モミジ院長のリカバリー日記第183回「新選組②」
(続き)幕末・明治維新を知るには『新選組』を勉強するのが近道だなと感じた。史実と作者による創作と区別しにくい点はあるものの、幕末の流れが分かりやすい。(山川出版などにも掲載されていることは史実として覚えることにした。)
小説、映画、ドラマ、舞台など人気があるためいろいろ取り上げられているが、下記に記したように「事件」と名の付くものが多いので、ドラマティックに演出しやすいからだろうか。
『池田屋事件』元治元年6月5日、京都三条木屋町の旅籠に潜伏していた長州藩・土佐藩などの尊王攘夷派の武士を、新撰組が襲撃した事件
『明保野亭事件』元治元年6月10日、池田屋事件の残党を捜索中に偶発的に起きた、土佐藩士傷害・切腹とそれに伴う会津藩士切腹事件
『禁門の変』元治元年7月19日に起きた、長州藩と江戸幕府による武力衝突事件。「蛤御門の変」ともいわれる。
『ぜんざい屋事件』慶応元年1月8日、土佐勤王党の残党による大坂城乗っ取り計画を察知した新選組による浪士襲撃事件
『三条制札事件』慶応2年9月12日、土佐藩士8人が三条大橋西詰北の制札を引き抜こうとしたところ、新撰組が襲撃した事件
『油小路事件』問題12として後述、新撰組最後の抗争事件
『天満屋事件』慶応3年12月7日、海援隊士・陸援隊士らが京都・油小路の旅籠・天満屋を襲撃し、紀州藩士・三浦林太郎を襲い、新選組と戦った事件
『戊辰戦争』慶応4年1月3日の「鳥羽・伏見の戦い」~明治2年4月29日「二股口の戦い」に至る新政府軍と旧政府軍の戦い
テーマ問題「新選組②」
問題 9 新選組二番隊組長を務めた元・松前藩の志士で、新選組の中でも屈指の剣腕を誇ったことや回顧録である『新選組顛末記』を記したのは誰?
問題10 昭和46年、小島武夫、古川凱章らとともに『麻雀新選組』を作った人物で、代表作『麻雀放浪記』で知られるのは?
問題11 幕末の旅行事情を知る上では貴重な資料である『西遊草』を書いた人物で、新撰組の元となる「浪士組」を発案・結成したのは誰?
問題12 新選組の参謀及び文学師範として活躍していたが、御陵衛士「高台寺党」を結成したものの、慶応3年11月18日、土方歳三らとの会合後、油小路で暗殺されたのは誰?
問題13 新選組の沖田総司の晩年を自宅で世話していたことで知られる明治期の医師で、明治18年に大磯に日本初の海水浴場を開き、海水浴の普及に努めたのは?
問題14 拳を丸ごとくわえ込むという珍妙な癖を有していた近藤勇。同様の癖を持っていたと言われ、近藤が尊敬していた戦国の武将は誰?
問題15 新選組を扱った映画としては日本で最初の作品『維新の京洛 竜の巻虎の巻』において、近藤勇を演じた俳優は誰?
問題16 新選組三番隊組長・斎藤一の妻のいとこにあたる人物で、ペスタロッチの影響を受け教育の充実化をはかるため師範学校を設立した功績から「師範学校の父」と呼ばれるのは?
正解【新撰組②】
問 9 永倉新八(ながくら・しんぱち、明治期には「杉村義衛」と名乗った)
問 10 阿佐田哲也(あさだ・てつや、「色川武大」としても知られる、第79回直木賞を『離婚』で受賞)
問 11 清河八郎(きよかわ・はちろう、本名を「齋藤正明」という江戸末期・庄内藩出身の志士で、「浪士組」を発案したものの、暗殺された)
問 12 伊東甲子太郎(いとう・かしたろう、弟は新撰組9番隊組長を務めた「鈴木三樹三郎」、御陵衛士とは、孝明天皇の陵を守るための組織)
問 13 松本良順(まつもと・りょうじゅん、父は順天堂大学の基礎をきずいた「佐藤泰然」、弟は外務大臣を務めた「林董」、日本で唯一『征』の字を使った日本医薬品「征露丸」のロゴに顔写真が使われていた)
問 14 加藤清正(かとう・きよまさ)
問 15 大河内伝次郎(おおこうちでんじろう、1928年公開の池田富保監督によるサイレント映画、タイトルに新選組が入るものとしては1934年公開の『新撰組悲歌』が最初)
問 16 高嶺秀夫(たかみね・ひでお、「修学旅行」という名称を初めて用いた人物とも。当時、文部大臣・森有礼が実施していたものは軍隊的であったため、学術の要素を取り入れた長期旅行ということで、長野師範学校校長時代に「修学旅行」という名称を用いた。第1回文展で審査員を務めたことでも知られる)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2021/12/9 16:00 |
タグ | 新選組 |
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