名前の由来の雑学
【聞くトリビア 読む編part.10】
八重洲は徳川家康に仕えた外国人に由来する。
1600年、オランダ船リーフデ号でヤン・ヨーステンらが日本に漂着しました。
彼は徳川家康に召し抱えられ、通訳や貿易などで活躍しました。
そして、彼に与えられた屋敷は現在の東京駅の東側、八重洲付近にありました。
このヤン・ヨーステンの名前がなまったものが八重洲だといわれます。
模造紙の「模造」とは、和紙を模造した洋紙という意味。
まず、模造紙とは化学パルプを原料とした、表面がなめらかで光沢のある洋紙のことです。
このルーツは実は日本にあります。
元は明治初期に印刷局特製のミツマタを用いた和紙で、これが1878年のパリ大博覧会で非常に好評となりました。
そのため、1881年頃からヨーロッパへ輸出が始まりましたが、オーストリアの製紙業者が亜硫酸パルプを使って安価な模造品をつくるようになりました。
これが日本に逆輸入され、さらに日本の製紙業者がこれを模造したものをつくりました。
これのように模造に模造を重ねたものが、現在の模造紙なのです。
オセロゲームは、シェイクスピアの戯曲『オセロ』から。
オセロは日本人の長谷川五郎により発案され、1973年に販売が開始されました。
このオセロの名前を提案したのが彼の父で、英文学者だった長谷川四郎です。
まず、緑の盤面は戦いの舞台であるイギリスの緑の平原を表わしています。
そして、黒白の石は黒人の将軍・オセロと白人の妻・デスデモーナを中心に敵味方がめまぐるしく寝返るというストーリーになぞらえたといいます。
コンタクトレンズのメニコンの社名の由来は「目にコンタクト」。
メニコンの創業者である田中恭一(きょういち)は、日本で初めて角膜コンタクトレンズを開発した人物です。
彼は戦後まもなく眼鏡店で丁稚として働いていましたが、非常に器用かつ好奇心旺盛で、めきめき腕を上げていき、進駐軍の病院の専属ライセンスを与えられるほどになりました。
そんな折、米軍将校の夫人から、コンタクトレンズの話を聞きます。
現物は見せてもらえませんでしたが、持ち前の好奇心で、素材などの情報が皆無な状況からハードコンタクトレンズを作り上げました。
こうして作られたコンタクトレンズは、「目にコンタクトだからメニコン」のキャッチフレーズとともに、日本人に広く認識されるようになりました。
「ビリビリ」は、ライトノベルの主人公のあだ名から。
中国の動画配信サイト「ビリビリ」は、日本が生んだボーカロイド・初音ミクのファンサイトでした。
そしてそのネーミングは、ライトノベル『とある科学の超電磁砲(レールガン)』の主人公・御坂美琴(みさか・みこと)の愛称「ビリビリ」に由来しています。
テレビ番組『笑点』の由来は三浦綾子の小説。
1966年に始まり、50年以上の歴史を誇る日本テレビの長寿演芸番組『笑点』。
このタイトルは初代司会者であった立川談志が、当時ベストセラーでドラマ化をされ話題となっていた三浦綾子の小説『氷点』をもじって命名したものです。
また、この番組がお笑いのポイントであるという意味も込められているそうです。
アメンボはアメのような甘いにおいがするから。
水面を滑るように動くことでおなじみのアメンボ。
この虫のにおいを実際に嗅いでみるとお腹から砂糖を煮詰めたような甘いにおいがします。
これは、アメンボのお腹に臭腺と呼ばれる器官があり、そこから発せられる分泌物のにおいなのです。
このにおいがお菓子の飴に例えられたことと、まるで棒のような姿をしているということから、「飴の棒」「飴ん棒」と変化して「アメンボ」という名前がつけられたそうです。
掲載日時 | 2021/2/12 18:00 |
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