珍スポットの雑学
【聞くトリビア 読む編part.22】
長崎にある大きな観音像は、カメに乗っている
長崎市にある福済寺。ここには高さ18メートルにもなるアルミ合金製の観音が建てられています。1979年に原爆の犠牲者や戦没者を弔うために作られたこの観音さまには非常に変わった特徴があります。
それは亀の上に乗っている姿。正しくは亀の形をした霊廟の上に乗っているのですが、これは亀が仏様の使いであり、長生きであることからどんなに長い時間が経っても願いを叶えてくれるから、というのが真相です。
この観音は今日も長崎の街を見守ってくれています。もし長崎に来られた際は探してみてはいかがでしょうか。
鹿児島県には、お釜の蓋をかぶって参拝する神社がある
鹿児島県南九州市にある射楯兵主(いたてつわものぬし)神社。ここは別名・釜蓋(かまふた)神社と呼ばれます。というのも参拝される方はご飯を炊く時に使うお釜の蓋を頭に乗せて、鳥居から拝殿まで落とさずに行ってお参りすると願いが叶うと言われるからです。
これだけ聞くとちょっと色物っぽく思われがちかもしれませんが、かなりご利益があるということからパワースポットとして大変人気だそうで、スポーツ選手や芸能人も訪れることがあるそうです。
また、神社の裏手の岬からは開聞岳ときれいな夕陽を眺めることができるため、そちらも人気となっています。
沖縄の公園には、シーサーの遊具がある
沖縄県宜野湾市。ここには沖縄の魔除けの獣であるシーサーの遊具が置かれている公園があります。その名もシーサー児童公園。
中に入ると巨大なシーサーが出迎えてくれます。このシーサーは中に入ることができ、ちょっとした秘密基地感覚を味わうことができます。また上に登ると滑り台もあり常に子どもたちが滑って楽しんでいます。
ぱっと見、普通の公園でわかりにくいので、お探しの方はくれぐれも迷わないようにご注意を。
宮崎県には、モアイが立ち並んでいる場所がある
モアイ像といえば南太平洋の島、イースター島にあるものとして有名ですが、実は日本にも建てられているのです。
それは宮崎県日南市のサンメッセ日南という公園にあるもので、その数は実に7体もあります。しかもこの像、世界で唯一イースター島から許可を得て建てられたものなのです。
これにはこんな背景があります。イースター島では部族間の抗争やチリ地震の影響により、20世紀終盤にはモアイ像はほとんどが倒れた状態で放置されていました。そこで日本のあるクレーンメーカーが協力して一部を修復するということがありました。そのお礼の意味合いを込めて、このクレーンメーカーと縁があるサンメッセ日南にモアイ像を建てることが許されたのです。
この像はいわば日本とイースター島との友情の証というわけです。
5500万個の貝でつくられたテーマパークがある
愛知県蒲郡市にあるテーマパーク、竹島ファンタジー館。ここの最大の見どころは世界から集めた5500万個の貝で作られた様々なオブジェです。口から火を吹く2匹の龍や、浦島太郎の竜宮城、宝貝で作られた山、お宝山など、見ているものを飽きさせません。
そして来た人の目を一番惹きつけるのは、壁一面に貝が敷き詰められ、LEDの光で様々な色に変色するトンネルで、入場者を幻想的な世界へと導いてくれます。
単なる珍スポットと片付けることができない世界観を持つこのテーマパーク。愛知県に来ることがある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
寄生虫専門の博物館がある
寄生虫と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょう? おそらく伝染病の媒介やグロテスクな姿かたちなど、ネガティブなものを想像したのではないでしょうか。
そんな恐ろしい寄生虫ですが、世界で唯一の専門の博物館が日本にあります。東京の目黒にある寄生虫博物館がそれです。中には8.8mもあるサナダムシの標本など、精神的にダメージを受けそうな展示品があります。
さらにインパクト抜群なのはお土産の寄生虫グッズ。トートバッグやTシャツなど、何とも言いがたいオリジナル商品が販売されています。なお、これらはネットでの購入も可能ですので、興味がある方は公式ホームページをご覧下さい。
トトロをシンボルにした神社がある
宮崎駿の名作映画『となりのトトロ』。テレビでも20回近く放送され、知らない方はいないといっても過言ではないでしょう。そのトトロが、ある神社のシンボルとなっているのはご存知でしょうか。
栃木県下野市にある星宮神社の入口。映画の舞台のような田園風景の中、森を背景に5メートルほどの大きさがある、ビニール製のトトロがどっかと鎮座しています。そのお腹の部分には入ることができ、その中には小さい鳥居と杜があります。そこを抜けると1000年以上の歴史を持つ社殿が現れます。
なぜトトロなのかというと、町おこしが関係していました。毎年夏に神社の参道で「かかし祭り」が行われ、その一体として作られたものが、このビニールのトトロだったというわけです。
また、この星宮神社では、年の瀬から節分にかけて「願掛け行灯大鳥居」という光る鳥居も名物となっており、いろんな手法で私たちを楽しませてくれています。
号泣するダムがある
近年、ダムを訪れた際にもらえるダムカード集めがはやったり、ダムの写真集が出たりと、ダム愛好家が増えています。そんなダムマニアではなくとも、号泣するダムといわれると、少し気になるのではないでしょうか。
埼玉県越生町の赤坂沢砂防ダムがそれ。壁面にちょうど目と口のような形で排水口が設置されています。そこから流れ出る水の量によっては、まるでダムが号泣しているように見えるのです。
その前には、県民に親しみやすい砂防事業をPRするために作られた小便小僧がいます。100m上流の沢を水源として、高低差を利用して「おしっこ」が流れ出る仕組みとなっています。
ともに越生町の公式サイトでも紹介されているので、近くを訪れた際には見学してみるのもいいでしょう。
コスプレ撮影ができるお寺がある
コスプレには衣装の出来以外、背景なども重要な要素といえます。そんなコスプレ撮影にフィットするだけでなく、公式に受け付けている寺院が存在します。埼玉県坂戸市にある聖天宮がそれで、仏教ではなく道教のお寺です。
ここは中国の宮殿を思わせるようなゴージャスなたたずまいで、カラフルな彫刻などもインパクト抜群です。神様を祀る場所でのコスプレ撮影は気が咎めそうなものですが、ここでは公式に撮影申し込みを受け付けています。予約することで更衣室などの使用もできます。
かつてはフジテレビの月9ドラマ『西遊記』などのロケ地にもなったそうで、コスプレイヤーの方は一度訪れてみるのはいかがでしょうか。
徒歩2分で踏破可能な国道がある
国道の中でもっとも長いのは、東京と青森を結ぶ国道4号で、およそ742km。
一方で極端に短いものもあります。長さはたったの187mしかない国道174号で、神戸港と国道2号を結んでいます。
なぜこんなに短いのでしょうか。理由は国道2号のルート変更によるためです。かつては神戸港から三宮交差点までを結んでいましたが、国道2号との交点が海側に移ったため、距離が短縮されました。
国道に指定される道路の性格に「主要港湾や空港をつなぐ」というものがあり、国道174号は短くてもその条件に当てはまる重要な路線で、上下合わせて11車線もあります。
石造の風車が回る公園がある
風車のある風景といえば、オランダのようなものが思い浮かぶでしょう。しかし、日本には何と石でできた風車があり、しかもそれが回るというのです。
その奇妙な光景は、熊本県山鹿市の一本松公園で見られます。風車の数は3つで、親子を表わしているのだそうです。中央の親は高さ5.5メートルで重さは16トン、左右の子も高さ3.3m、重さ6トンというスケールです。見た目からして重そうな羽根ですが、ススキの穂が揺れるレベルの、風速3mの風で回転します。
町おこしのために、著名な彫刻家である門脇おさむに依頼して作られました。
公園内には複数の古墳もあるので、歴史散歩と併せて見学してみてはいかがでしょうか。
宝くじの当せん金でできた神社がある
熊本県南阿蘇村に宝来宝来(ほぎほぎ)神社という、変わった名前の神社があります。この神社、非常に景気のいい話がきっかけで作られたとても珍しい由来があるのです。
2004年、ある人が土地造成工事を行っていたところ、大きな岩にあたりました。岩を壊そうとしましたが、機械が故障してしまいます。
彼が夜寝ていると、夢にその岩が現れ「なぜ私を壊そうとするのか」と尋ねてきました。彼は「生活のため」と答えたところ、岩は「宝くじを買いなさい」といいました。男が言うとおりにしたところ、なんと生活に困らなくなる額が当たったのです。
そして、岩を掘り起こしたのですが、今度はその友人が話を聞いて岩に願掛けしました。すると、かなりの高額が当せんしたため、噂が噂を呼び、各地から人が押し寄せ大人気スポットに。そんな人たちの当せん金の寄付でできた神社、これが宝来宝来神社です。
掲載日時 | 2021/7/2 18:00 |
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