お金のはなし3
【聞くトリビア 読む編part.7】
都道府県オリジナル硬貨がある。
2007年、地方自治法が施行されて60周年を迎えたことを記念し、都道府県ごとに五百円と千円のオリジナル硬貨を作ることになりました。
この硬貨には、各都道府県を代表する風物、例えば、青森県ではねぶたやりんご、広島県では厳島神社やもみじがデザインされています。
史上最高額面の紙幣は、10垓。
垓は万、億、兆、京の次の単位。「10垓」とは、1のあとに0が21個つく数字です。
第二次世界大戦後のハンガリーでは、インフレが進み、高額の紙幣が次々と発行されました。
最終的に準備されたのが「10垓ペンゴ」という紙幣で、これは作られたものの、結局発行されることはありませんでした。
しかし、1垓までの紙幣は実際に発行されています。なお、「10垓」の数字はアルファベットで表記されたため、紙幣のデザインに0は並びませんでした。
裏面が真っ白のお札がある。
これは、昭和2年の金融恐慌のときに発行された「乙二百円券」で、通称を「裏白二百円券」といいます。
この年、銀行が破綻するという情報が流れ、人々が預金の引き出しに殺到する取り付け騒ぎが発生。
急遽銀行に融通するお金が必要になり、製造されたのがこの紙幣でした。
急いで作られたため、肖像はなく、裏面の印刷も省かれたというわけです。
なお、この「裏白二百円券」は約2週間しか作られず、製造期間がもっとも短かった日本の紙幣でもあります。
コインのエリザベス女王は、歳を取る。
イギリスのエリザベス女王は、本国イギリスだけでなく、カナダやオーストラリアのコインにも肖像が描かれています。
即位したのは1952年。
長期にわたる在位期間中、コインが新しくなると、その度に新しい肖像が採用されました。
そのため、コインが製造された年代順に並べると、だんだん女王が歳をとっていくように見えます。
日本銀行本店を上から見ると、漢字の「円」の形をしている。
日本銀行本店は明治29年、江戸時代に金貨が作られた「金座」があった場所に完成しました。
上空から見ると、確かに「円」の形をしています。
しかし、日本銀行本店ができた当時、「円」は古い字体である、「圓」が使われていたため、これは単なる偶然の一致です。
世界最大のお金の直径は、3.6m。
これは、ミクロネシア連邦に属するヤップ島という島で使われていた石のお金のことです。
石のお金は、結婚式などの特別な儀式や、不動産の売買に使われました。
真ん中には穴が空いており、棒を通して持ち運びもできました。
この石のお金、ヤップ島から寄贈された1メートルほどのサイズのものが、東京の日比谷公園で見ることができます。
ピンクのブタの貯金箱は、風水的に○。
いまでもレトロ調のブタの貯金箱は一定の人気があります。
ブタは多産やたくさん食べるといったことから、風水的に縁起の良い動物とされているのです。
これは何も日本だけのことではなく、たとえばドイツでは思いがけず良い事があったときに「ブタを手に入れた(Schwein haben)」などと表現するように、幸運の象徴として扱われています。
お隣の韓国でも「ブタ」と「お金」の発音が近いこともあり、ブタが出てくる夢を見ると金持ちになるという言い伝えもあります。
なお、ブタのグッズを贈ると、贈った方がより幸福を得られるそうなので、プレゼントとしても良いかもしれません。
普通郵便でお金を送ると、罰金30万円の可能性がある。
郵便法の第17条では、現金や貴金属を普通郵便で送ることが禁止されています。
ここでは明確な罰則規定は定められていないものの、同法第84条1項には「不法に郵便に関する料金を免れ、又は他人にこれを免れさせた者は、これを三十万円以下の罰金に処する。」とあります。
現金書留は普通郵便より高くなるので、カモフラージュして普通郵便で送る人がいるかも知れませんが、30万円の罰金を考えると、ケチらず現金書留を利用した方が無難なようです。
千円札の寿命は、1~2年。
お札の寿命とひとことでいっても、券種によって差が出ます。
使用頻度の高い千円や五千円札は傷みやすいため1~2年、一万円札は4~5年といわれています。
現代のお札は人の手だけでなく、機械に通すようなことも多くなっています。
こうして徐々に傷んでいくため、順次新しいものを国立印刷局で製造していきます。
日本のお札は、横幅が微妙に違う。
何気なく財布に入れている日本の紙幣ですが、実は微妙な差があります。
一万円札はタテ76ミリ・ヨコ160ミリです。
すべての紙幣でタテはこの76ミリで統一されていますが、ヨコはというと、五千円札は156ミリ、二千円札は154ミリ、千円札は150ミリです。
なお、1枚の厚さはおよそ0.1ミリ、重さはおよそ1グラムです。
掲載日時 | 2021/1/29 18:00 |
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