モミジ院長のリカバリー日記第176回「夏目漱石②」
最近のクイズ番組で『クイズノック軍団』とか『Qさま軍団』、『ジャニーズクイズ部』など、クイズ番組内でグループ化されているのを見ると、眉村卓のSF小説を思い出さずにはいられない。以前にも書いたことがあるのだが。
『産業士官候補生』の中のショートショートの一編『クイズマン』だ。
クイズ番組での活躍に命を削るクイズプロ集団のクイズマンの苦闘の話だ。もちろんショートショートなのでオチがあるが、この世界観は2021年のクイズ周りの世界観にだんだん近くなっているような気がする。昭和53年初版なので、実に43年前に書かれた本である。今、読んでも新鮮で面白い。是非、一度手に取って読んでいただきたい。
テーマ問題「夏目漱石②」
問題 9 夏目漱石の小説『吾輩は猫である』の水島寒月、『三四郎』の野々宮宗八のモデルと言われ、『吉村冬彦』のペンネームで文筆活動も行っていた物理学者といえば?
問題10 学者・長野一郎を主人公とした、『友達』『兄』『帰ってから』『塵労』の四部からなる夏目漱石の小説で、『こころ』『彼岸過迄』と並び後期三部作の一つに数えられるのは?
問題11 夏目漱石の小説『門』に登場する門とは、どこのお寺の塔頭の門をさす?
問題12 夏目漱石の小説『吾輩は猫である』をもとに『贋作吾輩は猫である』を書いた漱石一門の弟子といえば?
問題13 夏目漱石の小説で、「草」という漢字が使われている3つの作品とは、『草枕』『虞美人草』と何?
問題14 小日向の養源寺に墓があると書かれている、夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する乳母の名前は?
問題15 夏目漱石の作品の中で、書き出しとタイトル名が一致しているのは『吾輩は猫である』と何?
問題16 自分中心の狭い考えを捨て、諦観に似た調和的な世界に身を任せるという、夏目漱石が晩年に理想とした心境を四文字熟語で何と言う?
正解【夏目漱石②】
問 9 .寺田寅彦(てらだとらひこ、「天災は忘れたころにやってくる」の名言でも有名、高知県に「寺田寅彦記念館」がある)
問 10 『行人』(こうじん、1912年~13年にかけて「朝日新聞」に連載。本作の語り部は長野二郎。「兄」とは、長野一郎を指す)
問 11 円覚寺(塔頭とは「帰源院」のことをさす、主人公は野中宗助。『三四郎』『それから』とともに前期三部作をなす)
問 12 内田百閒(うちだ・ひゃっけん、本名は「栄蔵」、地元の岡山にある「百間川」が俳号の由来。代表作『安房列車』『百鬼園随筆』など。黒澤明監督の映画『まぁだだよ』の主人公、本家の「苦沙味先生」に対し、贋作のほうの主人公は「五沙味先生」)
問 13 『道草』(主人公・健三は漱石自身のことである)
問 14 清(きよ、坊ちゃんの家のお手伝いである。夏目漱石の妻の名は「夏目鏡子」だが、本名は「キヨ」)
問 15 『硝子戸の中』(がらすどのうち、ガラス戸によって仕切られた自分の元を訪ねてきた人々の話)
問 16 則天去私(そくてんきょし、本人による記載はなく、漱石の言葉を弟子たちがまとめたのではないかという)
ジャンル | モミジDr.のリカバリー日記 |
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掲載日時 | 2021/11/11 16:00 |
タグ | 夏目漱石 |
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