違いの分かる雑学
【聞くトリビア 読む編part.21】
山と岳の違いは形
一言で山といっても、富士山のような「山」と、北岳のような「岳」があります。地形が高く盛り上がったところというのは同じですが、微妙な違いがあります。
岳のほうは特に「ごつごつとした高く険しい山」を指すことが多いようです。
一方で山は、傾斜した地形からなっている、連山ではない独立峰、比較的人里に近いなどの場合に使われることが多いとされます。
大まかな傾向はあるようですが、厳密に使い分けなければならないということはない言葉です。
ビュッフェは食べ放題のことではない
お腹を空かせて行きたいバイキングやビュッフェ。とはいっても、実はビュッフェと食べ放題はイコールといえません。
ビュッフェはフランス語で「飾り棚」という意味。横長の棚の上に並んだ色々な料理から、好きなものを選んで食べられる形式のことを指します。結婚式の二次会のように立食形式で好きな物をとれますが、食べ放題とは限りません。
一方、バイキングは一定の料金での食べ放題のことです。このルーツは冷製の前菜を好きなだけ取る北欧のスタイル「スモーガスボード」。1957年に帝国ホテルがこの形式を取り入れたレストランを作ろうと名前を募集した際、北欧の海賊バイキングが採用されました。
やがて、その店名が転じて食べ放題形式を意味するようになったのです。
うなぎの松竹梅の違いは大きさ
ちょっとしたぜいたくでうなぎを食べようとしたとき、松竹梅や並と上のような違いが気になりませんか。この差は一体何なのか。
答えをいえば、ほとんどのお店ではうなぎの大きさになっています。値段はそれなりに違いますが、質が上下することはほとんどないようです。
では、丼とお重の違いは何なのでしょう。これはより単純で、器と見栄えという、完全に見た目の違いです。高級そうに見せたいからお重、気軽に見せたいから丼と使い分けています。
しかし、丼といっても気を抜かず、有田焼などの高級陶器を使うお店もあるようです。
「アコースティックギター」と「クラシックギター」の違いは弦と糸巻き
ギターと一言でいっても種類があります。その中でも一般人には区別しにくいのがアコースティックとクラシックです。同じギターですが、その違いは何でしょう。
アコースティックはポップス演奏が主のような、用途の違いもありますが、わかりやすいものもあります。まず、ひとつは弦の違いで、アコースティックはスチール弦なので、キラキラした音がするのに対して、クラシックは柔らかいナイロン弦やガット弦のため、温かく柔らかい音になります。
もうひとつは素人でも見てわかる上部の糸巻き部分。アコースティックはヘッドを正面に向けると、横に糸巻き部分がきますが、クラシックは後ろになります。
他にも細かい違いはありますが、熟練者でなくても判別できるものはこの2つでしょう。
ピーナッツはナッツではない
おつまみの定番のナッツ類。当然、名前にナッツとつくピーナッツものその仲間と思いがちですが、実は違います。その理由は何でしょう。
まず、固い殻や皮に包まれた食用の果実や種子を種実類といいます。それら全体をいう場合もありますが、特にその中の木の実がナッツとされます。
一方、ピーナッツことラッカセイ、実はマメ類で、地中で育ちます。つまり、木の実ではありません。
では、なぜ紛らわしい名前がついているのでしょう。「ピー」とはマメのことで、直訳すると「マメのナッツ」ということになります。その背景には栄養素があります。本来マメ類は炭水化物が多いのですが、ピーナッツは脂質が半分以上で、これは、アーモンドなどナッツ類と同等なのです。加えて味や食感も似ているため、「ナッツ」がついたと思われます。
「ロイヤルミルクティー」と「ミルクティー」の違いは抽出方法
ミルクティーとロイヤルミルクティー。見た目は同じですが、喫茶店などでも別メニューとして載っていることがあります。さて、おの違いはどこにあるのでしょうか。
普通のミルクティーはお湯で出した紅茶に牛乳を注ぐという、非常にシンプルなものです。
一方、ロイヤルミルクティーはどうなのでしょう。こちらはまず少量のお湯で茶葉を蒸らします。その間に鍋で牛乳と水を沸騰直前まで温めておき、そこへ茶葉を加えて、さらに数分蒸します。
つまり、お湯だけで煮出すか、少しのお湯と牛乳で出すかの違いです。
ちなみに、牛乳を最初から入れないのには理由があります。牛乳を熱すると膜が出来ますが、先に入っているとこれが茶葉を包んでしまい、おいしさが引き出せないからなのです。
「おかき」と「あられ」の違いは大きさ
おかきとあられ。ともに古くから日本人に愛されるもち米を原料としたお菓子です。この2つの違いは何かというと、ずはり大きさだけ。
全国米菓工業組合によると、形が大きいものを「おかき」、小さいものを「あられ」と呼んでいます。製法や味などよるに違いはありません。
海苔のついた品川巻やビールのおともになる柿の種は、一般にはあられに分類されますが、もし、大きなタイプのものが作られれば、それはおかきと呼ばれそうです。
また、おせんべいはうるち米を原料としているため、これはまったくの別物になります。
ちなみに、あられという名前は作るときの音と形からきています。もちを砕いて炒る音や、出来上がってふくらんだ形が空から降るあられに似ていることからついたのだそうです。
「ビスケット」と「クッキー」の違いは色々ある
さくさくした食感も楽しいビスケットとクッキー。本来は同じものを指していましたが、日本では違いがあります。
クッキーはビスケットのうち、「糖分と脂肪分が合計40%以上で手作り風の見た目のもの」とされています。これは、かつてビスケットよりクッキーが高級と思われていたためで、安物のビスケットをクッキーと誤認しないようにと「ビスケット類の表示に関する公正競争規約」によって定められているルールです。
アメリカではビスケットとは柔らかい菓子パンのことで、日本でいうクッキーおよびビスケットはまとめてクッキーと呼ばれます。また、イギリスではクッキーという言葉はなく、全般的にビスケットとなっています。
掲載日時 | 2021/6/25 17:00 |
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