モミジDr.のリカバリー日記
第293回「アイヌ語」
中学三年生の頃、日曜テスト塾に通っていたのだが、午前の授業が終わった後で塾仲間とともに「コタン」という名前の中華料理店でチャーハン(当時350円)を食べるのが楽しみであった。(これまで食べたチャーハンの中では最も美味しいと記憶している。)
あるとき、「コタン」とはどういう意味があるのか気になって、店員さんに聞くと店長さんにしか分からないと言う。受験の直前、店長さんとお話しする機会ができて、「コタン=村」という意味を持つアイヌ語だと話してくださったが、アイヌの村のようにみんなが集う場所であってほしいと願い、名付けたのだという。
そのとき、「素敵な名前だな」と感じたのを、先日映画『ゴールデン・カムイ』を観たときに思い出した。
ということで、今週のテーマは「アイヌ語」について掘り下げてみたい。
【今週のテーマ「アイヌ語」】
文学の分野から「アイヌ語」
問題01
(四択)アイヌ語で「いかだ」という意味がある生き物は?
① ラッコ ② オットセイ ③ マンタ ④ オコジョ
問題02
(四択)アイヌ語で「地の果て」という意味がある地名は?
① 札幌 ② 室蘭 ③ 知床 ④ 網走
問題03
(四択)アイヌ語で「凍った魚」という意味があるのは?
① ハスカップ ② チライ ③ ルイベ ④ クリオネ
問題04
(四択)阿寒湖で有名な「マリモ」。アイヌ語でどんな意味?
① 丸い玉 ② 緑の塊 ③ 沼を転がるもの ④ どんぐり
問題05
(四択)集英社のファッション雑誌『ノンノ』。アイヌ語でどんな意味?
① 道 ② 美 ③ 山 ④ 花
問題06
(四択)アイヌのカレンダーで、石狩地方では「祈る月」、沙流地方では「日が長くなる月」とされているのは何月?
① 1月 ② 4月 ③ 7月 ④ 11月
問題07
(四択)アイヌ語で「美しいくちばし」という意味を持ち、その派手さから「花魁鳥」の別名を持つ海鳥は何?
① ケイマフリ ② ウトウ ③ シマエナガ ④ エトピリカ
問題08
(四択)アイヌ語で「水垢の多い川」という意味を持つ標高2140mの山で、深田久弥の『日本百名山』の中で唯一カタカナ表記名であるのは?
① ウトナイ ② サロベツ ③ トムラウシ ④ ニセコ
問題09
(四択)アイヌ語で「木の小さな子」という意味がある木製の人形は?
① ニポポ ② コロポックル ③ ムックリ ④ サルボボ
問題10
(四択)アイヌ語研究家で、アイヌ初の国会議員となった人物は誰?
① 金田一京助 ② 萱野茂 ③ 小谷部全一郎 ④ 坪井正五郎
正解【アイヌ語】
問題01
① ラッコ
(オットセイはアイヌ語で「オンネプ(老大なもの)」という意味、マンタは英語の「外套」、オコジョはアイヌ語で「ウパシチロンヌプ」のこと)
問題02
③ 知床
(札幌は「乾いた広大な川」、室蘭は「小さな下り坂のあるところ」、網走は「我らが見つけた土地」)
問題03
③ ルイベ
(「ルイベ」はサケやコマイなどの魚を凍らせて薄く切った北海道の郷土料理、「ハスカップ」の意味は「枝の上にたくさんなるもの」。また、和名は「クロミノウグイスカズラ」。「チライ」はサケ科の日本一大きな淡水魚「イトウ」の別名、北海道の郷土料理では「三平汁」も有名。斎藤三平から命名。)
問題04
③ 沼を転がるもの
(アイヌ語で「トーカリップ」、元々は「トウラサンぺ(湖の精霊)」と呼ばれていた。3月29日は「マリモの日」。)
問題05
④ 花
(1971年に創刊された集英社のファッション雑誌)
問題06
① 1月
(地域によって、月の意味が異なる)
問題07
④ エトピリカ
(ケイマフリは、オホーツク海に生息するウミスズメ科の海鳥で、黒い体に赤い足をしていることからアイヌ語で「赤い足」という意味がある。ウトウは漢字では「善知鳥」と書く鳥、シマエナガは真っ白の可愛い鳥、北海道の鳥としては他に「ウミガラス」とも呼ばれる「オロロンチョウ」、知床に生息する「シマフクロウ」などが有名)
問題08
③ トムラウシ
(ウトナイは日本初のバードサンクチュアリに指定された湖、サロベツは日本最北の国立公園「利尻礼文サロベツ国立公園」に名を残す川、ニセコはスキーリゾートで有名だが、日本で最初のカタカナだけの駅としても知られる)
問題09
① ニポポ
(コロポックルは「蕗の葉の下の人」という意味で、アイヌの伝承に登場する小人、ムックリはアイヌに伝わる楽器、サルボボは高山地方に伝わる郷土玩具)
問題10
② 萱野茂
(かやの・しげる、金田一京助はアイヌの文化を研究し、著書『ユーカラの研究』で有名、小谷部全一郎は日本で初めて「源義経=ジンギスカン説」を唱えた人物で、「日本のロビンソンクルーソー」と呼ばれた。坪井正五郎は人類学者で、弥生式土器の発見や「コロポックル先住民説」で知られる。また、選択肢以外のアイヌ文化関係者も多くいる。ジョン・バチェラーはイギリスの宣教師で、『アイヌ語辞典』で知られる。バチェラー八重子はアイヌ歌人、田村すゞ子は著書『アイヌ語沙流方言辞典』で有名、知里真志保はアイヌ民族者初の東大卒業者で、著書『分類アイヌ語辞典』で知られる。小金井良精は「日本石器時代の人=アイヌ人説」を唱えたことで知られる。鶴田知也は小説『コシャマイン記』で第3回芥川賞を受賞。石森延男は小説『コタンの口笛』で第1回小川未明賞を受賞、平沢貞道は『昆布干すアイヌ』という作品が有名なテンペラ画家で、帝銀事件の際、犯人にされたことでも知られる。)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2024/2/22 16:00 |
タグ | アイヌ 北海道 |
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