よみもの|聞くトリビア(読む編)

怖い雑学
【聞くトリビア 読む編part.20】

打たれても痛くない注射針は、髪の毛と同じぐらいの太さ

注射されるのが好きという人はあまり聞いたことがありません。あの刺さるときの痛さはできれば避けたいものです。

 

ところが現在、打たれても痛くない注射針というものが発売されているのです。これはテルモが開発した「ナノパスJr.」という針です。人間には痛みを感じる痛点というものが身体のいたるところにあるのですが、この針はそれらの大きさよりも細い、髪の毛レベルの細さで作られたものなのです。

 

これは蚊が血を吸うときに身体を刺しても痛くないというメカニズムをヒントに開発されたそうで、針の細さは世界一だそうです。日本の技術もまだまだ捨てたものではありませんね。

 

人間を最も多く殺している生物は、蚊

世界でもっとも人間を殺している生き物は何か。蜂や蛇、熊などが思い浮かぶ方も多いかもしれません。もっといえば人間が一番人間を多く殺してるという考え方あるでしょう。

 

しかし、アメリカのビル&メリンダ・ゲイツ財団が発表した調査結果によると、なんと一番多く殺した生き物は蚊だったそうです。

 

この資料によると、蚊、人間、蛇、犬という順番に多いらしく、1年間に殺した人数が、2位の人間が58万人であるのに対し、蚊はなんと83万人にもなります。というのもマラリアやデング熱といった伝染病を媒介することにより、多くの人が死んでいったことから圧倒的1位という結果となったのです。

 

そう考えると普段はうっとおしいだけの存在である蚊も、恐ろしく思えてきます。

 

ミツバチは天敵のスズメバチを、熱で殺す

スズメバチは夏から秋にかけてミツバチを襲う習性があります。身体の大きさが数倍以上あるスズメバチに対してミツバチは為すがないと思われがちですが、実は驚きの方法でスズメバチを倒すのです。

 

その方法とは1匹のスズメバチに対して多くのミツバチがまるで球のような形で取り囲み、内部をミツバチの体温で温め、その熱でスズメバチを殺してしまというもの。内部の温度は実に48度ほどにも達するとか。スズメバチは45度以上の温度に耐えられないことから、しばらくすると死んでしまうのです。

 

しかしこの方法、実は難点がひとつあります。最初にスズメバチに飛びついたミツバチの多くは噛み殺されてしまいます。その数は実に20匹以上。1匹のスズメバチを倒すのに多くの犠牲を伴っているミツバチのお話しでした。

 

ピラニアは、実はおとなしい

アマゾン川に棲む魚、ピラニア。凶暴で食らいついたら離さずに食べ尽くし、人間もあっという間に骨にするといったイメージが強いと思いますが、実はその本性は臆病な性格だとされており、人間を襲うことはまずないそうです。

 

たしかにアゴの力は強く歯もするどいので、大きな獲物を襲うこともありますが、そのときは相手が弱ってない限りは襲わないそうです。

 

そして血の匂いをかぐと凶暴な性格になることもありますが、それもまれで基本はおとなしく、物陰に隠れて生息するほどなのです。

 

たまに聞かれるピラニアを釣ったときに指を噛まれるといった事故は、基本的に本人の不注意から起こることだそうなので、極端に怖がる必要はないそうです。

 

コブラは蛇使いの笛の音は、実は聞こえていない

海外の大道芸でコブラを笛の音で操る芸をテレビなどで見かけたことがある方もいると思います。でもよくよく考えたら蛇には、耳らしき部分がないような気がしませんか?

 

実は蛇は鼓膜や耳たぶといった部分が退化しており、周囲の音を聞くことができないのです。

 

だったらどうやって笛の音を感じることができるのか。それは身体の皮膚で音の振動を感じ取って、骨などを通じて音として認識するのです。いわば骨伝導イヤホンと同じような仕組みですね。

 

コブラは音を大きさではなく振動で感じ取ってるので、ちょっとした空気や草などの動きでも近くに何かがいることを判断できるのです。近くにいるときは気をつけなければいけません。

 

3億年ほど前の地球には、体長60センチ以上のトンボが飛んでいた

今から3億年ほど前、地質区分でいうと古生代石炭紀という時代にメガネウラというトンボがいました。このトンボ、羽を広げたときの体長が65センチ。これは地球上に存在した昆虫の中で一番大きいそうです。

 

その大きな目でゴキブリなどを発見すると、巨大な足を使って捕まえ噛みついて食べていたのだどか。

 

これだけ聞いていると昆虫の中で最強ではないかと思われるかもしれませんが、いかんせんその大きさから空を飛ぶ能力は他に比べて低く、それほど素早くは動けなかったでようです。

 

日本にも、サソリがいる

サソリと聞くと、海外の砂漠やジャングルなどに生息しており、日本とは無縁と考えている人も多いかもしれません。しかし、日本にもちゃんとサソリは生息しているのです。それがマダラサソリとヤエヤマサソリの2種で、主に沖縄の石垣島や西表島などに生息しています。

 

とはいえ海外にいるのと比べて毒はそれほど強くないそうなのでまだ安心ですが、それでも刺されたら赤く腫れ上がりますし、毒に弱い人がいれば命に関わるかもしれません。

 

それと沖縄に生息しているということで、沖縄に行かなければ大丈夫と思われるかもしれませんが、最近船の荷物などに紛れこんで東京にやってきて発見された例もあるそうです。

 

もしかして日本全国でサソリを見かける日も遠くないのかもしれません。そう考えると少し恐ろしくなってきます。

 

ドイツや中国では、拷問にネズミが使われた

ドラえもんでなくとも、ネズミと聞くとあまりいい気はしないでしょう。身近でありながらも、伝染病などの媒介ともなる厄介者、ネズミ。

 

このネズミを使った拷問が、かつてドイツや中国では一般的だったと聞くと、どんなことを想像するでしょうか?

 

例を挙げると、人の腹の上にネズミの入ったカゴを置きます。次にカゴを熱します。すると、中のネズミは動揺して手当たり次第にそこらをかじって脱出を図ります。カゴの空いた口が人の腹に向いていると、そこを掘って逃げようとするのです。

 

ギロチンは苦痛を与えない発明品だった

処刑道具のギロチンといえば誰しも形状は頭に浮かぶことでしょう。世界史の教科書でも、フランス革命のページなどで登場しています。一見残酷なこの断頭台、実は処刑される側に配慮されたものでした。提唱者はギヨタンという医者で、ギロチンの名はここからきています。

 

それまで、平民は絞首刑、裕福な人は斬首刑が一般的でした。斬首には腕も必要で、下手な処刑人は受刑者が絶命するまで何度も斬りつけました。なので、腕のいい処刑人を雇えるのは金持ちだけだったのです。

 

それに対しギロチンは腕も関係なく、必要以上の苦痛を与えないということで、平等かつ無駄のないものだったのです。

 

なお、ギヨタンの最期はギロチンにかけられたという話がありますが、これは嘘。彼は感染症で亡くなっています。

 

もっとも痛い病気は膵臓がん

誰しも病気にはかかりたくないもの。それが命に関わる可能性が高いガンならなおさらです。

 

そんなガンの中にも、かかった場合の痛さには差があるそうです。もっともひどいのは膵臓ガン。まず、初期症状がなく、発見は遅くなりがちです。そのため死亡率も高く「ガンの王様」という嫌な異名もあります。

 

それに加えかかった時が大変。膵臓周囲には太い神経があるため、そこにガン細胞が広まってしまった場合、激しい痛みが伴うということです。皆様も健康にはくれぐれも注意してください。

 

雪女は冬の季語

昔話にもしばしば登場する雪女。日本の妖怪の中でももっともメジャーな部類ではないでしょうか。もちろん、想像上のキャラクターではありますが、俳句の世界では季語にもなっています。季節はもちろん冬。

 

このような実在しない虚構の季語を取り入れて俳句を詠むことは難しいとされます。雪女ではなく雪女郎とされることもあり、有名どころでは、「雪女郎 おそろし父の 恋恐ろし」という句を、中村草田男が詠んでいます。

 

雪女郎に例えられた未知なる女性。それに恋した父が家庭にもたらすものは何かを考えると、うすら寒いものを感じずにはいられません。”

 

『四谷怪談』のお岩さんの墓がある

日本でもっとも有名な怪談のひとつ『四谷怪談』。怨霊となって伊右衛門を苦しめるお岩さんで知られますが、これは実際の事件をモデルにしたものだそうです。

そのこともあって、お岩さんの墓所も現存します。東京都豊島区西巣鴨にある妙行寺がそれ。

このお寺は赤坂で創建し、江戸時代に四谷に移転しました。そして、明治に入って現在の地に移ったため、四谷に縁があるのは不思議ではありません。

なお、かつての供養もあってか、現在ではたたるようなことはないそうです。また、この墓所に塔婆を建てて熱心に祈れば願いが叶うとまでいわれています。

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