち帰った職人が、どんな絵を使って新しい飴を作ろうかと考えた結果、当時流行していた金太郎を使おう、ということで選ばれたのです。
もし流行していたキャラクターが他のものだったら、金太郎飴は存在しなかったのかもしれません。
ポテトチップスは客のクレームから生まれた。
今となっては定番中の定番のお菓子ポテトチップス。国内外とわず親しまれており、種類も非常に豊富です。
そのルーツは1853年、ニューヨークのムーン・レイク・ハウスホテルのレストランにあります。
ある日、そのホテルに「鉄道王」の異名をとるコーネリアス・ヴァンダービルトという人物が宿泊していました。
彼は食事の際に注文したフライドポテトの厚さが気に入らず、何度も作り直させました。そして、頭にきたシェフはジャガイモを紙のように薄く切り、フォークで刺せないほどカリカリに揚げたものを出しました。
ところが、これが逆に大受け。たちまち看板メニューとなり、全米へ広がっていきました。
ポップコーンは5600年前頃からある。
映画のお供としても人気のポップコーン。家でもDVDを見ながら、と購入する人も少なくないでしょう。そんなポップコーンの歴史ですが、何と5000年以上も遡ります。アメリカのニューメキシコ州の遺跡から、紀元前3600年頃の先住民がポップコーンを食べていた跡が発見されています。
当時は焚き火の中に、原料の爆裂種のとうもろこしを投げ入れ、焚き火の中から弾け飛んでくるポップコーンを食べていたと考えられています。現在のようなスタイルになったのは、19世紀といわれています。
湖池屋は激レアポテチを生産している。
ポテトチップを生産するメーカーは日本だけでも相当数があります。その中でも湖池屋といえば、「のり塩」などの定番商品で有名です。
その湖池屋ですが、超レアなポットチップを作っているのはご存知でしょうか。それは「今金(いまかね)男しゃくポテトチップス」。生産は10月頃に年1回のみ。
これに使われる「今金男しゃく」とは、北海道の今金町(いまかねちょう)で生産された最高級もので、全国に流通する男爵いもの中でも0.3%のみという「幻のじゃがいも」です。
糖分とデンプン量が多く、揚げるのも難しいのですが、これまで培ってきた技術をもとに見事な製品に仕上げています。
興味のある方は、9月終わり頃から湖池屋のWEBサイトで発売情報をチェックしてみてください。
掲載日時 | 2021/7/23 17:55 |
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