映画の主人公の雑学
【聞くトリビア 読む編part.15】
北野武初監督作品『その男、凶暴につき』で、北野武は主演だけの予定だった。
世界的に有名な映画監督となったコメディアン、北野武。
彼の映画デビュー作となった1989年公開の映画『その男、凶暴につき』は当初、別のタイトルで深作欣二が監督を務めることとなっていました。
ところがプロデューサー側が制作を巡り揉めてしまい、そうこうしてるうちにスケジュールの関係上深作が監督を降りることとなってしまいました。
そこで主演予定だった北野武に白羽の矢が立ちました。彼は脚本をすべて書き直すことを条件に監督を引き受けました。
そして映画は大ヒット、その後数々の作品を作り出し、現在の活躍はご存じの通りです。
トム・クルーズは、映画の中で自らスタントをしている
映画俳優のトム・クルーズ。彼はどんな危険なシーンでもスタントマンを雇わず自らアクションシーンを演じています。
彼の代表作である『ミッション:インポッシブル』シリーズでもその態度は健在で、『ゴースト・プロトコル』では世界一高いビルであるブルジュ・ハリファの側面を走って移動したり、部屋からダイブするなどの危険なシーンにチャレンジしており、また『ローグ・ネイション』では空飛ぶ飛行機にしがみつくといシーンも自ら演じました。
スタントマンも彼の技術を称賛しており、特に運転技術に関してはプロ級の腕前だそうです。
マリリン・モンローは、スカートがめくり上がるシーンがきっかけで離婚した。
マリリン・モンローが映画で演じた有名なシーンで、映画『七年目の浮気』の地下鉄の通気孔から吹き上がった風でスカートがめくれ上がるものがありますが、これが彼女の離婚の原因になっていたのはご存知でしょうか?
当時の彼女の旦那はメジャーリーガーのジョー・ディマジオで、彼は妻が映画とはいえあられもない姿を見せたことに激怒し、ケンカとなりました。
そしてそのわずか数週間後、彼らは離婚することとなります。
映画の興行的には成功しましたが、モンロー自身の人生としては苦い思い出の作品となりました。
黒澤明監督の映画『蜘蛛巣城』の戦闘のシーンでは、本物の矢が使われた。
黒澤明監督の映画『蜘蛛巣城』のラストで、三船敏郎演じる主人公が雨のように降り注ぐ矢の中を逃げていくシーンがあります。
このシーン、三船の恐怖にゆがむ顔が非常にリアルで印象に残った方がおられるかもしれませんが、それもそのはず、この時使われていた矢は全部本物だったのです。
リアルさを追求した結果このようなことをしたのかもしれませんが、当の本人としてはたまったものじゃありません。
撮影後、思わず黒澤に対し「殺す気か!」と怒鳴りこんだそうです。
『ランボー』でシルベスター・スタローンが自分の傷口を縫うシーンは、本当に自分で縫っていた。
1976年に公開され大ヒットした、シルベスター・スタローン主演の映画『ランボー』。
この作品の中でスタローン演じるランボーが腕を怪我して、その傷口を自分で縫うというシーンがあります。
実はこのシーン、一見メイクなどを使って撮影したものだと思われますが、実は本物の怪我をしており、実際に自分で縫って傷口を抑えているのです。すなわち傷も血も全部本物なのです。
その結果、映画にリアルさが加わり、さらなるヒットにつながったのだと思われます。
そのことを知った上でこの場面を改めて見てみるとまた違った発見ができるかもしれません。
『それいけ!アンパンマン』のドキンちゃんのモデルは、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。
アニメ『それいけ!アンパンマン』に登場するバイキンマンの仲間、ドキンちゃん。
ばいきんまんを振り回し自由奔放に行動する姿に見ている人はハラハラしてしまいますが、実は彼女は映画『風と共に去りぬ』のヒロイン、スカーレット・オハラをモデルとしているのです。
スカーレット・オハラは大農園の娘として生まれ、ワガママ放題に生きた女性、そんな彼女の生き様をモチーフにしてドキンちゃんというキャラクターが生み出されたそうです。
そんなドキンちゃん、作者のやなせたかし曰く、妻に性格が似ている、とのこと。
奥さんも自由気ままな性格だったということでしょうか…。
『アラジン』の主人公の外見のモデルは、トム・クルーズ。
ディズニーのアニメ映画『アラジン』の主人公アラジンを描くにあたり、ハリウッド俳優のトム・クルーズが外見のモデルとして選ばれています。
自信に満ちた風貌や親しみやすさなど、様々な要素を考慮した結果、彼が選ばれたのです。
ところで、外見だけでなく、性格のモデルとなった俳優も実は存在します。それは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに主演したマイケル・J・フォックスです。彼のユニークな性格や少し弱々しいところをモチーフにアラジンの性格を決定したそうです。
この2人のハリウッドスターにより、アラジンのキャラクターが出来上がったのです。
『カーズ2』では、『となりのトトロ』のサツキとメイという名前の車が登場する。
2011年公開のアニメ映画『カーズ2』。
この作品の中で映画『となりのトトロ』の主人公姉妹と同じ名前であるサツキとメイというキャラクターが登場していたのはご存知でしょうか?
実は東京国際空港の受付で働いている双子の姉妹がそれです。
これは『カーズ2』の監督であるジョン・ラセターが『千と千尋の神隠し』以降のスタジオジブリ作品の英語版の制作に関わっていたり、ジブリ作品に対する強いリスペクトがあったということから、作品内にこのようなお遊びを入れたそうです。
『ベイブ』で主人公を演じたブタは、全部で48匹いた。
ブタを主人公とした映画『ベイブ』。
この映画の主人公を務めた子ブタですが、1匹がずっと出演していたわけではなく、実は代わる代わる48匹ものブタが交代して出演していたのです。
それはなぜかというと、撮影にはものすごく時間がかかります。子ブタはあっという間に成長してしまうので、同じブタを使い続けていると話の辻褄があわなくなってしまいます。
そこで多くの子ブタを用意して、ちょうどいい大きさのブタを使って撮影した結果、48匹ものブタが出演したということになったのです。
ミッキーマウスのデビュー作で声を演じたのは、ウォルト・ディズニー自身。
ミッキーマウスが初めて登場したのは1928年、映画『蒸気船ウィリー』でのことでした。
その時は予算が少なく、声優を雇うお金もなかったため、ミッキーの声は監督のウォルト・ディズニーが担当していました。
そして、この作品ではミニーマウスも初登場しているのですが、その声もディズニーが担当しているのです。
さすがに男性が女の子の声を演じるのは変であるということからか、4作品目からは会社の女性社員が代わりに務めることになったのですが、ミッキーの声はデビュー作から20年間ほどずっとディズニーが担当していたのです。
掲載日時 | 2021/4/9 18:00 |
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