偶然の雑学
【聞くトリビア 読む編part.16】
心臓の病気の薬を開発中に偶然できた薬が、バイアグラ。
1990年代、イギリスにあったファイザー社の研究機関で狭心症の治療薬の開発が行われていました。
しかし、この薬は狭心症の薬としては効果が上がらず、臨床試験の中止が決定されました。
ところが、試験に参加した被験者から薬を回収しようとしたところ、なかなか返そうとしない人が続出しました。
その理由を聞いてみて、初めてこの薬が夜の営みに効果があることが分かったのです。
思いもよらない副作用の発見から、狭心症の薬ではなくEDの薬であるバイアグラが誕生したのです。
一生のうちに隕石が当たって死ぬ確率は、160万分の1。
アメリカ・テュレーン大学のネルソン教授は、2014年に発表した論文の中で、一生のうちに隕石、小惑星、彗星などが当たって死ぬ確率は160万分の1と算出しました。
ちなみに、車の事故で死ぬ確率は90分の1、火事で死ぬ確率は250分の1、竜巻で死ぬ確率は6万分の1、雷で死ぬ確率は13万5000分の1、サメに襲われて死ぬ確率は800万分の1だそうです。
とはいえ、隕石に当たって死ぬ人は聞いたことがないし、この確率は高すぎる気もするのですが、どうでしょう?
ハンガリー語で「塩が足りない」を意味する言葉は、「シオタラン」という。
ハンガリーの「シオタラン」は、「シオ」「タラン」と分かれている訳ではなく、ひとつの単語だそうです。
外国語の単語が、日本語と偶然似ているケースはこれ以外にもあるようです。
例えば、マレー語では、驚いたときに「アラマー」といいます。
また、ドイツ語で「アッソウ」も日本語と同じような状況で使われます。
世界初の抗生物質は、偶然できたカビから見つかった。
世界初の抗生物質はアレクサンダー・フレミングが発見したペニシリンです。
フレミングは、肺炎などの感染症を引き起こす菌を培養していたのですが、ある日培養に使っていた皿の周りにカビが発生してしまいました。
普通このようなことが起きたら、すぐに廃棄するのですが、フレミングはカビの周りに菌が増殖していないことに気づいたのです。
この偶然から、カビが生み出す殺菌作用のある物質を発見。
アオカビの学名ペニシリウムにちなんで、ペニシリンと命名されました。
アニメ『ザ・シンプソンズ』では、トランプ大統領誕生を予言していた。
2000年に放送された『ザ・シンプソンズ』のエピソードの中に、バートが占い師に未来を教えてもらうという話があります。
この話では、バートの妹リサが大統領に就任するのですが、その前任者がドナルド・トランプだったです。
実はこのエピソードが放送されたとき、トランプは共和党でも民主党でもない第3の党から大統領選出馬を目指していたという経緯がありました。
話の中で、リサはトランプ前大統領が残した問題に直面することになるのですが、果たして現実ではどうなるでしょうか?
タイタニック号と姉妹船ブリタニック号の沈没事故で生き延びた人がいる。
その人物とはヴァイオレット・ジェソップという女性。
タイタニック号は、1912年に北大西洋上で氷山にぶつかり、沈没しました。
このときジェソップさんは客室乗務員でしたが、生き延びることができました。
その4年後、タイタニック号の姉妹船だったブリタニック号という船が、ギリシャ沖で機雷に接触して沈没するという事故がありました。
ジェソップさんはなんとこのときにも客室係として乗船していたのです。
脱出するときにスクリューに巻き込まれるという大怪我を負いながら、この時も無事に生還。
ジェソップさんは「沈まない女性」という異名をとり、その後も船の仕事を続けたそうです。
物理学者のホーキングが亡くなった日は、アインシュタインの誕生日だった。
「車いすの天才科学者」と呼ばれたイギリスの宇宙物理学者スティーヴン・ホーキング博士は2018年3月14日に亡くなりました。
実はこの日は相対性理論で知られるアインシュタインの誕生日。
さらに亡くなった年齢もアインシュタインと同じ76歳でした。
偶然はこれだけではありません。ホーキング博士が生まれた1942年1月8日は、あのガリレオ・ガリレイのちょうど没後300年にあたる日だったのです。
宇宙を研究した天才たちを結びつける神秘的なつながりが、どうやらあるのかもしれませんね。
アメリカの第2代と第3代の大統領は、アメリカ独立からちょうど50年目の日に亡くなった。
アメリカ合衆国第2代大統領ジョン・アダムズと第3代大統領トマス・ジェファーソン。
2人は選挙で共に戦ったライバル同士でしたが、奇しくも同じ1826年7月4日にこの世を去ったのです。
さて、この7月4日という日付にピンと来ませんか?
そう、アメリカ合衆国の独立記念日。
しかも、2人が亡くなったのは、ちょうどアメリカが独立してから50周年にあたる節目の記念日だったのです。
建国に指導的な役割を果たした人物の命日として、これ以上の日はないですね。
カニカマは、人工的にクラゲをつくろうとして偶然できた。
カニカマの発祥については諸説あるのですが、有力な説のひとつが、石川県七尾市の水産加工メーカー・スギヨが開発したというものです。
1970年ごろ、中国から食用のクラゲの輸入がストップするという出来事がありました。
そこで、スギヨでは人工のクラゲを開発しようと試みたのですが、結果は失敗続き。
しかし、あるとき三代目の社長が、材料にかまぼこを使うことを提案しました。
できた商品はクラゲにはほど遠かったものの、口当たりカニにそっくりだったのです。
こうして、1972年、「かにあし」という商品名で、カニ風味のかまぼこが発売されました。
リンカーンを暗殺した犯人の兄は、リンカーンの息子を事故から救った。
「奴隷解放の父」などと呼ばれるアメリカ大統領エイブラハム・リンカーンは、1865年にワシントンD.C.の劇場で、ジョン・ウィルクス・ブースという俳優に撃たれて亡くなりました。
この暗殺者の兄であるエドウィンも、当時有名な役者でした。
さて、リンカーン大統領が暗殺される前の出来事です。
ある日大統領の息子ロバート・トッド・リンカーンは駅のホームに立っていました。
しかし、列車がいきなり動き出したせいで、ロバートはあわやホームの下に落ちそうになってしまったのです。
このとき救ったのが、偶然居合わせたエドウィン・ブース。
コートをつかんでロバートをホームに引き戻し、間一髪難を逃れたのでした。
大森貝塚は、汽車に乗っていた学者が発見した。
日本の考古学において大きな発見となった大森貝塚。その発見は地道な調査の結果ではなく、単なる偶然から発見されたものでした。
アメリカの動物学者モースが大森貝塚を発見したのは1877年の明治時代、横浜から新橋へと向かう汽車の中でのことでした。
汽車の窓から外の風景を見ていたモースはある場所で貝らしきものが大量に地面に落ちているのを発見しました。
そこで怪しいと思ったモースが改めてその場所に行き調査していると、それが縄文時代のゴミ捨て場である貝塚ということがわかったわけです。
もし、モースが電車の中で居眠りなどしていたら、このような歴史的発見はなかったのかもしれませんね。
寒天は、ところてんを放置していたから誕生した。
みつ豆などに使われる寒天。
その誕生のきっかけは江戸時代に、ある旅館の主人が、料理であまったところてんを冬の寒空に置いていたことでした。
日中は太陽の光で暖まるものの、夜は凍える寒さだったため、自然と凍結と解凍を繰り返すこととなり、自然と寒天となる食べ物が偶然にもできあがったわけです。
ちなみに「寒天」という名前は「寒ざらしところてん」という言葉の略で、この製法からつけられたものです。
阪神大震災でほぼ被害を受けなかったちょっと変わった名前の店があった。
1995年1月17日の朝5時46分、兵庫県南部を中心に多大なる被害を受けた阪神淡路大震災が起こりました。
神戸市内も多くの建物が倒壊し、多数の死者を出しました。
そんな神戸の中心街にあったある喫茶店が、ほとんど被害が出なかったことで話題となりました。
ただ、被害が出なかったことではそんなに珍しいことではありません。
ではなぜ話題となったかというと、その喫茶店が「5時45分」という名前だったのです。
地震が起こったのは5時46分。
この喫茶店だけ時間が1分前で止まっていたのではないか、などという話も出たほどです。
残念ながら、もうこの喫茶店は閉店したのですが、当時を知る神戸市民の間ではこの話は伝説となっています。
掲載日時 | 2021/4/16 18:00 |
---|
- 関連サイト:
- QUIZ BANG公式YouTube
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik