ペンギンは、前から吹雪がくると……?
【イラスト雑学part.15】
最近、SNSでペンギンの群れがすれ違ったときに会話する?動画が話題になっていました。
それ以外にも、京都水族館でペンギンの相関図が公表されたりとか、群れで子育てすることだとか、ペンギンの社交性は広く知られているところだと思います。
ある意味人間臭いところがあるペンギンたち。
さて、そんなペンギンの群れが吹雪に遭遇したらどうなると思いますか?
なんとなく想像できるのではないでしょうか。
集団下校の小学生みたいに一列で進むのです。
この行動、もちろん寒さ除けの意味もあるのですが、南極の生き物であるペンギンにとって吹雪の本当の脅威は寒さではなく視界がゼロになることです。
目の前にクレバス(氷の亀裂)があっても視界ゼロだと気づかないで落っこちて死んでしまいます。
そこでペンギンたちは一列になり、先頭のペンギンの指示に従い、そういった危険なルートを避ける……というわけではありません。
先頭のペンギンの動きを注視し、もし落っこちてしまったら2匹目以降は同じ轍を踏まないようにするのです。
似た事柄として、群れで海に狩りを行うときに一斉に飛び込むのではなく、1,2匹が飛び込んで安全を確認してから全員が海に潜る、ということがあります。
一見非情ですが、群れが全滅するよりははるかにマシ。
ペンギンたちの社交性とは、最大多数の幸福を達成するための合理的な本能なのです。
掲載日時 | 2021/1/23 18:00 |
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1980年生まれ・神奈川県出身
編集プロダクション、映像制作会社勤務を経て、
2011年よりフリーランスのライター・イラストレーターとして活動。
近年は児童向け小説やコミックイラストにも携わる。
趣味はワインを飲むことと食品サンプルの収集。
クイズに関するニュースやコラムの他、
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