名前の由来の雑学
【聞くトリビア 読む編part.10】
ピーチジョンの「ピーチ」は『桃太郎』の桃。
女性向け下着販売会社のピーチジョン。
この名前は創業者の野口美佳が会社名を決めるときに「ピー」という響きがかわいいということから「ピー」がつく名前にしようと考え、そこから「ピーチ」、「桃」、「桃太郎」と連想がつながり、英語圏で「太郎」と同じような男性名である「ジョン」を組み合わせて名付けられました。
伊坂幸太郎は、尊敬する作家・西村京太郎と同じ画数になるようにつけたペンネーム。
どのように由来しているかというと、伊坂幸太郎の1文字目の「伊」と西村京太郎の1文字目の「西」、2文字目の「坂」と「村」、3文字目の「幸(こう)」と「京」と、すべての文字の画数が同じなのです。
尊敬する西村のペンネームにあやかって、同じベストセラー作家になろうということで名付けたペンネームです。
ティッシュのネピアはニュージーランドの街の名前。
1971年、王子製紙が新しくティッシュペーパー事業を展開することが決まり、新しくブランド名を決めようとしていましたが、語呂がよく覚えやすい名前はすでに商標登録されていたりするため、なかなかいい名前が見つからず難航していました。
そこで、浮かんだのが王子製紙のパルプ工場が新設されたばかりのニュージーランドの街ネピアです。覚えてもらいやすいのではないか、ということでこの街の名を新しいブランド名として使うことになりました。
ご飯を指す「舎利」は、お釈迦様の骨のこと。
お寿司屋でよく聞かれる、ご飯を指す言葉「舎利」。
正しくは「仏舎利(ぶっしゃり)」といいます。
これはもともとお釈迦様が亡くなり、火葬されたとき、その遺骨が細かい粒状に砕けたという伝説があり、その骨がまるでお米の粒のようだったということから、お米のことをシャリと呼ぶようになったのだそうです。
アート引越センターの「アート」は、電話帳で最初に掲載されるようにするため。
もともとは「寺田運輸」という運送会社だったアート引越センター。
1976年に現在の名前になりましたが、この名前になったのは、電話帳では登録者名のあいうえお順で番号が掲載されており、その最初に来る名前にしようという理由からです。
引越業務を行う際に、様々な人たちにどのような引越業者を利用するかを聞いたところ、多くの人が電話帳で探して決めると答えました。
そこで電話帳でどのようにすれば一番目立つかと考えたところ、電話帳の一番最初に来れば目立つのではないか?ということでこの社名が生まれました。
ビックカメラの「Bic」はバリ島のスラング。
大手家電量販店の「ビックカメラ」という名前に違和感を感じた人は多いと思います。
「大きい」という意味の英単語は「big」で「ビッグ」と「グ」に濁点がつくはずなのに、「ビックカメラ」は「ク」に濁音がついていません。
実はビックカメラの「ビック」のつづりは「big」ではなく「Bic」なのです。
では、この「Bic」とはどういう意味か。
実はこれは英語ではなくインドネシアのリゾート島、バリ島で使われているスラングで「大きい」という意味があります。
ただ大きいということではなく、中身が伴った大きいということで、こちらのほうが企業の方針として合っているとして、名付けられました。
湖池屋の「湖」は諏訪湖の「湖」。
1953年に創業し、様々な人気スナック菓子を製造販売している会社・湖池屋。
この名前の由来は、創業者の小池和夫が故郷である長野県にある湖、諏訪湖のように大きい会社にしたいという思いを込めて小池の「小さい」という字を諏訪湖の「湖」の字に変えて湖池屋という名前にしたそうです。
化粧品のDHCは「大学翻訳センター」の略。
様々な化粧品、健康食品の通信販売で知られるDHC。
この会社は1972年の創業時は「大学翻訳センター」という社名で、翻訳業務を扱う会社でした。
1981年に社名を現在のDHCと変えることになり、翻訳以外の化粧品などの販売を手掛けるようになります。
この「DHC」という社名は前の社名である「大学翻訳センター」の略から名付けました。翻訳業務は続けていましたが、後に発売した「DHC オリーブバージンオイル」のヒットにより、化粧品販売会社としての知名度を上げることとなりました。
今の状況を見ると翻訳業務はもうやっていないのかと思われがちですが、実は現在も続いており、1200名以上のスタッフが通訳や翻訳に携わっています。
国立市は、「国」分寺と「立」川の間にあることから。
東京の国立市が誕生したのは1967年のこと。
しかしその前から「国立」という名前は使われていました。
大正時代末期、当時の国鉄の中央線に新しい駅が誕生することになりました。
その駅名を決める際、駅の位置が国分寺駅と立川駅の間であったことから「国立駅」という名前がまず生まれ、その後地名としての「国立」が誕生したというわけです。
またこの名前には「この場所から新しい国が立ち上がる」という願いも込められているそうです。
作家の西尾維新の名前はローマ字で回文になっている。
アニメ化もされた『物語シリーズ』や、漫画『めだかボックス』の原作者としても知られる人気作家・西尾維新。
彼の作品には言葉遊びを用いたものが多いのですが、彼のペンネーム自体もその言葉遊びを利用してつけられました。
西尾維新を訓令式のローマ字で書くとNISIOISIN(エヌ・アイ・エス・アイ・オー・アイ・エス・アイ・エヌ)となるのですが、これは逆から読んでもまったく同じ。
またそれだけでなく、図形として考えると、Oの中心に点を置いたときの点対称の形にもなっているのです。
こういう遊び心が小説内にも現れているところが、ファンの多いひとつの理由なのかもしれません。
掲載日時 | 2021/2/12 18:00 |
---|
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik