名前の由来の雑学
【聞くトリビア 読む編part.10】
お菓子のじゃがりこの「りこ」は人の名前。
カルビーから発売されているロングセラー商品「じゃがりこ」。
開発者の友人に食べさせてみたところ、非常に美味しそうに食べていたことから、この人の名前を商品名に組み入れようということになりました。
その人の名前が「りかこさん」。
「じゃがいも」と「りかこさん」で「じゃがりかこ」から「じゃがりこ」という名前になったというわけです。
ちなみに、商品キャラクターとしてキリンが使われていますが、これは「食べだしたらキリンがない」というダジャレのキャッチフレーズから採用されました。
フマキラーの「フマ」はフライとマスキート。
殺虫剤でおなじみの会社、フマキラー。
この名前は大正時代に開発された殺虫剤「強力フマキラー液」が由来となっています。
この「フマキラー」とは、ハエを意味する英単語「フライ」と蚊を意味する英単語「マスキート」を組み合わせた「フマ」と、それらを殺すということから「キラー」をつけて命名されたものです。
蚊は本来英語では「モスキート」なのですが、そうなると「フモキラー」と語呂が悪いという判断から、あえて「マスキート」と読んで名前をつけたそうです。
ヤフーの社名は『ガリバー旅行記』に登場するならずものが由来。
1995年にスタンフォード大学の大学院生であったデビッド・ファイロとジェリー・ヤンにより設立されたアメリカのIT企業Yahoo。
この名前はスウィフトの小説『ガリバー旅行記』に登場する民族ヤフーに由来します。
この民族は人間によく似た姿をした下品で野蛮な民族で、アメリカではこの「ヤフー」を「ならず者」を意味するスラングとして使われることもありました。
創業者のファイロとヤンは自らをならず者であると考えていたことから、この名前を社名として採用しました。
女優・仲里依紗の里依紗は『モナリザ』から。
女優・仲里依紗という名前は芸名っぽく感じますが、この里依紗という名前は本名です。
スウェーデン人であった祖父がレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画『モナリザ』が大好きということから、その「リザ」の部分を当て字にして里依紗という名前をつけたそうです。
大阪の梅田は、埋め立ててできたから。
大阪・梅田といえばJR大阪駅などのターミナル駅があり、繁華街として有名ですが、明治時代までは田園地帯でした。
もともとこの地域は湿地帯であり、稲作を行うには厳しい地域でしたが、この地域で暮らしていた人たちにより埋め立てが行われ多くの田んぼが作られました。
そのことから、この地域は「埋めた田んぼ」という字を使い「埋田」と命名されました。
ところが「埋まる」という字は縁起が悪いということで、名前を変えようという話が出ました。
そこでこのあたりに菅原道真が愛したという梅の木があったということから、「埋める」という字を花の「梅」の字に変えて、現在の埋田という地名ができたそうです。
アブラゼミの「アブラ」は鳴き声が油で揚げる音に似ているから。
アブラゼミはジージーという鳴き声が、油で揚げる時のジュージューという音に似ていることから名前がついたといわれています。
この鳴き声を出すのは、オスのアブラゼミだけで、鳴くのはメスを呼び寄せるためです。
花王の社名の由来は、人の顔。
花王は、明治20年に長瀬富郎(ながせ・とみろう)が創業した「長瀬商店」が前身です。
長瀬商店は明治23年に、高級な化粧石鹸を発売することになったのですが、当時洗濯用の石鹸が「洗い石鹸」、化粧石鹸が「顔洗い」と呼ばれていたことから、「カオ石鹸」と名づけられました。
このとき「香りの王」、「中華」の「華」を使った「華の王」など、いくつかあった漢字の候補の中から、現在の「花」の字が選ばれ、「花王石鹸」が誕生しました。
きゃりーぱみゅぱみゅの「ぱみゅ」はサバンナ・八木真澄の一発ギャグから。
もともとは読者モデルだった「きゃりーぱみゅぱみゅ」。
「きゃりー」は金髪のウィッグをよくかぶっていたことからつけられた、外国人風のニックネームでした。
しかし、「きゃりー」だけでは物足りず、響きがかわいいということから、サバンナ八木真澄の一発ギャグ「ぱみゅ」がくっつけられました。
ちなみに、この「ぱみゅ」というフレーズは、さらに元をだどると、間寛平が考えて、八木真澄に吹き込んだものだそうです。
ウーピー・ゴールドバーグの「ウーピー」はおならに関係がある。
ヒット映画『天使にラブ・ソングを…』などで知られるウーピー・ゴールドバーグ。
本名はカリン・エレイン・ジョンソンといいます。
芸名の由来はウーピークッション。
これは日本でいう「ブーブークッション」のことです。
劇団に所属していた若い頃、よくオナラをしたため、「ウーピークッションみたい」と言われたそうです。
ちなみに「ゴールドバーグ」の方は、ハリウッドに多いユダヤ系の名字を選んだそうです。
「シンデレラ」の名前は「灰かぶり」の意味。
「灰かぶり」とは、シンデレラが継母と義理の姉にいじめられ、台所で灰まみれになって働かされていたことにちなみます。
シンデレラの話は古くからあり、フランスのシャルル・ペローの童話集には『サンドリヨン』の題名で掲載されました。
これもフランス語で「灰かぶり」の意味です。
ちなみに、明治時代の日本で、国語の教科書に掲載されたシンデレラの翻訳は『おしん物語』という題名でした。
掲載日時 | 2021/2/12 18:00 |
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