モミジ院長のリカバリー日記第20回
(続き)予想通りというか、予想以上に厳しい言葉であった。
しかし、先生からは、参加するメリットと参加で失うデメリットをよく吟味して、明日もう一度来るように言われた。
気になっていたのは、自分が不在になることで、ポリクリを一緒に回るメンバーに迷惑がかかるかどうかだったのだが、それはほとんど関係ないと言われた。
翌日、先生の部屋を訪ね、自分の気持ちに揺らぎはなかったので、そのことをきちんと伝えた。
先生としては、一日考えて気持ちに変わりがないなら、クイズに挑戦しなさい、と言われた。
とにかく、ニューヨークに行く途中で早めに落ちたときは留年せずに済むかもしれないので、その時は自分を訪ねるように言ってくださった。そして、自分より後に回るポリクリの先生には自分から話しておくので、この件は自分に預けるように言われた。
最初に話したときは恐怖感すら感じたのだが、自分の話を真摯に聞いてくださり、最終的に後押しもしてくださったのだ。
学生の間では怖いイメージが先行する先生であったが、話をするたびに、厳しい中にすごく思いやりがあり、実はすごく優しい方だと感じた。
先生の知られていない一面を知ったことは、今回チャレンジして良かったことの一つとなった。(続き)
テーマ問題「言葉②」
問題9 「漁夫の利」の故事で、争っていたのは、シギと何?
問題10 「昨日」を「きのう」、「紅葉」を「もみじ」というように、二字以上の熟語全体に訓を当てて読むことを何と言う?
問題11 物事を大げさに言うことを、「小」と「大」の漢字を使った四字熟語で何と言う?
問題12 故事成語の「矛盾」の話で、矛と盾を売っていたのはどこの国の商人?
問題13 「アナログ時計」、「白黒テレビ」、「回らないお寿司」のように、新しい言葉が出てきたことにより、元々の用語と区別するために作られた言葉を何と言う?
問題14 ことわざの「桃栗三年柿八年」。さて、続きの「梅」は何年?
問題15 同じものを三つ使った漢字で、口が三つで「品」、木が三つで「森」、女が三つで「姦しい」、では牛が三つで「犇く」と書くと何と読む?
問題16 次の□に入る共通の漢字は何?(ヒント:わき目も振らず、一生懸命な様子を表す四字熟語)
□二□三
正解【言葉②】
問9 ハマグリ(中国戦国時代の書物『戦国策』の中に出てくる話。趙の国が燕の国を攻撃しようとしているとき、燕の蘇代が趙の恵文王に会い、次のような話をした。「ハマグリが殻を開けて日向ぼっこをしていると、シギが飛んできてハマグリの肉を食べようとしたが、ハマグリは殻を閉じて、シギのくちばしを挟んだ。両者が譲らない争いをしていたところに、たまたま通りかかった漁師が難なく両者を捕まえてしまった」。そして、今、趙と燕が争えば、このシギとハマグリのように、秦が漁夫の利を得ることになるだろう、と説いたことにより、趙は燕を攻めることをやめたという)
問10 熟字訓(「一昨日(おととい)」「明後日(あさって)」「一昨昨日(さきおととい)」「明明後日(しあさって)」「弥明後日(やのあさって」など)
問11 針小棒大(似たような言葉に、「大風呂敷を広げる」「大言壮語」「ラッパを吹く」など)
問12 楚(『韓非子』の一篇『難』に基づく話。「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売る楚の国の男がいた。ある客から、「その矛でその盾を突いてみてくれ」と言われ、返答に困ってしまったという話。この話の背景には法家(韓非子)が儒家(孔子や孟子)を批判していた)
問13 レトロニム(「再命名」とも言う。「デジタル時計」に対して「アナログ時計」、「カラーテレビ」に対して「白黒テレビ」、「回るお寿司」に対して「回らないお寿司」)
問14 13年(「柚子は九年で成り下がり」「酸っぱい酸っぱい梅は十三年」「梨の馬鹿めが十八年」、ただし、「柚子」は九年以外に十八年の説もあり。映画『時をかける少女』のなかで、原田知世が歌っているシーンあり)
問15 ひしめく(同じものを三つ使った漢字を「品字様(ひんじよう)」という。例として、「轟く(とどろく)」「㐂ぶ(よろこぶ)」同じものを二つ使った漢字を「理義字(りぎじ)」という。「弱」「双」「林」など)
問16 無(「無二無三」という)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2020/4/22 16:00 |
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