違いの分かる雑学
【聞くトリビア 読む編part.21】
地震の「震度」は場所によって変わるが、「マグニチュード」は変わらない
地震のニュースで聞かれる震度とマグニチュードとはどのように違うものなのでしょうか。
まず、震度はそれぞれの場所での揺れの強さを表します。ですので場所によって変わってきます。
それに対しマグニチュードは地震そのものの規模を表すので場所によっての違いはありません。すなわち1つの地震につきマグニチュードは1つしかないのです。
マグニチュードの規模が大きいと遠く離れた場所でも震度の強い地震になったりします。この2つの違いと関係を理解したうえでニュースを見ると、色々と見えてくるものがあるかもしれません。
「うどん」「ひやむぎ」「そうめん」は、太さが違う
JAS・日本農林規格によるとうどん、ひやむぎ、そうめんは小麦粉などにつなぎや水、食塩などを加えて製麺して乾燥させたもの、という定義がされています。
では、これらはまったく同じものかと思われるかもしれませんが、実は細さによってこれらが分類されているのです。太さ1.7ミリ以上はうどん、1.7ミリ以下1.3ミリ以上のものはひやむぎ、1.3ミリ以下のものはそうめん、と決まっているのです。
また同じ材料で、幅4.5ミリ以上、厚さ2ミリ未満にするときしめんに分類されます。
「ウイルス」と「細菌」は、大きさが違う
コロナのニュースでよく聞かれるウイルスと細菌。これらの大きな違いとして、まずその大きさがあります。
細菌は通常1から10マイクロメートル、ウイルスはさらに小さく最近の100分の1から10分の1程度の大きさしかありません。ちなみに1マイクロメートルとは1000分の1ミリのことです。
また、繁殖の仕方が違います。細菌は環境が整えば自ら分裂して増えていくのに対し、ウイルスは細胞に寄生して、その栄養を吸い取ることで増殖していきます。
他にも構造など色々と異なる点があります。一見似たようなものに思えますが、実は全然違うものなのです。
「利用」は機能を生かして使うこと、「使用」は目的のために使うこと
利用と使用。ともに何かを使うことを意味する言葉ですが、実はこの2つの内容はそれぞれ使い方が違います。
まず、利用はすでにある物をそのメリットなどを生かして使うことを言います。道具本来の目的となる使い方で使うのはこちらの言葉となります。
それに対し使用はある目的のためにその物を使うことで、その物の本来の利用目的以外の方法でも使われるとこちらの言葉になります。
例を挙げると、ペンを使って字を書くのは本来の目的となるので「利用」ですが、ペンで足のツボを押したりするのは本来の目的でないので「使用」となります。
「土偶」と「埴輪」は、作られた時代が違う
遺跡などで発掘される土偶と埴輪。ともに土から作られた人などをかたどった焼き物ですが、これらは作られた目的も違い、そもそも作られた時代が違います。
土偶が作られたのは縄文時代。その用途ははっきりしていませんが、たとえば妊婦の姿をしたものは作物の豊作や子どもが多く生まれることを祈って作られたとされています。
それに対し埴輪が作られたのは古墳時代。死者の霊に捧げるために古墳の周囲に並べるものとして作られたものです。
「ピラフ」と「チャーハン」の違いは米の状態
よく似た米料理のピラフとチャーハン。両者の違いは最初の米の状態にあります。
ピラフは生米と肉や野菜などの具材とスパイスをバターで炒めて、スープで炊き上げたもの。チャーハンは炊いたご飯を具材や調味料とともに炒めて作る中華料理。
つまり、生の米を使うか、炊いたご飯を使うかという違いがあります。
なお、2つともルーツは古代インドの「プラーカ」という料理とされています。このプラーカ、鶏や豚の煮汁で御飯を炊き、その煮込んだ肉と一緒に炒めた料理ということなんですが、どんなお味か気になるところです。
「フレンチブル」と「ボストンテリア」の違いは耳と尻尾
独特の「ブサカワ」感のあるフレンチブルとボストンテリア。
ともにブルドッグの交配種であるため、非常によく似ていますが、よく見るといくつか違いがあります。
まずは耳。ボストンテリアのものはシャープで尖っています。一方、フレンチブルの耳はコウモリの羽根にたとえて「バットイヤー」とも呼ばれ、やや丸みを帯びています。
もっとわかりやすいのは尻尾です。ボストンテリアのものは人間の指くらいのものがありますが、フレンチブルのものは丸まった団子のようです。
他にも体格や被毛にも違いは見られますが、性格も対照的といえます。
活発なボストンテリアに対し、フレンチブルは落ち着いているので、飼いたいと思う方は、見た目だけでなく性格も考慮してお迎えするとよいでしょう。
「バター」と「マーガリン」の大きな違いは油
パンのお供のバターとマーガリン。その違いを意識したことはあるでしょうか。何となく好みで選んでいるかも知れませんが、原料、製造方法、成分、風味それぞれに違いがありますが、決定的な違いは油です。
バターは乳脂肪分80%以上、マーガリンは油脂含有率80%以上と定められています。バターの脂肪は牛乳の脂肪分だけですが、マーガリン類は植物性の脂肪、つまりパーム油などが使われます。材料が違うため、それに伴い製造方法や栄養分にも差異がでてきます。
なお、マーガリン類では、低エネルギーのものが好まれ、油脂含有率が80%未満のファットスプレッドが主流です。
「もりそば」と「ざるそば」の違いは本当はつゆ
蕎麦屋でもりそばとざるそばを頼んでもあまり違いはわかりません。その割に値段が違うこともあるのですが、違いはどうなのでしょうか。
本来は、この2つ、つゆが別物でした。ざるのつゆは質の良いかつお節で出汁をとり、もりは質の落ちるものを使う店が多かったといいます。しかし、品質向上でかつお節の差はほとんどなくなりました。
そのため、一部はまだ使い分けをするそうですが、同じつゆを用いているところが多く、そういう店ではのりを掛けていないものをもり、掛けたものをざるとしているのが一般的となっています。
「しらすぼし」と「ちりめんじゃこ」の違いは乾燥具合
しらすはイワシ科の稚魚の総称です。ウルメイワシなどの稚魚を塩水で煮沸し、乾燥させたものを、形からちりめんや、ちりめんじゃこといいます。
しらすぼしとちりめんじゃこ、一見同じのようですが、違いは何なのでしょう。答えは乾燥の度合い。
煮沸後、そのまま冷まして水分率を90~80%としたものを「釜揚げしらす」、機械や天日干しで70~65%としたものを「しらす干」といいます。さらに60~50%は「中上干」、40%は「上干」とし、乾燥度の高いこれらを「ちりめん」と呼びます。
しかし、しらす製品全般を関東ではしらす、関西ではちりめんという場合もあるようです。
ポップコーンには2種類ある
映画のお供としてもおなじみのお菓子ポップコーン。味だけでなく、形によって差があるのはご存知でしょうか。
まず1つは「バタフライタイプ」。チョウが羽根を広げたような形をしているのが由来で、映画館やコンビニで買えるものは基本的にこちらです。
もう一方はあまり見かけない「マッシュルームタイプ」。こちらも名前の通りマッシュルームのような丸い形をしています。グルメポップコーンのお店や、輸入品の袋菓子で目にすることがあります。
そして、違いは見た目以外にもあります。バタフライタイプは、パウダータイプの調味料や溶かしたチーズなどを絡めやすい特徴があります。マッシュルームタイプは、ソース類でコーティングしやすいので、キャラメルソースでの味付けなどに適しています。
ベビーカーにはA型とB型がある
街中で目にするベビーカーにも複数の型があるのはご存知でしょうか。
A型と呼ばれるものは、生まれて1か月頃から使えるものです。座席のリクライニングが150度以上になり、赤ちゃんの負担も軽くなっています。さらに、振動吸収や安全性も高いのですが、大きく重いのが欠点。
これに対しB型は、7ヶ月頃からでないと使えませんが、軽くて持ち運びやすい、簡単なつくりなので安価というメリットがあります。しかし、リクライニングが浅いので、赤ちゃんが気に入らず乗ってくれないリスクもあるようです。
それぞれの問題を補うような、AB型というものもあります。AB型は簡単にいえば軽量化されたA型、最大の欠点をフォローしたようなものです。安全性が最重要ですが、好みや用途に合わせて色々見比べてみるのも大切でしょう。
掲載日時 | 2021/6/25 17:00 |
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