モミジ院長のリカバリー日記第194回「気象現象①」
自然のもとで人は生活しているので、気候の変化は人への影響も大きい。
世界的には2019年の終わりころから「新型コロナ」との戦いが始まったように言われており、現在では世界中の人がマスクをつけるのが当たり前の世の中になっている。
僕個人としては救命救急センターの勤務や結核病棟の勤務もあり、また、2002年の頃から花粉症を患ったこともあり、常時マスクをつけるようになった。また、指先の清潔もこまめにするようになり、以後、20年間感染症にかかることはなくなった。食事の時以外、常にマスクをしているため、患者さんや職員の中には僕の素顔を見たことがない方も多く、「Qさま」に出場した時に初めて僕の顔を見たという人がかなりいた。
今でこそ、常時マスクをしていても変に思われることはなくなったが、以前は「えっ」と思われることもあり、「風邪をひかれているのですか?」と聞かれるたび、「感染対策です」と答えていたが、だんだんしんどくなっていた。現在は、何も言う必要はなくなった。
気候変動により、地球上の生物にも異変が起きている。生息地も変わってきている。生息地が変わるということは、これまで脅威ではなかった生き物が脅威になる可能性が生じることを意味している。
ところで、「人間」以外で怖い生き物とは何だろう?
クモ、サソリ、ヘビ、ハチ、クマ、サイ、トラ、サメ?
「怖い=多くの人を殺す」という図式が成り立つとしたら、
それは「蚊」であろう。
毎年、数億人の人が罹患し、数十万人の人が命を落としている。「マラリア」「ジカ熱」「デング熱」などを媒介する「蚊」である。いくつかの条件が満たされないと、これらが日本で流行する可能性は低いのだが、地球温暖化により、最近いくつかの条件が満たされつつあるのだ。
正直なところ、新型コロナの「オミクロン株」についてはそれ自体による恐怖感は少なく、社会的に迷惑をかけてしまうという二次的な恐怖がほとんどであるのに対し、これらの蚊が媒介する感染症は本質的に怖い。
【今週のテーマ「気象現象」】
科学の分野から「気象現象①」
月・木で8問ずつ、難易度別に出題の予定。
(月) 初級 (木) 上級者向け
問題1 日本では富山湾「魚津海岸」のものが有名な、かつて「大ハマグリ」による気象現象と考えられたのは?
問題2 中国の重慶、イギリスのロンドン、日本では摩周湖が有名な気象現象といえば?
問題3 9月26日の「台風」、11月3日の「晴天」などが有名な、ある気象現象が高い確率で起こる日のことを何と言う?
問題4 毎年11月から12月にかけて起こる、英語で「インディアン・サマー」と呼ばれる気象現象を四字熟語で何と言う?
問題5 元々は中国や朝鮮のことわざで、寒い日と暖かい日が何日かずつ交互に訪れる気象現象を四字熟語で何と言う?
問題6 スペイン語で「神の子」という意味の、クリスマスの頃に南米ペルー沖の暖流により気象現象を何と言う?
問題7 漢字で「雨かんむり」に「田」と書けば「雷(かみなり)」、では「雨かんむり」に「包」と書けば?
問題8 冬場の火事の原因となりやすい、湿った空気が上昇しながら雨を降らし、山頂から乾いた熱風となって吹く気象現象を何と言う?
正解【気象現象①】
問1 蜃気楼(しんきろう、上位蜃気楼は「ビンスの現象」、下位蜃気楼は「モンジュの現象」と呼ぶ、また、「四角い太陽」がみられることがあり、別名を「ノバヤゼムリャ現象」という)
問2 霧(きり、「霧」と「靄(もや)」の区別はよくクイズにもなるが、本質的に同じもの、視程距離が「1㎞」以上を「靄」と呼んでいる)
問3 特異日(とくいび、シンギュラリティ、日本の場合、「9月17日」も台風襲来の特異日)
問4 小春日和(こはるびより、冬の季語、移動性高気圧に覆われることにより発生することが多い、ロシアでは「バービエ・レータ(婦人の夏)」、中国では「秋老虎(チユラオフー)」、イギリスでは「聖マルタンの夏」と呼ぶ)
問5 三寒四温(さんかんしおん、シベリア高気圧の勢力が7日の周期で強まったり、弱まったりすることが原因とされる)
問6 エル・ニーニョ現象(「ラ・ニーニャ」はスペイン語で「女の子」という意味)
問7 雹(ひょう、「雹」とは、積乱雲から降る、直径5㎜以上の氷の粒、5㎜未満は「霰(あられ)」と呼ぶ)
問8 フェーン現象(元々は、アルプス山中で吹く局地風が由来、日本語では「風炎」と呼ぶ。岡田武松が考案)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2022/2/7 16:00 |
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